第二十二話 畜生にも劣る
鍋一杯の小豆を持って村に帰ってきた、小豆洗いと、アキノの母親。
「戻ったぞい。」
「おう、さっさとやれ、」
「お頭~帰ってきやしたぜ。」
アキノの家で、小豆を煮て、鍋二つ分の善哉を作り終えた。
盗賊の頭は、アキノの母親に、剣をむける。
「おう、おめえ、喰ってみろ、」
アキノの母親は、大きく口を開け、バクバク食べる。
「もういい、」
安心したのか、腹が減っていたのか、盗賊の頭が食べ始めた。
回りにいる、部下たちも、今か今かと、待っている。
「おう、お前らも、喰っていいぞ。」
「ありがてぇ」
「甘え。こりゃ。」
盗賊の頭は、身体が、調子よくなってきたのを、感じた。
「おい、この豆は、もっとあるのか、?」
「まぁの、あと少しの。」
「んじゃな、おめえら、獲って来い。逃げんなよ。」
「わかった。アキノの母ちゃんいくぞ。」
「はい。」
もう一度、鍋二つ一杯の小豆を持って村に帰ってきた、小豆洗いと、アキノの母親。
盗賊達は、皆食べ終えたのか、休んでいた。
アキノの母親は、村人達が、無事にいるので少し安心した。
「おう、帰って来たか、」
お頭は、小豆洗いを用心してるのか、距離をとって話す。
「この豆は、見た事がない豆だ。てめえ、どのくらい持ってる?」
「もうこれで、最後じゃ。儂が、買った豆は、これで、最後。」
「てめえ、どこで、これを、?」
「ケンタウロスのルー族から、買ったんじゃ。」
「なんだと、ケンタウロスからだと、」
お頭は、思う。
(こいつ、ケンタウロスに助けを呼ぶんじゃないか?確かに魔物から買ったんなら、この効能もわかる。こいつ、やべえ奴か?)
「おい、お前、来い」
盗賊の下っ端は、お頭に近づいた。
「ドスッ」
お頭の剣が、手下の胸を貫く。そして倒れ、もがき苦しむ。
村人達は、恐れ、震える。
「なっ。死なねえ。普通は、すぐ死ぬだろ。」
「なっ?」
盗賊達は、お頭にへつらうように笑う
「へいっへへっ、へへっ」
「へへっ」
村人に、剣を向け、
「逆らったら、こうなる。」
小豆洗いにも、剣を向ける。
「はい。」
小豆洗いは、頭を垂れる。
畜生にも劣る奴らじゃ。
「おい、お前ら、止めだ。」
「へい、。」
複数の盗賊が、剣や槍で、刺す。
しかし、それでも、なんとか、生きている。
見かねたお頭が、首を跳ねる。
「こいつの身ぐるみ剥がしとけ。」
「へい。」
「おい、爺とそこの女。鍋もってついてこい。」
「流石に、鍋が二つは、重いぞい。」
「じゃ、てめえもだ、」
アキノの父親に剣を向ける。
「行くぞ、」
「へい。」
「へい。」
村人達は、心配そうに見送る。
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