表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/132

第十一話 浅草 雷門の怪


「オキツヒメ命の使いのぅ。」


「は、はい。」

「正月様の娘さんじゃのう。」

(なんと、小豆洗い殿、ご存じとは?)

「いや、知っとるが、会った事は、ないぞえ。たいしたもんじゃ。神様の使いじゃからの。」

「は、はい。ありがとうございます。」

「それで、どうやってどうして牛久に、河童に会いに来た?」

(はっ、それからが、大変でござった。瑩山禅師や奥村 永福殿と、お別れしたのち、その人間について行き申した。)

「す、すごいのよ、ね、ゼンマイ。バスに飛行機よね。」

(百舌鳥カマキリ殿、覚えられましたな、それに電車でござる。)

「人間はのぅ、すごいもんじゃ。のう。」

「は、はい、。」

「しかしの、人間が往来する所をそんなにうろついては、危ういぞ、。人間にものぅ。神通力や、法力を持つ者がおるで、。」

「こっちの事、気付き次第、自分達を守ろうとして、なんか、願掛けして打っ放して来よる。人は、弱い故、必死じゃからの。坊さんや、陰陽師や、きりないぐらいおるんじゃぞ。中途半端な危ない奴ほど危ないがの。」

「ま、まぁ怖い。」

「まぁそれでも、お主らぐらいであれば、よほどの相手でなければ、火傷で済むけどのぅ。」


(それででござる。その人間が住みよる家まで、ついていき申した。)

「大きな蜂の巣みたいな家よ。」

「そ、その人間、牝に逢ったら、泣いて泣いて、。ねぇ。ゼンマイ。」

(見てても悪いから、そこで、お別れし申した。)

(その人間の家が浅草という所にござった。)


「まぁた、偉い所に行ったもんじゃの?」

(某、妖の気を感じまして、近寄ってみた所が、雷門でござった。)

「ひゃひゃひゃ。お化け大提灯、元気じゃったか?」

(元気も何も、お化け大提灯殿の底におわす龍に、百舌鳥カマキリ殿が捕まり申した。)

「一瞬、一瞬でしたわ。怖かった。風神様、雷神様に睨まれて。」

「ひゃひゃひゃ。」

腹を抱えて笑う小豆洗い。

(で、でござる、。瑩山禅師に言われた事にござる。百舌鳥カマキリ殿が、妖力を垂れ流している事をお化け大提灯殿に、また、言われまして。)


「口を開けたら、閉じるのと同じ事ぞ、」

(お化け大提灯殿は、仰っており申した。)

(某と百舌鳥カマキリ殿は、龍に捕まりながら、身動きでき申さず。そのまま、年が明け申した。)

「ひゃひゃひゃ。地獄じゃの~。」

「ずっと、龍に捕まって、風神様、雷神様に睨まれてたら、なんか、自分が、自分じゃないというか。、そこら辺の、石や、葉っぱと同じ様な気がして、ねぇ、ゼンマイ。」

(流石は、百舌鳥カマキリ殿で、ござった。無でござる。)

「龍様、離してくれたの。」

(そこから、雷門の前で、練習で、ござる。)

「あたしが、ふゎ~ってすると、人間がドキドキがするの、。ぬぅ~ってすると人間のドキドキが弱くなるの。」

(百舌鳥カマキリ殿は、努力され申した。)

こいつ、百舌鳥カマキリに胡麻するの、と小豆洗いは思う。

「てへっ、だって風神様、雷神様、怖いんだもん。」

「でね、私、段々、妖力抑えられる様になってきてね。嬉しくて、。」

(百舌鳥カマキリ殿は、努力され申した。)

こいつ、また~と小豆洗いは、思う。

「そ、それで、お礼も兼ねて雷門の御掃除したりして、ね。一年ぐらい頑張ったわ~。」

「ずっとふゎ~、ぬぅ~、ふゎ~、ぬぅ~、ってね~」


浅草の雷門は、密かにデートスポットとして人気がでた。

恋に落ちる雷門。


「去年の秋ぐらいかしら~。面白いのよ~風神様と仲良くなってきてねぇ。風神様、なんか悩んでて、」

「ほう、」

「ほんと、風神様と良く話すようになったの~。昔は、風雷神門って言われてたのに、今じゃ雷門って言うじゃない~。嫌とは、言わないけど、なんかね~ふふっ。思う事があるみたいで、。私、ずっと聞いてあげてたの~。」

百舌鳥カマキリ、やるの、風神様の心、掴みよったな。と小豆洗いは、思った。

(んっゴホン。その頃で、ござる、お化け大提灯殿が、雷門より先に進めと、言われ申した。更に奥に居られる尊い方々から、教えを頂くようと)

(某、百舌鳥カマキリ殿に提案致し申した。世の中広うござる。ここ浅草の地を一旦はなれ、見物もいいのでは、と。そののち浅草に戻ればいいのでは?と)

「私も、色々ともっと見てみたいからね~どうするか、風神様に相談してみたのよ~」

「ほう、」

百舌鳥カマキリは、魔性の女じゃな。と、小豆洗いは、思った。

「風神様は、ここに居れば良いって言ってくれたんだけど、ゼンマイは、行こうって言うし、困っちゃた。そうしたら、雷神様が、まぁ他の地に行ってみたらって言ってくれて、、。」


ゼンマイ、お主上手くやりよったの、。風神様から離しよった。と小豆洗いは、思った。


「どこに行こうかな~って思ってたら、浅草の絵を売ってるお店に河童さんの絵があってね~可愛くてね~。会いたいね~なんて言ったら、ゼンマイさん、知ってて~。」

(某、人間の知識を得た時に知り申した。小川芋銭殿の絵にてござった。浅草から牛久沼は、近く、それは、是非にと。)

「それで、牛久沼の河童さんに会いに来たのです~。寒くなって来た頃よね~。」

(来てみたものの、どうすれば、お会いできるのか、分かり申さず、いたずらに時が経ち申した。それで、百舌鳥カマキリ殿と、妖気の練習や、某の知識を分かち合いながら、待ち申した。)

「ゼンマイ本当に良く知ってるから~あっという間に時間たっちゃった。」

(年も明け、春になり、小豆洗い殿にお会い致したのでござる。)

(いや、あの人間の知識にてござる。人間というのは、伝説や、言い伝えが好きな様でござる。)

「まぁの、人間が、伝説を作り伝えるからの~儂の事も知っておったか~。」

(はっ、あの人間、数々の妖怪を知り申した。)

「なかなか、見所がある人間では、ないか、。妖怪の人気が、分かったか。」

得意げな小豆洗い。

(は、数々の妖怪でも、特に鬼太)

「もういい。話終わり。」

「?」

(??)


小豆洗いは、不機嫌になった。











風神様が百舌鳥カマキリを好きになる気持ち、わかる気がします。

よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ