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CHICKE逃げ!!  作者: 阿羅修
第三章 《似てない兄妹》
22/24

第20羽 ~ラビットサイズ~


あれからなんとか誤解を解き、早速修行を開始する流れとなった。

俺としては川原でもどこでも良かったのだが、2人が家に招いてくれるそうなので後をついて行く。

もちろん、動きやすく猛獣に察知されづらい人の姿に戻ってからだ。


2人が住んでいる場所は川下の小さな村らしく、親元(霊亀の爺さんが父親らしい)を離れ過ごす2人を、実の子どものようにかわいがってくれている人が多く居るらしい。


「そんな村に猛獣が入り込まないようにするのが俺と(リン)の仕事だ。まあ、家も無償で建ててもらったし、そのお礼の意味が大きいがな」

「この辺は凶暴な虎や(いぬ)、そして(うさぎ)が多く居るから。でも、見つけ次第村の食料になるんだよ」


「へぇ……ここって虎以外に猛獣が居るんだ。って、ちょっとまて。う、ウサギ? ウサギって……白くてモフモフしてて、耳が長い動物だろ? あんな可愛い動物が……猛獣??」


実際にウサギを生で見たのは、幼稚園の遠足だけだが……猛獣と呼べる存在でないことぐらい知っている。

犬は狼に近いだろうし、猫もネコ科繋がりで虎と同じだろうし理解できるが……だってあのウサギだろ?


「む、噂をすればなんとやらだ。比内、アレを見て見ろ!」

「ええーーーーーー!?」


俺が目にした者とは?!


「COOOOOOOOOOOO!!!!!!」


俺の背丈と同程度の大きさで、赤い目を爛々(らんらん)にし、鋭く尖った歯をむき出しにして威嚇する……”猛獣(・・)”その姿だった。


「もしかしてアレがウサギですかーッ!?」

「そうだ。比内が何の生物と間違えたか分からんが、アレが俺らの言う(うさぎ)だな。どうだ? 倒しがいがありそうで心がぴょんぴょんするだろ?」

「し、しないわっ! こんなんと戦うなんて、明日をポイッと投げ出すようなもんだろ無理無理!」


俺の知っている虎は虎だったのに、なんで凶暴そうな見た目のウサギになっているんだよ!

え? 虎より怖くね? てか猛獣通り越して怪物じゃね? ど、どういうことだよ。

ダーウィンも自分の頭脳を疑う程の異常だってこれ。急に異世界感出てきても反応ができないわ!


「ああ、言っていなかったか? (うさぎ)は十二支と呼ばれる猛獣の中で三番目の強さだ。この程度の猛獣如きに(おく)しているようでは、今後が心配になるな……」

「ファッ?! あんな化け物が三番目?! も、もしかしてだけど……虎と同じで、十二支さんって複数体居るんですかね?」

「生物なんだから当たり前だろ? 何を言っているんだ比内は。ほら見て見ろ。比内がグズグズしている間に(リン)捕獲(ほかく)してしまったぞ?」


その、『唐揚げ1個残ってたけど、もう食べないみたいだったから貰ったよ』ぐらい軽く発せられた言葉に戦慄した。

化け物を一瞬で無力化していたのもそうだけど、あの女の子が? にわかには信じがたい事だけど……。


「あ、おにぃ。もしかして……比内さんに相手してもらった方が良かった?」


木で出来た、巨大な檻に閉じ込められている(うさぎ)。そして、その側で微笑む(リン)ちゃんを見たら……信じるしかないだろう。


「いや、ありがとう。まだ比内にはこのレベルでも脅威になると今分かったからな。戦わせていたら死んでいただろう」

「そっか……まだ妖力(ようりょく)真面(まとも)に扱えないなら仕方ないよね」


絶対的な力の格差を見せられ、いや見ることすらできず……どうしたら良いって言うんだ?

鳳凰になるため強くなる・帝の使いの為に強くなると思っていたが、この差をどう埋めろと?


そう自問自答し落ち込む俺の背中に、強い衝撃が走った。物理的に。


「アンさん、そう気を落とさなくてええ! そんないきなりポーンと強なったら、それ以上成長できんよ。だから……これから徐々に強くなったら良いの。大丈夫、アナタは十分(じゅうぶん)強いんだから」


そんなことを言う帝の使いに、「え? 今、口調が……」と言おうとしたけど、すぐ(らい)(リン)の会話に混じっていった。


「なぁ、(リン)ちゃん。さっきまで居った(うさぎ)は何処へ行きはった?」

「え? それならちゃんと檻の中に……あれ? 居ない?」


なにやら不穏な空気が流れ始めたが、嘘だよな? 檻の中をまじまじと見ても居ないのは嘘だよな?


「──おい、(リン)。あそこに居るのは何だ?」


突如、(ライ)が俺たちの後方を指さした。そこに居たのはもちろん。


「ヴェアアアア?! ウサギガニゲテル!!!」

(リン)! 現実逃避している場合じゃないぞ! 比内を全力で守ってくれ!! 俺は奴を!」


この後、俺は更なる力の差を感じることになる。スキルなんて比にならない、妖力(ようりょく)と言う力による差を……。


最近気付きました。自分、ネタ(オマージュ)を入れないと死んでしまう病にかかっています。


P.S.

1年程待たせてしまっていたのに、あの時と同じように読んでくださっている方が多くて嬉しいです。

今後も不定期となってしまいますが、応援の程よろしくお願いします。


P.S.のP.S.

ここから、物語の核心へ迫っていきます。

自分の作風を知っている方は、心のご準備をよろしくお願いします。


P.S.のP.S.の追記

とはいえ、ギャグチックな雰囲気は度々書いていきます。書かなきゃ死にますんで。

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