第四十七話 キラ王国の兵隊
ぞろぞろと列になり魂水神像を見ている面々、。
「しっかし、見事な、像じゃな、。」
大きな大きな岩の窪みが、洞窟の様になっていて、入る時は、薄暗いのだが祀られている像から、まばゆい光が漏れている。
「そうじゃった、そうじゃった、。やらんとな、」
小豆洗いは、ひざまつく。
手を合わせて、大きな声で、
「水の神様、いつもお見守り下さり、ありがとうございます。」
「水の神様、いつもお見守り下さり、ありがとうございます。」
「水の神様、いつもお見守り下さり、ありがとうございます。」
三回が丁度ええじゃろ。
「皆も~」
皆も、後に続く。
「水の神様、いつもお見守り下さり、ありがとうございます。」
「水の神様、いつもお見守り下さり、ありがとうございます。」
「水の神様、いつもお見守り下さり、ありがとうございます。」
「長、なぜ手を合わせるのですか?」
ルートは、小豆洗いに尋ねる。
「まぁの、神様に祈りを捧げる訳じゃが、右手は、水の神様、まぁ神様だと思ってくれ。」
「そんで、左手は、自分だと思ってくれ。手を合わせる事で、一緒になるだろ。神様と一緒の気持ちになって祈るというわけじゃよ、」
「ふーん」
「まぁ、手と手を合わせて祈ったら、気持ちがいいからいつの間にか、癖になりよるからの、」
「わしもそうじゃて、」
ポリポリと、頭をかく小豆洗い。
「ルーイン、朝起きたら、水の神様に祈りに行くのがいいと思うが、どうじゃろ?」
「長の言う通りで。」
「じゃ、そうしよう。もう、ここは、ルー族の村というより水の神に祈りを捧げる場になってもうたの。」
「良かったのか?ルーイン。」
「長、私は、水の使徒。これで、いつ、悪魔が現れても、戦える。」
「おお、怖い。」
にかっと笑う小豆洗い。
「長。それに、私は、感じる。先祖達も喜んでる。」
「そうか、」
遠くで、百舌鳥カマキリが、子供のケンタウロスと追いかけっこをしている。
のどかだ。
「ルーイン、長の座を返したいのじゃが、?」
「長、分かったが、あと少し待ってくれ、長からは、学ぶ事が多くある。それと、我々魔物が、神を拝むなんて事は、初めての事なのだ。」
「何が起こるか、わからん。」
「ええっ、魔物が、神を拝んじゃいかんのか?」
「本来、太古から住む魔物は、自由に生きてきている。神にすがるなんて事は、ないのだ。」
「んん、そうだったのか、」
水の神、やってくれたの。
「だが、私は、水の神なら、自分を捧げるに値すると思う。それに、スライダーの力のおかげで、その力に気が付いた。」
ルーインは、手のひらから、穢れ無き水を溢れさす。
「凄いの、もう、出来る様になったか?」
「スライダーと違って、魔力が、もともと一杯あるからな。今までは、ケンタウロスとしては、使える魔法がなかったが、これで、水の力が使える様になった。」
「神の力も、魔力も源は、いっしょか?」
「そのようだ。」
「じゃ、スライダーも、魔法使いという事かの?」
「そうなるな、水の魔法使いだ。」
そうかの。
まぁ、少しゆっくりするしかないか、。
「ゼンマイ、まぁゆっくりするかの、」
(はい、しばらくは、)
三日後。
「長、川向うに人間達が、来ています。」
若いケンタウロスが、報告に来る。
「人間のう、どれ、」
「あいつら、キラ王国の兵隊です。」
スライダーは、指をさして、言う。
「なぁにあ奴らは、いつ来ても、見ているだけで、何もせん。」
ルーインは、笑いながら、話す。
「川向うの海岸線をずっと行くと、人間の国があって、いつもそこから、来るのだ。」
「キラ王国です。」
「この川まで、領土を広げようとしているが、我らがいるからな。」
どんどん、人数が増えている様だ。
「こりゃ、攻めて来るんと違うか?」
「ううむ。確かにいつもより人数が、多い。」
「なんかしたわけでは、ないよな?」
「うむ。われらは、何もしてないぞ。」
「じゃ、ただの、侵略か、」
「うむ。」
「戦う事に事かかんの、。」
「ハッハッハッ。うずうずするぞ。」
ルーインは、嬉しそうだ。
「メスと、子供は、魂水神像の場所にいけ。守りを固めよ。」
「百舌鳥カマキリとゼンマイは、わしの肩に。」
わしが長の時に来んでも。
「スライダーと、ルートは、わしの後ろにいる様に。」
どうするかの、。
「おーい」
んっ??。
「おーい、」
後方から、一馬のケンタウロスが、走ってきた。
後ろを、色白く、耳の長い女性が二人走ってくる。
「おお、来てくれたのか、」
ルーインは、手を挙げる。
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