5 城崎倉時
「ふわぁ―、今日も平和だねぇ」
そう言って、閑静な住宅街を1人歩く男の名は城崎倉時という。
髪型はオールバックで、髪色は茶髪。おっさんみたいな顔しているが、25歳だ。
「最近、悪魔もあんま見ねーし、暇だねぇ」
実はこの男、今の発言から分かる通り想術師である。
想術師というのは、人間を主食とする、普通の人間には見えない悪魔と呼ばれる化け物を殺す国家公認の悪魔狩りとも呼ばれる、対悪魔集団である。
その時、
ドカーン!
遠くの方で何かが爆発した音が聞こえた。
城崎はその音が聞こえた瞬間、真面目な顔し
「前言撤回!やっぱこの仕事してて平和な時なんてねぇわ」
そう言うと、城崎はその音がした方は走ったのだった…。
城崎は音がした所までやってきてとてつもない殺気がするのを気づいた。
家の中に入ると、壁は穴が空いており、戦闘の痕跡が
あちらこちらに見られた。
しばらく進むと、1人の女性が倒れているのが見えた。
そして、その近くで高校生くらいの少年が今にも悪魔に殺されそうになっているのも。
城崎はそれを見た瞬間走った。
その速さは、普通の人の目には視認できないほどの速さだ。
そして城崎は、倒れる少年にとどめさそうとする悪魔を殴った。
その瞬間悪魔は、黒い霧と化してこの世から消滅したのだった。