第四十一話 ゴォイ。アブィキアダイ。
ひょんな事からケンタウロスのルーインと一戦する事になった小豆洗い。
「ふっ、では、まいる。」
「オウゥオウゥ。」
「オウゥオウゥ。」
ケンタウロス達が、声を出す。
タタッと走り出すルーイン。
さて、なんで来るかの?
前蹴り。
両足の前蹴りじゃぁ。
やはりの、そういう男じゃろ、ルーインは、。
傷のある、太もも。左の前足。
そして、右足。
悪魔に乗り移られたケンタウロスも、前蹴りじゃった。
ふふっ分かりやすい奴じゃ。
受け止めたるわ~。
「ぬ~~~ん。」
両腕を前に出し耐えようとする小豆洗い。妖力で怪しく、紫色の炎をまとう。
「おお、よし、ふぬっ」
「ど~ん。」
後ろに吹っ飛びコロコロ転がる。
シャローラビットと、ジッターのいる所まで、転がってきた。
「ほい。」
パッと立つ小豆洗い。
「おお」
「おお」
「あっ」
(おお)
「いたた、次は、わしの番ぞ。」
「どうだ、私の蹴りは?」
「見事見事。」
にやにやと歩く小豆洗い、少し痛そうだ。
腰ひもから、少し端の欠けた一粒の小豆を出す。
(あ、あれは、某が弾いた小豆?)
「これを使うがええかの?」
「小さな石だな。いいぞ。使え。」
「豆じゃよ。本気で行くぞい。」
大丈夫かな、小豆割れんかな?
「ぬん。」
握り力を溜める。
右手の親指からはじき出された小豆は、ルーインの首、あごの辺りに音もなく、真っすぐ飛んでいく。
「ドゴゥン。」
ルーインは、あごで受けたようだ。
小豆は?
あ、小豆?
あっあごに刺さってるの。
「ほい。」
声と共に小豆が、あごからズボッと抜ける。
小豆洗いの手に戻る。
小豆は、欠けてるだけで、割れていない様だ。
「つびぅは、わしの番、、。」
ぐしゃぐしゃの顎から血が流れる。
じっと見つめる小豆洗い。
「よいぞ、こい。」
「うむむ。」
ゆっくりと歩き小豆洗いの前に来るルーイン。
ふらつかず、一歩一歩。
また、両腕を前に出し耐えようとする小豆洗い。
ニコリと笑うルーイン、のけぞり前足を高く、高く、上げる。
美しい、そんな言葉がにあう。
振り降ろした。
「ドンっ。」
助走をつけた前蹴りとは違い、重い音。
後ろによろけながらも、立つ小豆洗い。
「見事、見事な蹴りであった。」
ゆっくりと後ずさりするルーイン。
そろそろ、立ってられんじゃろ。
限界のはずじゃ。
「ブゥギは、(次は、)お前のブゥバンだ。(番だ。)」
「わしはの、お前ではない、小豆洗いじゃ。」
ニコリと目が笑うルーイン。
「行くぞ。」
「ゴォイ。アブィキアダイ。(小豆洗い。)」
「ぬん。」
小豆洗いは、手を握り力を溜める。
皆が見守る。
「ルーイン?」
「終わった様じゃ、スライダー介抱してやれ。」
ルーインは、立ちながら、意識が無くなったようだ。
小豆洗い、頑張ってます。
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