第四十話 ケンタウロスは、戦いを先祖に捧げ続ける
「スライダーさん、美味そう。何食べてるんですか?」
「あっこれ、兎の肉っす。ケンタウロス達が、優しくしてくれて、。」
ええっ。ああ。ああ。
「そうか、良かったの。」
「焚火の方に行きましょう。」
ルーインが、待っていたようだ。
「おおっ強き者よ、きたか。」
「良い所じゃの。」
「我が家だと思いゆっくりしてくれ。」
「ああ、ありがたい。甘えるとするかの。」
「休んだら、私と一勝負しよう?」
戦闘狂じゃの。
「まぁの。」
火の回りに魚や、肉か、串に刺して焼いている様だ。
「どれも美味しそうじゃな。」
「わぁ食べていいの?」
「お礼だ。、。この位しか、ここらでは、獲れないが食べてくれ、。」
「わしゃ魚を頂こう。」
「私は、お肉。ゼンマイも、肉でしょ?」
(はい、ありがたい事でござる。)
「おお、ゼンマイとやらは、思いが伝わってくるな。」
(はい、不便かもしれませぬが、ご勘弁を。)
「いやいや、大丈夫だ。」
「おお、旨い魚じゃの、」
「この川で、獲れる魚たちは、旨いぞ。魚達は、川を上り子を産むようだが、川の下流で獲れる魚は、脂がのっているのだ。」
「このお肉も美味しい~。」
「それは、兎だな、猪の肉も食べれみてくれ。旨いぞ。」
ルーインは、機嫌がいいようだ。
「死んだケンタウロスに捧げる酒宴だ。楽しんでくれ。」
そうじゃった。そうじゃった。
そういえば、
「スライダーよ、」
「お主、来る時、落ちんかったか?」
「はぁ、気が付いたら、ここの集落に来てましたから。びっくりしたというか、なんというか。」
「そりゃそうかの、悪かったの。」
「気を失って、気が付いたら小豆洗い様いないし、ケンタウロス達が、感謝してくれてたから、良かったけど、普通に考えたら、やばいですよね。」
「お主もケンタウロスと、仲良くなれたの。」
「はい、でも、水の加護があったからで。」
「だとしても、こちらから、何もしなければ、魔物は襲ってこまい。」
「はぁ。まぁそんな気はしてきました。」
「それでいいのじゃ。こうして、一緒に飯を食べているではないか?のう?」
「はい。」
「おい、強き者よ、一戦やろうではないか?」
ルーインは、鼻息荒く、興奮している。
はぁ、もうぅ。
「きょうは、ゆっくりしよう。明日ならええぞ。」
「そうか、ならば明日を楽しみにするぞ。」
嫌じゃの。
一角兎と、ナマズマンの話もせんとな、どうするかの。
他のケンタウロス達と、飯を食らい夜は、長く続いた。
朝、
「おはようございます。小豆洗いさん」
「おおう、朝かの?」
「それが、一角兎のシャローラビットさんと、ナマズマンのジッターさんが見えてますよ。」
「ええ~あいつら来たの?」
「はい。」
「ゼンマイ、どういう事じゃ?」
(はい、なんか、夜の内に見に来たら、我々が楽しくやっていたのが、気に入らない様子)
「じゃて、仕方ないじゃろ?」
(はい)
「小豆洗いさん、どうしよう?」
「どうしようもなにも、ああもう。」
集落の外に立つシャローラビットとジッター。
ケンタウロスが、出てきては、後ろに引いている。
「なんじゃ、威勢だけかいの?」
小豆洗いは、見て、少しほっとする。
「おれ、魔物の喧嘩って見たことなかった。」
スライダーは言う、
「喧嘩では、ないのじゃ。色々とあっての。」
「おおっ起きたか、早く一勝負やろうでは、ないか?」
ルーインは、元気だ。
ああっもう。
めんどくさい。
しゃあない。
いっちょやるかの。
「やるかいの、その前に一角兎と、ナマズマンがのう、。」
「捨て置け。あ奴らは、優しくすると図に乗る。」
「一応、伝えろと言われたから伝えるが、兎を食べないで欲しい、魚を食べないで欲しいと言っていたぞ。」
「分かった、考慮する。さぁ、一戦するとして、昨日亡くなった仲間に捧げる戦いとしよう。こっちに来て欲しい。」
「待った、約束は、約束じゃし、一角兎と、ナマズマンに伝えてくる。」
「ああ、分かった。」
外を見ると、大分、先でこちらを見ている。
「おーい、こっちに来い。」
すごすごと歩い来るシャローラビットと、ジッター。
「伝えたか?」
威圧的な態度のシャローラビットと、ジッター。
イラっこいつら、わしをなんだと思ってるのかの?
「伝えたぞい。考慮すると言っていたの。」
「そうなら、いい。」
「で、お前たちは、帰るのか?」
「ん、ああ、まぁ。」
「なら、ついてこい。」
「え?」
「はぁ?」
「ついてこいと、言うとるじゃろ。」
「ルーインっこいつらも、集落に入れていいかの?」
手を挙げるルーイン。
「じゃそうだ、今から、わしとルーインが戦うから、見ていけ?ええな?」
「?」
顔をも合わせる二匹。
小豆洗いが歩き出すと、怯えながら二匹もついて来ている。
「強き者よ、こっちに来い。」
数々の大きな綺麗な石が、盛り土の上に置いてある。
「墓の様じゃな。」
手を合わせる小豆洗い。
「でかい魔核です。。」
スライダーは、溜息をはく。
「みな、誇り高きケンタウロスのルー族だった。」
手前に新しい墓が五つ続く。
「我ら、ケンタウロスは、戦いを先祖に捧げ続ける。それを誉とし、生き様を残す。」
「では、楽しもう。おおおおおお~」
「おおおおお~」
一斉にケンタウロス達が、雄叫びを上げる。
地響きともいえるその轟音に空気が震える。
「わしゃ、どう戦うか考えとったんじゃが、交互に攻撃するのはどうじゃ?」
「ほほう。」
「ルーインが先に攻撃していいぞ、」
シーンとする場。
「見事だ、我が攻撃を受けようとは、」
怒りにも言える声で、ルーインは言う。
「百舌鳥カマキリ、ゼンマイとそこに座っておれ。」
「ええっ私達?」
(??どうすれば?)
「ゆっくりして見てるんじゃぞ。」
「良いのか、強き者よ、手下と一緒に戦うと思っていたが、」
「わし一人でええ。それと、手下ではない。友じゃよ。」
「ふっ、では、まいる。」
楽しんで書いてます。至らない点ありましたら、ごめんなさい。
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