第三十一話 友を思う心
ウィグラー王国斥候部隊は、荷物を持って引き上げていった。
「スライダーよ、ここには、売れる物は、もうないかの?」
「はぁ、ないと思いますよ、大分、見ましたから。」
「そうか、ならば、わしゃ、行くが、どうする?」
「えっ暗くなって来たのに、どこ行くのですか?俺、どうすれば、」
「とりあえず、ついて来るかの?」
「はい、一人は、嫌です、」
お前、ウィグラー王国斥候部隊じゃろ、
「ゼンマイ、もうええじゃろ、百舌鳥カマキリに戻って」
(は、まだ、元気ですが、そちらの方が、いいですか?)
「まぁの、大丈夫じゃろ。」
百舌鳥カマキリの方に行くゼンマイ。
「んっんんっ」
スライダーは、びっくりする。
「アッああ、ああ、んっ。」
「ええっああっ入った。」
ドキドキする、スライダー。
「スライダー、良かったの。」
「は、はい、偉い事になってましたよ。」
「もう、スライダーったら」
「その声、す、すきだな~」
百舌鳥カマキリの甘い吐息にスライダーは、負けたようだ。
スライダー、お主は、悪くないぞえ。
やっぱり、男には、百舌鳥カマキリじゃな。
「スライダー、行こう、」
「はい。」
暗いが、行くかの。
「では、行くぞえ。」
ふと、振り向くとスライムが、骨をしゃぶっている。
「スライムさん、バイバイ~」
百舌鳥カマキリは、明るくていいのぅ。
小豆洗いは、暗闇を歩きながら、考えていた。
(ゼンマイよ、)
(はい、)
(まだ、分からんが、この世界の人間は、儂らのいた、日の本の人間より、強欲というかなんというか)
(はい、某もそう思います。)
(わしゃ、魔物の方が気が合うかもしれん。)
(小豆洗い殿のお気持ち、わかり申す。ですが、アキノ殿の様な方もいますぞ)
(そうじゃの。)
「いたた、」
歩いては、コケ、ぶつかる、スライダー。
「なんで、明かりもをつけないのですか?」
「見つかりやすいじゃろ。なにが、近寄って来るか分らんじゃろ。」
「はぁ、しかし、小豆洗い様は、なぜ、道がわかるのです。」
「格の違いじゃ。といっても、可哀想じゃな、お主が、こんなにこけるとは、」
「すいません。自信はあったのですが。山道だし、歩くのが早すぎます。」
「ふふふっ、」
百舌鳥カマキリは笑う。
「笑われとるぞ、」
「ああ~笑わないで~」
こいつ、百舌鳥カマキリの言いなりか?
「仕方ない、ここらで、夜が明けるのを待つかの。」
「はい、有難うございます。」
「スライダー、よかったね。」
「はい。」
スライダーよ、百舌鳥カマキリは、カマキリじゃぞ、。
「小豆洗い様、なんで俺は、残ったのですか?」
「まぁの、一応聞くが、他の斥候兵達とは、長いのか?」
「はい、元々、子供の頃から知ってる奴らですよ。斥候部隊としては、俺が先輩だけど」
「そうか、なら、気のせいかもしれないの。」
「なんです?」
「いや、盗賊団の宝を見た時の、空気が嫌な気がしての、欲しいと思う気が満ちとったのじゃ、其方以外はの。」
「それは、あいつらが盗むと言う事ですか?」
「そうじゃ。」
「我ら、ウィグラー王国騎士団です。信じてください。」
「そうじゃな。悪かったのぅ。わしは、疑い深いもんでの。」
(スライダー、小豆洗い殿は、間違っていないぞ、某も、黒い気を感じたぞ)
「どういう事ですか?」
「お主が一番綺麗な心を持っていたからの、お主が皆を止めた時に、最悪な事もあったと思うのじゃ。」
「よかったね。スライダーさん。助かって、ね。」
百舌鳥カマキリが優しくなだめる。
「だから、俺の事残したのですか?」
「まぁ、一応の、」
「用心深いですね。大丈夫ですよ。あいつら、そんな事、悪魔に誘惑されない限りやらないですよ。」
「まぁの、その通りじゃ。」
夜が明けてきた。
「行くぞ、って寝ておる。」
「後少し、寝せましょう。」
まぁ、ええか。
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