表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
CHICKE逃げ!!  作者: 阿羅修
第二章 《鳳凰山の老師・修行編》
17/24

第15羽 ~進化せし化ケ者~

テンションが上がりすぎて、3000文字を

ゆうに超えてしまったことをお詫びしいたします……。


追記 8/8

羽数を16→15へ変更しました

「では、さっさと行くとするかの。お主の成長速度じゃ、今日中に”進化”できる

かもしれんしのぅ。ほれ、ぼったってないで、さっさと付いてこんか!」


「は、はい!」


(……爺さんの事を考えても意味ないか。悪人ではないことは確かなんだし、

今は自分の事を考えないと。スキルのイレギュラーさから、次の進化には期待

できるし)


そう、自分自身に期待しつつ、爺さんの後に付いていった。


そして、たどり着いた先は、昨日来た場所から更に奥……山の頂上付近だった。

木々が生い茂り、かなり見通しが悪い。どこから敵が現れてもおかしくない

状況だ。爺さんが言うには、この付近は群れの(おさ)達が多く生息し、

一般的な虎の倍以上の力を持っているらしい。修行相手として不足はないが、

厳しすぎる……。


「では、私は木の上から見させてもらおうかの。お主は、煌-カガヤキ-を常時

使用し、目立つ状態で相手をするようにの。まあ、上手く戦えば、不利も

有利となりえよう」


爺さんはそう言い残し、忍者のように木の上へ飛んで行った。もう、どこの

木の上に居るか分からないが、近くで様子を見ているのだろう。

……やるしかないか。


体を徐々に発光させていくと、その光を不審がり、虎の長達がゾロゾロと

出てきた。相手の方は、俺を殺す気満々で俺を見てくる。だけど、様子見

してるのか、まだ攻撃してくる気配はない。まあ、そう待ってはくれない

だろう。


「さすが、金色の体。本当に目立つな……だけど、この体ならできることが

ある。爺さん、こんな戦いはすぐに終わらせてやるよ」


出てきた虎の数は、昨日と同じ程。多分、3匹程だろう。焦らず確実に倒せば

大丈夫。ただ、遠くから俺の場所へ駆けつけるほどの早さは持っている。

その早さを、どう対処すれば良いのか。俺の早さ以上じゃないことを祈りたい。


そして、この戦いの勝利の鍵は、爺さんがヒントをくれている。目立って

不利な状況にしているの光こそが、勝利する為に必要なのだろう。なら、

その光を確実に使うなら、相手の動きを止める必要があるけど……。何か

俺のスキルの中にあったか……? いや、ある。一つだけ、頼りないが……。


・睨-ニラミ-

睨みつける。相手をひるませる時がある。


確率なのか、レベル差なのかは分からないが……もし、レベル差なら、虎を

同時に3匹倒した俺と、虎の長じゃ、俺の方が上の可能性が高い。


(一か八か、かけてみるしかないか)そう、覚悟を決めて走り出した。


超速(ちょうそく)第六感(シックスセンス)!」


まずは一匹。一瞬で目の前まで迫り、第六感(シックスセンス)

敵の攻撃をかわす。そして、相手を殺すことだけに集中し、睨-ニラミ-を

きかせる。


すると、獰猛な肉食獣である虎が、(おれ)の目を見た途端

震えだし、その場で硬直した。(これならいける!)と、俺は虎の目を

羽で覆い、その羽だけを強く発光させる。そうすると、俺の予想通りに

気絶してしまった。遠くから発光しても、的になるだけの光だが、

至近距離ともなると、相手を無力化する武器になる。爺さんの言ってた

ことはこれか。


「すぐに起きてしまわないように……啄-ツイバミ-」


虎の頸動脈(けいどうみゃく)を噛み切り、確実に殺す。


「後は同じ事の繰り返しか……さあ、かかってこいよ。虎ヤロウが」



■■■



最後の一匹を倒し、血しぶきから逃げるように後ろに下がった後、

俺は倒れるように寝転がった。


「--っだぁ~! 疲れた。精神めちゃくちゃすり減ったわ! もう、

ここから離れてぇよ。絶対、仲間来るだろこれ…… 爺さん、もう帰ろう!」


そう言うと、俺の目の前にスっと飛び降りてきて、笑い出した。


「カカカカッ。あんなに早く倒されてしまうと、見応えがないのぉ!

まあ、早い分にはいいわい。それだけ、お主が強いと言うことが分かるんだ

しのぅ。これで、ポポ~ンと、レベルも上がっておろう。……化け狐、居る

んだろう? 寝ておらんで、さっさとレベルを教えてやれい!」


爺さんの声に反応し、俺の頭の中から声が響く。


「ふぁ……あ、おはようさん。もう、比内(ひない)はんの修行が

終わったん? ずいぶん早う終わったもんやねぇ」


「爺さんの言うとおり、マジで寝てたのか……。で、レベルはどうなの?」


そう問いかけると、あくび交じりに「待っててなぁ~」と返事し、急に。


「お、おお! 凄いやん、アンさん! もう、進化できるレベルまで

上がってるかんなぁ」


「ふむ、やはりそうか。なら、すぐに進化してみると良いのぉ。

その疲労した体でも、強化された後なら、容易く下山できるだろうしの」


爺さんのその言葉を信じ、進化する事を念じる。すると……

前のように視界が暗転せず、俺の体の周りを紫色の炎が駆け巡り始める。


すると、爺さんが慌てた様子で「化け狐! 早く脳から出んか!」と怒号を

飛ばし始めた。だが、その声はもう遅い。


紫色の炎は俺を包み込み、体を変化させていく。体が、厖-ボウ-を使った時の

ように大きくなり、二足歩行に適した体になり、羽が抜け落ちた。


恐る恐る首を下に向けると、それは今までの(ニワトリ)の体とは全く異なっていた。

それは……”人の体”。まだ、子供だった頃の俺の体つきに似ているものだった。


「これは……一体」


(よう)の力よ。化け狐のせいで、その力が強まり、人に化けられるように

なったみたいだのぉ。まだ、その程度で収まって良かったわ」


そう、俺の言葉に瞬時に答え、怒りを露わにしながら怒鳴り始めた。


「おい、狐よ。やはり貴様は(アヤカシ)の者だったみたいだのぉ!

どう責任をとるつもりなのかの? この程度で済んだから良いものの、これ以上

妖力(ようりょく)”を蓄えれば、いずれ”貴様のように”なってしまっても

おかしくない状態になってしまった。……やはり、信用できんわ」


その怒鳴りに萎縮(いしゅく)しながら、帝の使いが喋りだす。


「た、確かに、この事態はアテの責任や。煮るなり焼くなり好きにするとええ。

けど、アテにも目的があってな。スマンが、これはわざとやったことなんよ。

これは、いずれ比内はんの為になる。それは理解してほしいんよ」


「……言えぬ事情か。まあ、事情が何であれ、問題を起こした際は、容赦なく

叩きのめしてやるから、覚悟するようにのぉ。まあ、今回は被害は少ない。

……こやつに免じて、一時的に許してやろう」


……どうにか、話はまとまったようだ。この先が不安になるような単語が

ポンポン出てきたが、今は気にしないようにしよう。それより今は……。


「あの……服、ください。このフルチン状態をどうにかしたいんで」


その、シリアスブレイカー極まりない発言に、二人同時に「「あ……」」と、

話に夢中で気づいていなかったと表情で伝た。そしてすぐに、爺さんが慌てた

様子で、俺に服を放り投げた。広げて確認してみると、綺麗な瑠璃(るり)色の

布で作られた、上質な着物だ。それと、ふんどしが1枚。


「え……これは? さっきまでこんな服持っていなかったのに」


そう驚く俺に、ニヤニヤと笑いながら、自慢げに「さての」と一言返すのみで、

やはりなにも教えてはくれなかった。とりあえず、ありがたく着ておくか。


「え……えっと。もう、着た? だ、大丈夫?」


と、いつもの様子を失い、オドオドと確認する帝の使いに、「着たよ」と

言うと、一回咳払いした後、いつもの様子で話し出した。


「……アンさんの、新しく覚えたスキルを言ってないかんなぁ。じゃあ、

今から言うから、よう聞いときや」



■■■



------------------------------

NAME [長鳴 比内(ながなき ひない)]

M’(モンスター)NAME [化け(どり)]

CIASS [経立(フッタチ)]

RANK [B]

LEVEL [50]


【SKILL】

脳力拡張(人脳(ひとなみ)) 帝の懐刀(ふところがたな)

跳躍(ちょうやく) 音速(おんそく) 第六感(シックスセンス)

厖-ボウ- 啄-ツイバミ- 睨-ニラミ- ■-不明- 化人-ケニン-

------------------------------


・帝の懐刀(ふところがたな)

 帝の使いを、懐刀に変化させる。妖狐の炎を使用可能。


音速(おんそく)

 超速(ちょうそく)の強化版。音と同じ早さで走ることが可能。


・化人-ケニン-

 人に化ける。常時発動。鶏の姿に戻ることもできる。

 化ける姿は、人間だった頃の、一番自分らしかった時代の姿。



■■■



懐刀(ふところがたな)? 試しにやってみても構わないか?」


「ええよ。アテの目的の一つ目やし、気にせんで使ってみてや」


そう、帝の使いも言ってくれたので、早速試してみる。強く念じると、

俺の手に青白い光が集まり、小さな刀を形成した。(さや)に入っており、

まだ刀身はみれないが、しっかりとした重みを感じる。


「……ふむ、これが化け狐の狙いはこれか。確かに、スキルに己の力を

割り込ませるには、進化する段階で体内に居ることが不可欠となるだろう

しのぅ。まあ、化け狐ごときの力が集まっただけの、ちっぽけな武器が

使えるかどうかだのぉ」


「……じゃあ、少し試してみるか」


爺さんの言葉に答えるようにそう言い、鞘から刀を抜き出す。すると、刀身に

青白い炎がまとい、実際の長さの二倍程まで、炎の刀身が形作られた。

もう、通常の刀と大差ない。ただ、普通の刀と違って持ち手は短いが、その分

軽いから、メリットにしかならない。このスキル、相当使えるんじゃないか?


だって! 書きたかったんだもん!!

(書き始めたら、いつの間にか超えてた)


P.S.

めちゃ早く更新できました。やったぜ。


P.S.のP.S.

次の羽で、修行編は終わりです。(予定)

多分、番外編も書くかも(結局2羽)

長かった修行編を、文句言わずに読んで

いただけた事を、とても嬉しく思います。

泣きそう。


P.S.のP.S.の追伸

この話で、30,000文字を超えます。

(前の話を50字増やせば到達できたのは内緒)


P.S.のP.S.の追伸+α

ユニーク数が2,000人を超えました!

たくさんの方が見に来てくれて

ありがたい限りです。泣いてる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ