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第百二十四話 ウィグラー王国に行きたい(ほのぼの) 其の一 行きたいのに

どこまでも青空が広がっている。


「のう、スライダー?」

「はい、そろそろ戻らないとなぁ。」

「じゃから、ルーインに言いに行こう、」

「はい。」

テントの裏から、コソコソと出て来た小豆洗いと、スライダー。


「元気じゃのぅ。」

遠くで戦っている元の木阿弥と、ルーン。

とは、言っても霞の様な木阿弥が、スゥと現れては、消える。

それをルーンが鬼の様な剣幕で見つけ次第、剣で切り裂いている。

横で、雨女が、騒いでいる。

見ている者も、何だかなぁという感じである。


遠くを見ると、豆畑で、動いている一角兎達と人間。


グルス達は、本に土いじりが好きじゃのぅ。



近づいてルーインに話し掛ける。

「ルーイン?」

「長、見てくれ、勝負にならん。」

「ほほぅ、勝負が、つかぬか。」


「ほれ、感じるんだよ。」

雨女が、ルーンに大きな声で叫ぶ。

「もっとドンズバで、切ってみせなよ。ったく。」


ぱっ、ぱっ、ぱっ、と現れる木阿弥を追い、右往左往するルーン。


「丁度いいでは、ないか?ルーイン?」

「長、何がだ?」

「木阿弥には、悪い気がするが、お主達の剣の練習にもってこいじゃろ?」

「・・・、そうか、流石、長だ。」

「ルーンが、飽きてきたら、皆、木阿弥にお願いすればいいじゃろ。」

「うむ、」

「子供達じゃて、練習になるのぅ。怪我せんしええよ。」

「うむ。」


先にいるルートを見て、何かを思い出す小豆洗い。


「あっ、そうじゃ、ルーイン?」

「うむ、」

「ルートとルーリじゃ、ほれ、東の何とかに、ほれ?」

「東のアーパ族に牝を探しに行く話か?」

「そうじゃ、こんなの見てるくらいなら、今からでも行かせてやれ?」

「うむ。そうするか。、。ルート、ルーリ、」

こちらを見る、ルートとルーリ。

手招きをするルーイン。

ルートとルーリ、何故か雨女が来る。


「長が、東のアーパ族に向かえと言った。」

顔を見あわせるルートとルーリ。

「土産を持って行け、ルーリ、ルート、。」

黙って、頷く。


感慨深い顔をするルーイン。

雨女も、横で感慨深い顔をする。

頭をかく小豆洗い。


ルールも、感づいた様で、こちらを見て、微笑んでいる。

「ルーリ。ルートの事を宜しく頼む。」

「うむ。」

ルーリは、胸を張り、剣を胸にあて、答える。

「ルート、ルーリの指示に従え。」

「はい。」

ルートも、胸を張り、剣を胸にあて、答える。


「長、剣と鎧を土産に持って行かせたいが?」

「うむ。ガリコ芋や、豆も持っていけ、のう?」

「さっさっ早う、早う。」

魂水神像の祠の方に向かっていくルーリと、ルート。


「で、どこにいくんだい?」

瀧吉が聞く。

「うむ、嫁探しじゃよ。東の方に居るアーパ族の村にのぅ。」

「あら、いいじゃないか、へぇ~。」


「小豆洗いさん。」

「何じゃスライダー。」

「・・・。」

「あっそうじゃ。そうじゃった。ルーイン?」

「長?」

「儂とスライダーで、のう?スライダーのウィグラー王国に、のう?」

「ほれ、スライダーは、一応、兵隊じゃから、報告しにいかんとのう。」


「俺、こう見えても、ウィグラー王国斥候部隊に所属してますから、ね。」

「多分、俺、死んだ事になってるのかなぁ、。兵隊やめるにしても行かなくちゃ。」


「儂は、アキノという知り合いに会いに行くと約束してるんじゃよ。あと、河童も探さねば、いかんしのぅ。」


「うむ。では、私も行こう。」

ルーインが言う。

「ふ~ん。あたいも行こうかな。」

瀧吉も言う。


黙る小豆洗い。

黙るスライダー。


小豆洗いとスライダーは、とぼとぼと歩きテントの方に帰って行く。

「はぁぁ。小豆洗いさん、どうします?」

「じゃて、言いだしたらきかんよ。ルーイン。それに瀧吉も、。」

「お瀧さんは、まだしも、ケンタウロスは、無理があるなぁ。」


空を見上げるスライダー。


「ああっそうだ、小豆洗いさん、豪華な服装で、召喚士のふりしてれば、何とか、うう~ん。」

「儂も、そう思ったんじゃ。どちらにせよ、百舌鳥カマキリがいるでのう。」

「でも、ケンタウロスを使役する凄い召喚士なんて、聞いた事ないなぁ。」

「そ、そうかのぅ。無理かの?」

声が小さくなる小豆洗い。


「ああ、でも、そんな凄い人にお仕えするって言ったら、ティーズ隊長も、文句言わないだろうな。」

「それに、母ちゃんも、兵隊やめるって言ってもおこらないなぁ。」

「なんじゃ、スライダー。お主、儂を巧く使おうとしとるな?」

「小豆洗いさん、お互い様ですよ。」

「まっええけども、。そういや、お主、斥候部隊、辞めたら、どうするんじゃ?」

スライダーの顔を見る小豆洗い。


「取り敢えず、ここに帰ってきたいなぁ。」

「そうか、。」

「母ちゃんも連れてきたいな。母ちゃん次第だけど。」

「うむ。」


「お~い。小豆洗いさん。」

テントの影から手を振るログ爺さん。

コーストも横にいて手を振っている。


「豆茶いれたよぅ。」

「おお、ログさん、飲も、飲も。」


「まぁ、スライダー、茶でも飲んで、ログさんに相談でもしてみよ。」

「そうですね。」


こうして、小豆洗いとスライダーが、ウィグラー王国に行こうとしている事が、皆に知れ渡って行くのでした。


すっかり行く気になった、雨女からサッカーとデコイが話を聞き、小豆洗いの元に走って行く。


一方、ルーインから話を聞いたケンタウロス達が、我も、我も騒いでいる様だ。


小豆洗いは、考えている振りをしながら、ぼーっと青い空を見つめ、お茶を飲んでいる。

読んで頂きありがとうございます。

色々とやる事が重なり、思う様に書けていません。

ほのぼの、お付き合い頂けましたら幸いです。

いいねや、評価いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

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