表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/132

第四十五話 水の神信仰

「なんですか、何でも言ってみて下さい。」

ニコリと笑顔を見せる水の神様。

「ルーイン、ルーイン。」

「実は、わし、ルーインと、戦ってやり過ぎてしもうたというか、あご砕いてしもうたのですが、このルーインは、とても、見所があるケンタウロスなのですじゃ。治してもらえませんかの?」

「ルーインとやら、あなたは、魔族ケンタウロスです。神は、嫌いではありませんか?」


やっぱり乗っかりよった。

にやりとする小豆洗い。


「先日、仲間が悪魔の誘惑に負けた折に、スライダーが、水の力で、悪魔を追い出した。感謝している。」

「そうですか。分かりました。」

「一つ、訂正しておきますが、そなたの仲間が悪魔の誘惑に負けた訳では、ありません。悪魔は、自分より弱い者ならば、すぐに乗り移る事が出来るのです。」


「ですから、誇り高きケンタウロスが、誘惑に負けた訳では、ありません。」


「ううっ。」

「ぐっ、うっ。」

亡くなった仲間を思い、涙するケンタウロス達。

「せめて、亡くなった仲間を、誘惑に負けたなどと言う事は、今後無い様に。」

「ううううっ~。」

「おおお~。」


水の神様。ケンタウロス達の気持ち掴みよったの。

旨い事、やりよる。


「しかし、残念でなりません。悪魔が乗り移った時に、水の力を持つ者がいれば、助ける事が出来たかもしれないのに。」

残念そうな顔をする水の神様。

上手いの。


「分かりました。あなた方の事を考えると、仕方ありません。ルーインとやら、傷を治し、私の力を与えましょう。いいですか?受け入れますか?」

「・・・。長、どうすれば。」

小豆洗いを見るルーイン。


「交換条件も無い様だし、受けてもええんちゃう?」

水の神をじっと見つめる小豆洗い。

じっと小豆洗いを見返す水の神。


「受け入れよう。」

ルーインは、立ち上がり胸を張る。

水の神は、ふぅ~と息を吹きかける。

みるみる顔が治って行く。

「おお、」

「おお、」

ルーインは、自分の手を顔に当てている。

「これが、神の力。」

すぐさま、ひざまつく。

「このルーイン、身命をとして、水の神に尽くします。」

「これよりルーインは、水の神の使徒とします。」


「ははぁー。」


「良かったの、ルーイン。それと、ここには亡くなったケンタウロス達の魔核が、数多くあるもんで、争いの種になりそうで、心配なんじゃがのう。」

「誇り高きケンタウロス達よ、私に任せてくれますか?」

「ははぁー。」


「では、亡くなったケンタウロス達に敬意を。」

そう言うとこが、うまいの、水の神は、。


青く光り輝く水の神様、。

すると、地面から魔核が次々と出てくる。


偉い数じゃの、

ここをずっと守り抜いて来たのじゃな。

手を合わせる小豆洗い。

皆も真似して手を合わせる。


ニコリと笑う水の神様。


ギューギューと魔核を集めている。

綺麗だ。


「おお、」

うっすらと、ケンタウロスの像が見えてきた。

「ルーインに似とるじゃろ~」

小豆洗いが、大きな声で言う。


「あ、ああっ」

恥ずかしそうに下を向くルーイン。


「ふふっ。」

じっと小豆洗いを見つめる水の神。

いやいやいやいや。と手を振る小豆洗い。

どうするか、迷っている水の神。

「ケンタウロスの像の後ろに水の神様が乗ったらええんちゃう?」

小豆洗いの大きな声。

「ケンタウロス達よ、私を乗せてくれますか?」

水の神は、落としにかかる。

「ええっああ、は、はい。誉高き事。」

ルーインは、心を決めたようだ。


光り輝きながらケンタウロスの後ろにちょこんと乗っている水の神。そんなきれいな魔核の像が出来上がった。


「おお、これは、凄いもんじゃ。」

小豆洗いは、手を合わせ、拝むように頭を下げる。

皆も後に続く。


水の神は、皆を見る。

「この像は、ルー族の先祖のケンタウロスの魂と言えます。皆の先祖の魔核を集めて作りました。」

「名を、魂水神像とします。この像を祈り称えなさい。ケンタウロスの先祖達も喜ぶことでしょう。」

「そして、私も、祈りを聞きましょう。」


「立派な像ですじゃ。」

「きれい~。」

目立ちすぎるぐらい、光り輝いている。


「ここまで来たら、出し渋りはしません。土の神。」

「土の神、力を貸して頂きたいのです。」

「土の神、この像を祀る為の祠を創って頂けないでしょうか。」


ドドドドドド。ズズズーン。

地震だ。

「なんという力だ、」

ケンタウロス達は、ざわめき立つ。


ドドド、ズズズーン。

ドドドドドド。ズズズーン。

少し先の高台の所に大きな大きな岩が地中から湧いてくる。


えらいこっちゃ。


大きな大きな岩の窪みが、洞窟の様になっている。


「土の神、ありがとう。」

水の神は、青く光出すと、魂水神像をフワフワと浮かばせ洞窟の奥に送りつけた。


「これで、良し、」

ふぅっと笑顔の水の神


「ははぁ、」

やったの、かなりやりよったの水の神。


「ははぁー。」

「ははぁー。」



「では、信仰を忘れないで下さい。必ず私は、あなた達を見ています。そして、手を差し伸べる事を。」

ニコリとほほ笑むと水の神は、すぅと消えた。








読んで頂きありがとうございます。

いいねや、評価いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ