第三十二話 悪魔とダンジョン
もお、ええじゃろ。昼になってしまうよ。
(ほれ、百舌鳥カマキリ、スライダーを起こしてやれ。)
「はい、スライダーさん、起きて、ねえ。」
「えっ、ああ、そうか、おはようございます。」
「いけるか?もうすぐ、川の上流に出る。そこで、水でも浴びたらええ、」
「はい、」
暫く歩くと、川の上流に出た。
「やっと、水を補充できます。はぁ~」
スライダーは、皮袋で、できた水筒を洗いながら、笑顔を見せる。
「儂らも、少し入るかの。」
小豆洗いは、風呂に入るかの様にゆっくりと腰をつける。
百舌鳥カマキリも、少しつかる。
「んアッ、あ、あアッ」
やはりというか、なんというか、ゼンマイが出てきた。
スライダーは、ドキドキしている。
よかったの。スライダー。
「あら、水に入ってると、少し楽かも、ぬるっとゼンマイが出てきた。」
「なんじぁゼンマイ。どうした。」
(なんでで、ござろう。出てしまいました。)
「スライダーよ、悪魔って見た事あるか?」
「百舌鳥カマキリの声は、やばいです。」
分るんじゃけども、スライダーよ、
「悪魔見たことあるか?」
「えっないです。悪魔は、姿を滅多に見せないと聞いています。心に直接語り掛けてくると、教会で、教わりました。」
「まぁお主は、関係なさそうじゃの」
「はぁ。?」
「スライダーさん、心が綺麗だから、好きになりそう。」
「え、あ、有難うございます。俺も好きです。」
だから、スライダーよ、百舌鳥カマキリは、カマキリじゃよ。
「まぁ両想いよ、嬉しい。」
「スライダーよ、カマキリの牝は、雄を喰うぞ。」
「もう、喰われてもいいです。へへへっ」
「食べちゃうぞぉ~」
(ん、ゴホン。いいですか?)
「なぁにゼンマイ。」
百舌鳥カマキリ、、、。分かってやってるの。
ゼンマイ、可哀想に。
(やはり、悪魔は、魔物とは、違うのですか?スライダー殿?)
「はい、なんだっけかな?昔からいたのが、魔物で、後から闇の神がきて、悪魔が、来たんだっけ?」
「ほほう。」
「おれ、教会にそんなに行かないから、」
(すると、魔物と悪魔は、一緒では、ないのですか?)
「ああ、魔物も、悪魔嫌いだって聞いた事あるけど、ほんとかな?」
「あっくっま、かっこいいわぁ強いのかしら。」
百舌鳥カマキリは、遠くを見ながら言う。
やれやれ、。
「そろそろ行くぞい。スライダーよ、この川をずっと下っていくぞ。」
「はい。」
アキノの村に着いた。
「誰も、おらんの、」
ああ、可愛いアキノや。
「さびしいですね。」
「つぶれた、村ですか?」
「まぁの、ついこないだ、のう。ウィグラー王国に行くといっておったぞ。」
「まぁここからだと、どの国にいっても、遠いでしょうが、ウィグラー王国が、一番民を思ってると思いますよ。ただ、ダンジョンがないからな~」
「なんだ、ダンジョンとは、?」
「へっ、お知りにならないのですか?キラ王国にあるんです。ああ、アーティス王国にもできたってきいたな。」
「なんなんじゃ、」
「おれも、行ってみたいんだけど、洞窟にはいると、宝が、あって、話せない魔物がいて、倒すとなんかもらえて、楽しいって話です。」
「ん~ゼンマイ。」
(はっ、某も、分かり申さず。)
「いってみたい~私。」
「小豆洗い様達がいったら、ダンジョンで、一儲けできるんじゃないかな?」
「ほほう。」
「ああ、ウィグラー王国にもあったらな、もっと栄えるのになぁ~。」
「ダンジョンの敵は、強くないのか?」
「なんか、下に行くと強くて、まけて死んじまうみたいだけど、敵が強ければ強いほど、お宝が、でるって話です。」
「なんと、」
「だから、強い人は、みんなダンジョンに行くから、兵隊不足ですよ。」
「楽しそう、私行きたいです。小豆洗いさん、行きましょう。」
(某もそう思います。)
「なんだかのぅ。それはそうと、もうすぐ暗くなってくるが、スライダーは、ここで、休むといい。」
「へっ、なんでですか?」
「わしらは、少し下った所の滝の裏の窪みが好きでの、行くで。」
「い、嫌です。俺も行きます。一人は、嫌です。」
「まぁええけど、まぁええか。」
アキノの面影を思いつつ、小豆洗いは、村を出た。
ダンジョンがあったら、楽しいでしょうね。
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