表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女のんびり旅行記  作者: 留梦
1/4

0話

今回と出会いまでは少しシリアスかもですが、運命の彼と出会っちゃえばもう、私情挟みまくり聖女です。


 

 遥か昔、魔法使いの存在は極めて貴重であり、指先から小さな炎を灯すことやそよ風を起こすことでさえ素晴らしき魔法と褒め称えられる能力であったのだ。


 そのような時代にある王国で1人の魔法使いが誕生したのだ。彼女の能力は様々な国で現れ始めた魔法使い達が遠く及ばないような、まさに神の使いとも言えるであろう力であった。人を癒し動物を癒し植物を癒し果てには大地まで癒す。このような卸業を見た人々は彼女をこう呼び始めた。『聖女』と。


 彼女は求められるままにその神の力を使い続けた。はじめは、身近な人の為、大切な人の大切な人の為、そしてその連鎖は徐々に彼女を大きな渦の中に巻き込んでいった。国王からの命令により国お抱えの聖女となった後は、自身の力を国の為に使い続けた。お陰で聖女のいる国は近隣の国を侵略し合併し、それはそれは大きな国となった。一時期の平和が訪れたのもこの頃だった。聖女はこの力の使い方が正しいと信じてやまなかった。大切な人を守る為なのだと信じていたのだ。


 しかし、聖女の力はあまりにも膨大すぎた。大きすぎる力だったが故に全ての国が彼女を奪い取ろうと戦争が起きたのだ。この戦争は何年も続いた。彼女が守ろうとした全てが消え去り、いくつもの命が散っていった。

 自分の力の使い方が間違っていたのか、自分の存在が引き起こしたものなんだと理解した時、彼女は手紙を全ての国王の元へ送り姿を消した。





 ―10年に一度貴公の国を訪れ祝福を授けよう―





 この物語は大戦争から数百年後の世界のお話である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ