第四十二話 誇り高きケンタウロス
他のケンタウロス達に支えられながら、横になるルーイン。
スライダーが駆け寄り、顔の辺りに手を当てながら、手から溢れた水で、癒してる。
すっかりスライダーは、力を使いこなしている様だ。
はぁ疲れた。
小豆洗いは、座りながらため息を吐く。
「小豆洗いさん、お疲れ様です。」
「おお、まぁの。」
百舌鳥カマキリは、ドキドキしている様だ。
(初めから、こうなると思って戦われたのですか?)
「ゼンマイ、まぁルーインは、蹴って来ると思っていたけど、のう。」
(流石でござる。)
ピリ着いた空気が流れている。
「ん、ん。」
「おお、ルーイン、気が付いたかの?そのまま、そのままでええ。」
「バケタぞ。(負けたぞ)」
「お主、なぜ、腕なりなんなりで、攻撃を受けなんだ?」
「ふっふっばぁな(まぁな)。」
「まぁいい、休め。」
小豆洗いは、ゆっくりと立ち上がり、空を見つめる。
ルーインは、たとえ傷が癒えたとしても、まともには、話せんじゃろ。
わし、大人げなかったか?
しゃあないとしても、なぁ。
スライダーの懇親的な介抱により、血は止まったようだ。
「スライダーよ、有難うのぅ。」
「はい、。」
スライダーは、ケンタウロスとやりあった小豆洗いを、少し怯えながら見る。
ルーインは、すっと立ち上がると、
「おおおおおお~」
周りのケンタウロス達も、
「おおおおおお~」
雄叫びを上げる。
無理せんでくれ。
「ばけたぞ(負けたぞ、)」
「ああ、そうかの。」
「ばけたのだ。はじめで。(負けたのだ、初めて。)」
「ん、ああ、そうじゃったか、。でも、わしの方が、ずるかったからの。」
「どういう事だ。」
「ああ、お主に比べて、わしは、軽いじゃろ。じゃから、力が流れてしまうんじゃよ。」
「うむむ。」
「じゃから、のう。」
「だとしても、お主は、ルー一族の長、ルーインから、私から勝ち獲ったのだ。」
「おおおおおお~」
「おおおおおお~」
無理せんでくれ。
頼むから。
「今日から、小豆洗いが、我らの長だ。」
「おおおおおお~」
「おおおおおお~」
剣を掲げるケンタウロス達。
「へっ。」
わし?
(?)
「小豆洗いさん、?」
こちらを見る百舌鳥カマキリ。ゼンマイ。
「いやいやいや~。」
小豆洗いは、断ろうと手を振る。
一斉にケンタウロス達は、ひざまつく。
あらららら。
キョトンと立っている小豆洗い。
いやいやいやいや。
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