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プロローグ
ーーー2×××年10月7日午後8時。大海遊園地
大きく花火が飛ぶ中で、僕は、今ひとりぼっちになった。
他にも数人はいるのかもしれないが、今確認できる中で、僕は独りになった。
今までいたはずの人が、周りから全て居なくなっていた。
そう、僕の大切なあの子も、目の前から
ー消えた。
あまりにも一瞬の事だった。
あまりにも一瞬すぎて、夢なのではないかと思ってしまうほどに。
ぐるぐるぐるぐると頭の中で、色々な考えが浮かぶ。
僕はどうしたらいいのだろう。
まず、彼女はどこへ行った?
一緒に来ていたあいつらは?
もう、この状況を理解するのに限界だった。
「どうすりゃいいんだよ…」
そう呟く僕の元に一通のメールが届いた。