表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
教育と分断  作者: 明日香狂香
地域教育
6/14

農村型地域

 地域の中で、他の家族と暮らすようになると、さらにエゴが強くなる。家の対立。同年代での対立が起こる。


 家庭環境では、基本的に有用性の判断はされない。あるもののほとんどが必要なものだからだ。害獣たちでさえも、環境の維持には欠かせない存在だった。


 昔の農村型地域と、現代の都市型地域では多少構造が異なる。そこでまずは、農村型地域を見ていこう。


 農村部では共同作業が必要である。そのため、優位性や上下環境が差別に直結しにくい。集団には共通の価値感が必要だった。そこで集団の利益度合いによって価値を判断した。集団のために貢献したものを優位に、不利益をもたらしたものを劣位に配した。

 しかし、ここでの優劣も共同作業の邪魔になるものだ。そこでもやはり、従順性が評価項目になった。


 弱くて従順なもの=かわいい=徴用


 と変遷していく。


 農村型秩序の維持という意味では、地域伝承がある。スズメバチのような目に見える脅威は家庭で教えられる。しかし、川が危険とか山が危険とかいわれても、ピンとこない。原因が目に見えなくても、現象がある。原因を効果的に説明するためには、なんらかの視覚的象徴を作る必要があった。こうして妖怪や神を作り出した。視覚的恐怖は抜群の効果を上げた。


 さらに、伝承は平家の落ち集落のような、対外的に自らの優位性を保持するためにも用いられた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ