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初めて見た涙

「ねぇ!広空!あんたは狼男を信じる?」

なに言ってんの?って言おうと思ったけど、高二にもなって疑問文を疑問文で返すのはどうかと思った

とりあえず適当に返しとくか

「居たら怖いよね〜」

「だよね!怖いよねアハハハハ、じゃあさ…狼女が居たらどう…思うかな?」

その時確かに彼女は、うっすらと涙を浮かべていた


今朝「広空!私、嗅覚めっちゃ成長したんだ!」

「よかったね〜」

「ほんっと適当だよね、そーゆー所直さないとモテないよ」

いや良かったと思うよ俺も、でもドヤ顔で言う事でも無いし…モテないのはお互い様だろ!!

「はいはいご忠告どうも、気をつけます」

「また適当だ…」

こんな会話をしてる時が新奈との一番の楽しみだったりする

「で、なんで嗅覚が成長したって分かるの?」

「お!!!!やっと食い付いたか〜!」

そりゃ気になる。自分の足裏の匂いが立ったまま嗅げたとか、納豆を開ける前に強烈な匂いがしたとか、いや!臭いって意味じゃ無いよ!俺納豆大好きだし!

「実はね〜朝ご飯で納…」

「やっぱいい!!大丈夫!大体わかったから」

「あっそう?」

「大体分かるだろ流れで」

自分の考えてた事がまんま答えとして出てくるほど詰まらないものはない

「それもそっか、あ!後ね!夜になるとたまーに我を忘れるって言うの?私も良く分かんないけど気付いたら家で寝てるって事があるの!」

「はい?」

「そうなるよね。だからさ今日の夜一緒にいて欲しいの!だめ?」

話が勝手に進んでいく…新奈の悪い癖の1つだ

「良いけど」

「ありがと!じゃあ今日バイト終わったら待ってて!」

そして今に至る

「なんで泣いてんの?」

「分かんないけど悲しいの…」

なんで泣いてるの?なんて分かりきったこと聞いてしまったのは、本当に新奈?って思うちゃうほど綺麗だったから…そして自分の感情を誤魔化したかったから

「落ち着くまで近くの公園行…」

足に力が入らない…頭もクラクラする

ん?尻尾!?新奈に尻尾が生えてやがるよ…これが走馬灯なのかな

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