第三十三話 水の神様
小さな滝の裏の窪みで、休む一行。
「おはようございます。小豆洗いさん。」
百舌鳥カマキリは、元気じゃの。
「ああっ、やっぱり、ここは、落ち着くの。」
横を見るとスライダーは、まだ、寝ている。
しかし、ちと、疲れたのぅ。
アキノに会いたいのぅ。
河童は、どこに居るのかの?
ちと、疲れたの。
また、寝てしまったようだ。
「小豆洗いさん、あのぅ、起きて下さい。」
(小豆洗い殿。)
「なんじゃ、疲れたわ、少しゆっくりとしよう。百舌鳥カマキリよ。」
「はい、お気持ちは、分かるのですが、あのぅ、。」
(小豆洗い殿お頼み申す。)
「なんじゃ、もう。」
滝裏から、ひょいと覗く小豆洗い。
青い髪の女性が、石に座っている。
その前で、スライダーは、見とれている。
あっこりゃ駄目だ。
「ちっめんどくさい。関わるな。」
「ええ?、小豆洗いさん、」
「ああいうのは、関わったらいかんぞ。」
滝の裏に、身を隠す小豆洗い。
(小豆洗い殿、)
(無視。無視。)
「小豆洗いさん、来てください。」
(小豆洗い殿。)
「あああ~分かった。分かった。」
再度、滝から顔を出す小豆洗い。
ニコリと笑う。青い髪の女性。
スライダーもニコリと笑う。
あいつ、何やっとるんじゃ。
「へいへい、なんか用ですかな?」
「私は、水の神。」
うわっやっぱしの。やばい奴じゃの。
「ええええっははぁー」
スライダーは、ひざまずく。
こいつ、女だったら何でもええんかい?
「やっぱし、しらん」
「小豆洗いさん、」
(小豆洗い殿)
「分かった。もう、」
すごすごと歩いて近づいていく。
一応、ひざまつく小豆洗いと、百舌鳥カマキリ。
「私は、あなた方を見ていました。」
はい、このパターン。
「そうですかの?」
ふん、。
「小豆洗いさん、不味いですよ、神様です。」
(そうでござる。)
「はいはい。」
あ~アキノに会いたいの、あの子の方がよっぽええわ。
「私は、あの、水の神です。」
小豆洗いの態度に少し驚く水の神。
「ははぁー。」
スライダーは、でかい声でひれ伏す。
「黙ってろスライダー。」
「へっ?」
「あなたは、寝ていてもいいですね。私の息吹を与えましょう。」
にっこりと笑い、ふぅ~とスライダーに息を吹きかける。
スライダーは、幸せそうに横になる。
小豆洗いは、
「見ていて、どうでしたかの?」
「え、ええ、とても、あの、正しい行いをしています。」
「んで?」
「は、はい。あなた達は、この世界に迷い込んでしまいました。」
「なんで、」
小豆洗いは、きつめに言う。
「あ、あの、実は、あの、、。、。」
百舌鳥カマキリは、小豆洗いを見る。
「小豆洗いさん、水の神様、可哀想ですよ。」
百舌鳥カマキリは、優しいからの。
「あのな、神様じゃったらなんじゃ?、ええかの、百舌鳥カマキリ。神様仏様と一杯おられるんじゃ。一杯いるのになんも、解決せん。そんで、なんじゃ、至極真っ当なふりして、あたかも解決してるふりして、思い道理の振りしょってからに、なんじゃぁぁ。」
あっけにとれれる、水の神。
あっけにとられる、百舌鳥カマキリとゼンマイ。
「んで、迷い込んだ理由は、」
小豆洗いは、イライラしている。
「あの、あなた達のいた世界から、この世界に迷い込んでしまった理由は、ひずみが、出来て、あの、」
「なんで、ひずみが、できたのですかの?」
にっこりと笑う小豆洗い。
「あの、ひずみが出来た理由は、分かりませんが、」
「嘘じゃ。」
「えっあの、」
水の神は、うろたえている。
(小豆洗い殿、失礼です。)
「あのな、百舌鳥カマキリ、ゼンマイ、この方は、神様じゃろ。」
「はい。」
(はい)
「神様は、何でもお見通しじゃ。ですの?水の神様。」
「あ、あの、私は、水にあの、」
「それは、それは。そうでしたか、この世界の水は、いい水ですじゃ。小豆が、喜んでいますじゃ。」
「ほっ、、。それは、良かった、私は、水を司る神ですから、」
「わしらのいた、日の本は、水が、汚れてしまって、困っていますじゃ。ただ、最近は、人間も綺麗にしようとしますがの、色々と、難しいようで、、、。」
「そうですか、しかし、人間が水を綺麗にしようとするとは、なんと素晴らしい事です。この世界の人間にも、その心があればと、思います。」
「水は、生きる者が、必ず必要とするものですじゃ、大事にせないけませんの。」
「その通りです。」
「しかしながら、この世界の人間は、欲が深く、なんというか。」
「はい、。」
「本来、人間は、弱い生き物ですじゃ。それを、立派に誘導する事を、神様がやられるもんじゃないのですかの?」
「は、はい。汗。」
「この前、スライムという、魔物を見つけ次第殺そうとする、人間を諫めましたぞ。」
「はい。汗、汗。」
「命を大事にする、弱きものに優しくする。生きる者として、当たり前の事が、分かってない様子。」
「はい、私は、もう行きます。ではっ。」
すぅと消える水の神。笑顔が可愛い。
「ああ、お持ち下され。まだまだ、話しは、ありますぞ。」
「ああっ神様、消えちゃった。」
いきよったか。
(小豆洗い殿、)
「小豆洗いさん、神様ですよ。」
はいはい、。
「スライダーは、気持ちよさそうに寝ておるし、儂も横になるぞい。」
小豆洗いは、滝の裏の窪みに戻って行く。
百舌鳥カマキリは、川をのぞいている。
(それはそうと、我ら、異なる世界に来てしまいましたぞ。)
「あっそうだ、。どうしよう。オキツヒメ様心配してるかな?」
(これは、大変な事ですぞ、)
「そういえば、水の神様、何しに来たんだろ?」
水の神様、女神登場です。
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