第三十六話 小豆洗い、異世界に来る。
「戻ったぞ。」
堂々とした態度の光の神。
「お帰りなさいませ。お見事な差配でした。」
水の神は、旨く説明できた事を喜んでいるようだ。
「お疲れになられた様子。大丈夫ですか?」
氷の神は、優しく問いかける。
「疲れた。あ奴ら、分かってくれたぞ。」
「まぁそれはそれは。熱意が伝わりましたね。」
氷の神の手をとり、椅子に座る。
「はぁ、しかし、こんな事になるとは、」
「光の神は、少し、お疲れなのです。少し休む事も大事なのでは?」
氷の神の微笑に光の神は、心穏やかになる。
水の神は、やはり、氷の神に来てもらって良かったと思うが、氷の神の笑顔の奥の冷ややかさを、同じ女神として怖く思う。
「うむ、少し休むとするか、」
そんな事も知らずに光の神は、機嫌が良くなってきた様だ。
「膝枕致します。」
「うむ。」
寝せようとしている氷の神。
滝の前にて
小豆洗いは、思う。
「やっぱり、異なる世界であったか。」
「はい、なんとなくは、思ってましたけど。」
(某も、なんというか、)
「そうじゃな、要は、光の神さんの旅行に巻き込まれた訳じゃ。ひひひっ」
「んっぷぷぷ~。」
「はぁ~ははははっ」
(小豆洗い殿、それは、良い例えでござる。)
(はっはっはっはっ)
「まぁ生きとったらこんな事もある。ひ~ひ~ひっ」
「もう、小豆洗いさん上手いんだから~」
「なんか、すっきりしたの?」
「はい、なんか気持ちがいいです。}
「まさかの、旅行にの~。」
「ぷぷぷ~」
「あれ、?俺、?どうしたんすか?みんな笑って?」
スライダーは、ゆっくりと起きる。
「あっお、俺、水の神様に会えたんだ。」
「そうじゃな。」
「水の神に会えたんですよ。ねえ。」
「そうじゃ、良かったの。」
スライダーは、ぽつりと呟く。
「なんと綺麗だったか。」
こやつ、惚れよった。、、。、。
顔を、川の水で洗うスライダー。
「あれっ、ええっ」
「なんじゃよ?元気ええの~。」
「あの、おれ、川で、水すくってないのに、見て下さい。」
スライダーは、手をお椀の様にすくう形にする。
「おお、水が少しずつ溢れてくるぞい?」
「わぁ凄いスライダーさん。」
(おおっこれは、)
「スライダー?凄いではないか?」
「小豆洗い様、俺、水の神様から、水の加護をもらったのかも。」
「そうかもしれんな。良かったの。」
「俺、決めました。水の神様に人生を捧げます。兵隊やめます。」
「いきなり、何を言うちょるんじゃ。」
「そうよ~、私、心配。」
「俺、目が覚めました。」
そう、言いながら、倒れるスライダー。
また、寝よった。
こいつ、面白いやっちゃの。
氷の神様みたいな方がいると、案外うまくいきますよね。笑。
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