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第百四話 風の神と雷の神

光の神殿。

「お戻りになられましたか。」

駆け寄る氷の神が問いかける。

白く神々しい筈の光の神の服は、ビジョビジョで黒く煤汚れていた。


氷の神が、手をかざすと、元の神々しい白さに戻る。

「ああ、すまん。来ていたか?」

「はい。先ほど。」

すかさず光の神は、氷の神の手を取る。

氷の神に、甘える様に疲れた顔をする光の神。


「酷いやられ様でしたね。」

風の神が言う。

「な、」

いきなりの発言に大きな口を開けポカーンとする光の神。

「風の神、失礼です。」

氷の神は、冷たくあしらう。

「氷の神よ、ありがとう。」


「一体、何が起きているんです?今から、あの者の所に行って聞いてこようかな?」

「まて、まぁまて風の神よ。」

「僕は、流転の風、留まる事無く気ままにいたいのです。」


「ったく、水の神は、こんな時に水の神はどこに居る?」

怒る様に大きな声を出す光の神。

「お呼びになられましたか?」

姿を現す水の神。

「ふん、どうせ見てたんでしょうよ。」

「あ、あの、どうすればよいかと、あの、」

「水の神、風の神にきちんと教えてあげなさい、きちんとだぞ。」

威圧的な顔で指示をだす光の神。

「はい、解りました。光の神に失礼の無い様に説明します。」

「みなまで言わんでいい。」


「光の神は、お疲れなのです。さあ、こちらに。」

大きな椅子に誘導する氷の神。

光の神は、氷の神の手を握りしめ、甘える様に歩いていく。


大きな大きな大理石の柱の陰に雷の神は、隠れる様に立っていた。

「んっ雷の神ではないか?」

「んあ、はっは、うん、皆さんお揃いで、」

「どうした?」

「いや、まっ、忙しそうだから、私は、また今度に、」

「なんだ、どうした?」

雷の神を見つめる光の神と、氷の神。


「ああ、雷の神では、無いですか?お元気でしたか?」

水の神と話していた風の神は、雷の神に気が付くとクルリクルリと飛んでくる。

水の神も追って来る。

「いや、まぁあの、じゃまた今度に。」

手を挙げると消えようとする雷の神。

「先程の落雷は、見事でしたね。」

楽しそうに風の神は、いう。

クルリ、クルリと飛びながら、。


「見事、見事、光の神に当たってました。」

笑い転げる風の神。

度肝を抜かれた顔で雷の神は、黙る。

「・・・。」

「これ、風の神、」

笑っている風の神を光の神は、止めようとする。

「情けない話だが、ち、力が制御できなくなってしまった。」

「もう、私は終わりだ。」

雷の神は、実に残念そうに言う。


それを見て、風の神は、笑って声を掛ける。

「大丈夫ですよ、雷の神。」

「ん、何だ、大丈夫とは、」

「雷の神は、何も悪くありませんよ。ねえ、光の神。」

「んあっ?まぁな。そうだ、雷の神は、何も悪くない。」

不思議そうに光の神を見る雷の神。

「し、しかし、あろう事か、雷を光の神に当ててしまった。」

ぎょろっと大きな目を風の神に向ける雷の神。


「それは、やってはいけない事ですね~。はっはっはっは。」

「風の神、いい加減にしろ。」

大きな声で、怒鳴る光の神。

クルリと逃げて水の神の後ろに隠れる風の神。


「いた、痛い、頭が、」

「光の神は、休まれた方がいいです。横になりましょう。私が膝枕しましょう。」

「うむ、」

光の神は、氷の神に手を引かれ歩いて行く。


「水の神、風の神と雷の神によく教えてあげなさい、きちんとだぞ。」

「あと、後の事は、水の神に任せる。良きに計らえ。」

「・・・・。」

「なんだ、返事、。」

「はぁい。」

「ちっ。それと、海の神と火の神に言うなよ。」

「ましては、闇の神にでも知られてみよ。大変な事になる。」

「痛い、ああ、痛いぞ、氷の神。」

「大丈夫ですか?行きましょう、さぁ。」


歩いて行く氷の神と光の神を、風の神は、笑いながら見ている。

雷の神は、自分の雷のせいかと、心配そうにしている。


水の神は、唇を尖らせている。



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