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第百十五話 神々の集い 其の三

「水の神、兎に角、説明を続けて欲しいのです、。」

「私は、知らない事が多いようだ。」

海の神は、皆に冷静をうながす。


ぶすくれた顔の水の神は、話しだす。

「えっと、私が信仰を得て、えっと、」

「そうです、」

「それも、小豆洗いの影響がおおきくてですね、要は、それ程の影響が出るという事です。」


「ケンタウロスのルー族の長になった事を、言い忘れておる。。」

光の神が、声を出す。

「あっ、すいません、そうです。その、小豆洗いは、ルー族の長です。」

「でも、それで、暴れたりしては、いないです。」

「むしろ、命の尊さ、ありがたさを教え、良く指導しているといえます。」


「しておる、キラ王国に攻め入ってるでは、ないか、。」

光の神は、ここぞとばかり言う。

皆、深刻な顔をする。


「雨女は、光の神に落雷を何発も、当てたようです。」

水の神は、話をすり替える。

「なんですと、。それは、光の神、雷の神どういう?」

海の神は、驚いて、雷の神を見る。

「ああ、それはな、そうだ。私の力でも、制御できなかった。」

ぎょろっとした目で見返すと、雷の神は、ぼそりと言う。


皆、光の神を見る。

光の神は、黙っている。


水の神は、話す。

「それ程の力を持っている面々が、どれほど潜んでいるか、わからないのです。」

「実は、小豆洗いから、助言がありまして、」

「あの、妖怪と言われるものには、人を喰らい、魂を喰らう事を好むものがいる様です。」

「それも、そのような者達ほど、したたかで、潜み、こっそり、悪い事をするようです。」

「私も、可能な限り探すようにしていますが、どうか、皆様も探して頂けるよう。」


「解った。」

「うむ。」

皆、理解を示している。


「それと、元の世界では、妖怪が世の中に多く関わる事は、いけない事の様です。」

「ですから、基本的には、姿を見せない様にしている様で、」

「探し出すのは、困難です。」

「小豆洗いの場合は、成り行きで、この様になってしまったというか、その、」


「偉い肩を持つな、」

光の神は、ひがむ様に言う。

「魔物から信仰を得たのは、小豆洗いのお陰ですから、その、」


「では、妖怪は、姿を見せずに何をしているのですか?」

風の神は、笑顔で問う。

「はい、良く分からないのですが、悪いとされる妖怪でなければ、怖がらせたり、不思議な事をしたり、そのような事をすると、元気になるようです。」

「単純に考えると、害が有るものと無いものがいる訳です。」


「見つけたら、滅した方がいいのでは?」

海の神は、水の神に言う。

「そ、それが、妖怪とは、伝説から成るそうです。」

「うん?」

皆、一斉に水の神を見る、。

「言葉から、物語が生まれる様に、知りうる者がいる限り、滅さないようです。弱る事は、あるそうですが、。」


暗い顔になる、海の神。

風の神も、笑うのを止め話す。

「どこかに、縛り置いておくとか、かぁ?」

「うむ、封印できるのか?」

雷の神が、問いかける。

「さぁ、どうでしょう。」


「でもさ、私、会ってきたけど、ルー族の村に居た妖怪は、嫌いになれないな。」

火の神が、つぶやく。


静かな時が流れる。

皆、それぞれに考えていたようだ。


「痛っ、」

光の神は、頭を抱える。

「大丈夫ですか?」

氷の神は、嬉しそうに優しく問いかける。

「いや、大丈夫だ、少し、頭が痛いがな、」

「そりゃそうよね、頭が痛いわぁ~」

火の神が、大きな声を出す。

「なっっ、」

「痛い。。」

「取り敢えず、横になられた方が、。」

氷の神が、甘い声を伝える。

「そ、そうか、?」

「はい、そうされた方がいいと思います。」

氷の神が、落としにかける。


「まぁ、そうされた方がいいかもしれませんね。」

海の神も言う。

「そうか、。」

「では、皆には悪いのだが、。うむ。水の神、後で報告してくれ、。」

席を立つ光の神。

ゆっくりと歩きだす。


いつもなら、氷の神がそろそろ、手を取ってくれる筈。

が、声が掛からない。

ふと、振り返り、つぶらな瞳で見る光の神。


「私も一緒に行きましょうか?」

氷の神は、少し笑顔で言う。

みな、光の神を見る。

「・・・、そうしてくれると、ありがたい。」


みじめだ。

そう、火の神は、思う。


「では、お手を、」

氷の神は、席を立ち、すかさず手をとる。

ゆっくりと歩き出す。

「膝枕いたします。」

笑顔で言う氷の神。

「うむ。」

光の神は、嬉しい様だ。


静かに皆が見守る。


歩いて行く、光の神と氷の神。


「あっ、そうそう、四季を創ろうと思っていてな、」

振り向いた、光の神が言う。

「日本で、気が付いたのだが、春夏秋冬といってな、まぁ、また、伝えるから、」

そう言うと、また、歩いて行く。


先の小さな出入口に入っていく。

行ったようだ。


「また、逃げたわ。」

「まぁ、いいじゃないか、話が進む。」

火の神と、海の神が言う。

「しっ、」

人差し指を、口に当て風の神が言う。

 

小さな出入口の所から、光の神が顔を出す。

「・・・。」

氷の神に引っ張られたのか、顔が消える。

 

「あれ、絶対、頭いたくないよ。」

笑いながら、風の神は、言う。

「そ~ね、ふふ。」

「まぁまぁ、水の神、話、何でしたかな?ははっ」

火の神と海の神も、笑いながら問う。


皆、少し、楽な感じになる。


「えっと、なんでしたっけ?」

「そうだ、怖い妖怪がいるかもって。」

「ああ、そうでした。」

読んで頂きありがとうございます。

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