第二十一話 歯糞、目糞は、所詮、糞
「お頭、お頭~滝が見えますぜ。」
どんどん近づいて来る声。
足音は、まばらだが散らばり二十人はいるようだ、。
(百舌鳥カマキリ、姿を隠せ。儂の懐に来い。)
(はい。)
(血の匂いがするでござる。)
透明になり、滝より少し下の岩陰に潜む小豆洗い。
「爺、いるか?」
「いや、いね~ようでさ。」
「あの野郎、嘘こきやがったか?」
「畜生、嘘こきやがったな。」
いきり立つ人間達。
「村に戻るぞ」
「へい。」
「へい。」
身なりが汚いが、お頭といわれる人間は、立派な鎧を着ている。
(どうやら、盗賊の様じゃな。)
(村って、アキノさんの村かしら?)
(じゃろうの、う~ん、どうしたものか。う~ん)
盗賊達の後ろを歩く。
こいつらは、ろくでもないの。
(小豆洗い殿、某、そこの人間乗っ取りもうそうか?)
(あかん。駄目じぁ。よいかの、歯糞、目糞は、所詮、糞じゃ。一時的とはいえも、糞に手を突っ込むような事は、するな。)
(は、流石で、ござる。小豆洗い殿。)
(よいかの、ゼンマイ。そなたは、綺麗なんじゃ、決して、自分を汚すような事するなよ。)
(は、はは~感嘆でござる。)
(よかった、あたし達、小豆洗いさんと一緒で。)
アキノ達の村に来た。
村にも、別動隊の盗賊がいたようで、人が溢れている。
端にアキノ達が見える。
「なんかあったか、?」
「なんも、ありません。相変わらずしけた村です。」
「まぁそんなにゆうなよ、大事な、大事な村だぞ。だ~はっはっはっ」
「燃やしちまうか~くくくっ」
「そんな事より、爺いなかったぞ、どうなってんだゴラァ」
アキノの父親が蹴られる。
「申し訳ございません。いつもは、いるのですが、分からない。」
「俺らに噓こきやがったな。そいつ、殺せ。」
しゃあないの、。
(百舌鳥カマキリ、ゼンマイ、いいかの、儂が指示するまで、絶対何もするなよ。)
(は、はい、お任せします。)
(は、いつでもお声掛けください。)
(後ろ辺りに絶えずいてくれよ。頼む。)
(はい。)
しゃあない。
村の入口に戻り、
「なんじゃ、凄い人だのう。」
「あ、小豆あらいさん、」
「お爺ちゃん、」
村人たちがこちらを見る。
「なんだ、小汚い爺だな。」
「こいつが、村抜けした奴が言っていた奴か、ほんとに旨いもん食えるのか、?」
茶色の村人姿の小豆洗いを見て話す盗賊達。
「村抜け?なんじゃ一体」
「死にかけの、この村の奴が、偉い遠くで、元気に歩いていやがったからよ、とっ捕まえて、身ぐるみはいで、ひゃ~ひゃ~。ぶち殺してやったらよ、中々、死なね~のよ。」
「な、んと。」
「女は、楽しめたけどな、ひゃはは。」
「お頭が、変な事に気が付いて、一思いに殺してやるから、何があったのか聞いたらよ、飯食っただけってぬかしやがる。」
「おい、しゃべりすぎだ。うるせぇ。黙れ。」
シーンとする。
盗賊のお頭は、小豆洗いを見ると、唾を吐く。
「爺、なんか食わせろ。」
「わかった。そこの村人にも手伝ってもらうが、いいかの?」
「ん、選べ。」
「アキノの母ちゃん、ええかの?」
「えっ、は、はい。」
「逃げたら、全員殺すからな。」
「鍋、二つ持てるか、」
「は、はい。」
村から、出ていく、二人、。
「こらえるんじゃ。のうぅ。」
ニコリと笑ってアキノの母親を見る。
アキノの母親は、泣いているようだ。
盗賊登場です。
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