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第百二十八話 ウィグラー王国に行きたい(ほのぼの) 其の五 そろそろ行くとするかのぅ。

今日も、どこまでも続く青い空、心地のいい風が吹いている。


機嫌よくログ爺さんと小豆洗いと瀧吉は、お茶をしている。

そこへオフトン、アグル、スミが、近づいていく。

「おはようございます。」

「おはよう。寝れたかの?」

ログ爺さんが、声をかける。


「は、はぁ。緊張が、切れたのか、身体が重たくなりどっと寝ました。」

「そうか、そうか、」

「まぁ、お茶しよ?」

小豆洗いは、にこり笑うと座れ、座れと、手招きする。


「はい、ありがとうございます。」


オフトンは、溢れんばかりの言葉と気持ちを出し始めた。


「我々も驚いたのですが、長様が、ケンタウロス達とキラ王国を御成敗されていたとは、」

「いやいや、サッカーの嫁さんや子供が生きてるって聞いてのぅ。助けに行った訳じゃよ。」

「一言おっしゃって頂ければ助かりました。心底、驚きました。」

「まぁ、のう。すまんかったのう。」

「いえいえいえ、謝られる事は、ありません。長様は、お優しい。」

「ぷっ何だい?長様?」

雨女は、楽しそうな顔を見せる。


「キラ王国の東門一帯は、それはもう、酷いありさまで。」

「まぁのう、少し、ルーイン達が頑張っちゃったんじゃよ。」

恥ずかしそうに話す小豆洗い。

「しかしながら、あの大きな東門を壊すなんて、ケンタウロス達は、凄いです。」

「いやいや、あれは、ログさんじゃよ。」

「へっ?」

「こう、氷の塊をのぅ、ズッズンとな、こう、」

「ゴブリンメイジがやったと噂でしたが、多堕のログ様だったのですか?」

「そうじゃよ、綺麗な氷をのうぅ、ズッズンとな、」

ログ爺さんは、ニコリと笑う。

「あら~凄い、暴れたんだね、長様。」

雨女は、嬉しそうだ。


瀧吉を無視する小豆洗い。


「はぁ、何が何だか、我らの様な者がここに居ていいものなのか?」

頷くスミとアグル。

「で、でも、アグルちゃんやオフトンちゃんが、長様と出会った事は、意味があるよ。」

痩せている高齢の優しい目をした男は、小さな声で話す。

「スミさん、そうだね。その通りだ。」

アグルもオフトンもスミに笑顔を見せる。

三人は、仲がいい様だ。


「長様、キラ王国を、どうされるのですか?」

スミは、小さな声で、話し掛ける。

「?どうするも、何もせんけど、?」

「ああ、そうですか、。」

アグルとオフトンも、静かに固唾を飲んで聞いている。

「い、今、キラ王国は、ぐちゃぐちゃだから、皆、困っているから、その、」

「ケンタウロス達が、攻めるのは、みんな困るから、その、やめて欲しいのです。」

スミは、勇気を振り絞る様に、意見を吐き出す。

「攻めんよ。大丈夫、攻めん。」

「ああ、良かった。」

スミは、下を向く。


「長様、我ら、一角兎の角を持ってキラ王国に、再度、向かいたいのですが、。」

「忙しいのう、のんびりしたらどうじゃ?水の神も来るかもしれんよ?」

「ああ、話は、伺いました。現実の話とは、思えませんが、。」

「凄いというか、ですからこそ、我らは、自分の出来る事をしたいのです。」

「ほう、。」

「キラ王国の民は、不安定な事が多く、病気がちで、一角兎の角を薬にする為に欲しています。」

「そうか、では、持っていっていいぞい。」

「ああ、それは、良かった。」

「キラ王国の民に悪いとは、思うが、のう、仕方なかったんじゃよ。」

「はい、サッカー領の逃げ延びた難民や、長様の東門の戦いによる民達をキラ王は、救う事もせず放置していますから、皆、困っています。」

「まぁ、困っているから売れる訳ですから、何と言いますか、私達も、そこに付け込んでいる訳でして。」


「いや、お主達は、偉いぞい。儂の見込んだ通りじゃった。のう、ログさん?」

「ふぉふぉふぉ。小豆洗いさんは、大したもんじゃ。」


満足げな顔でログ爺さんを見る小豆洗い。

嬉しそうだ。


「なんだい?偉そうにして、だったら困ってる民達の面倒も見てやればいいじゃないか?」

横から、龍吉が言う。

「これ、龍吉。わしらの様な物の怪が、世の中に関わり過ぎちゃいかんと、言うておるではないか?」

「はぁ?もう十分にやっちまってるよ。元の世界に戻ったら絶対に砂かけ婆に言ってやるんだから。」

「ごめんなさい。言わないでちょ。」

梅干しを噛んだ様な顔をする小豆洗い。

「だったら、少しは、民達の事を考えてあげなよ。あたいもサッカー領の事が心配だよ。」

「うむ。まぁのう、うむ。」

「善は急げだよ、サッカー達に相談してくるさ、」

雨女は、立ち上がるとスゥと行ってしまった。


「小豆洗いさん?」

「うん?なんじゃ?ログさん?」

「その、砂かけ婆とやらは、そんなに怖いもんかの?」

「いきなり砂を、凄い勢いでかけてくるんじゃよ。目に入るとじゃりじゃりして痛いし、」

「ほほう、余程のお方なんじゃな。」

「うむ、会わんほうがいい。」


驚くログ爺さん。

渋い顔をして、何かを思い出す小豆洗い。


「ああ、それで、オフトンよ、再度、向かうと言ったのう?」

「はい、馬車三台に詰め込むだけ詰め込んで、向かいたいと思います。」


「それでのう?悪いんじゃが、わしとスライダーと瀧吉、乗っけていってくれるか?」

「はい、それは、大丈夫ですが?なにか?」

「うむ、ウィグラー王国に行きたいのじゃが、キラ王国を通って行けば、山を越えなくていいと言われてのう。」

「は、はい、山道がない道を、馬車で向かえます。」

「うんうん、アグル。で、じゃ、馬車をのう?一つ使ってもいいかの?」

「勿論ですとも、それでしたら、キラ王国で新しく買われたらいいのでは?」

「そ、そうかの?ログさんは、どう思う?」

「買ったらいいじゃろ?小豆洗いさん。」

「うん、うん。では、そうするかの?お金足りるじゃろか?」

「それは、我らにお任せあれ。」

目を輝かせて小豆洗いを見るオフトン、アグル、スミ。

「うむ。」

小豆洗いは、意気揚々と見つめ返す。


「う~ん。小豆洗いさん、そんな事より、スライダーさんと、お龍さんだけじゃ、ちと心配じゃのぅ。」

ログ爺さんは、小さな声で問いかける。

「なんじゃ?儂と、龍吉がおれば、中々なもんじゃよ、ログさん。」

「それにじゃ、百舌鳥カマキリと、ゼンマイがおるよ。」

「いや、お金の事じゃよ。」

ぼそりと話すログ爺さん。

苦虫を嚙み潰した様な顔をする小豆洗い。


「む、うう~ん。ログさんもどうじゃ?一緒に?」

「わしゃ、ここで、コーストとやりたい事もあるしのぅ、うう~ん。ここが好きじゃよ。」

「うむ、まぁのう、そうじゃろ、。うん。むむ~ん。さて、どうしたものかの?」

考え込んでいる小豆洗いを皆、じっと見ている。


「うむ。あっそうじゃ?やっぱり、ケンタウロスいたら、まずいかの?」

「ええっ?また、せ、攻めるのですか?」

「違う、違うぞよ、」

「いやのぅ、ルーインが一緒に行きたがっているんじゃがのう?」

頭をかく小豆洗い。

「ふぉふぉふぉ、小豆洗いさん、相変わらず面白い事を言うのぅ。」

ログ爺さんは、楽しそうだ。

オフトン達は、驚いているというか、呆れているというか、。なんというか。

読んで頂きありがとうございます。

ほのぼの、のんびりです。

いいねや、評価いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

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