第14羽 ~進化の狭間~
追記 8/8
羽数を15→14へ変更しました
「そういえば、外がやけに明るいけど、もう朝?」
夜なら、帝の使いの顔も、ここまでハッキリ見えないだろう。
「そうに決まってるやろ? ま、”妖力”を一気に消費すれば、こんだけ寝て
しもうても訳あらへんて」
「やっぱそうか……爺さん怒ってた?」
心配そうに言う俺に、微笑みながら優しく答えてくれる。
「これが、ジジィのやり方なんよ。限界まで体を使い、十二分に休息する。
そのおかげで、アンさんのレベルも相当上がってるかんなぁ」
その言葉に続けて、現在のレベルとスキルを教えてくれた。
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NAME [長鳴 比内]
M’NAME [進化途中]
CIASS [王鶏+]
RANK [C+]
LEVEL [45]
【SKILL】
脳力拡張(人脳) 帝の遣い
跳躍 超速 第六感
進化の繭 厖-ボウ- 啄-ツイバミ- 睨-ニラミ- □- -
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・進化の繭
進化途中の状態。次のクラスへ進化する際に消滅する。
・超速
瞬足の強化版。(新幹線の速さ)
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「……ちょっとまて。なんで進化する前に、スキルが追加されてるんだ?」
「それは、アテにも分からんなァ。多分、”進化の繭”ってのが関係してると
思うんやけど……ジジィに聞いた方が、早いんとちゃう?」
(それもそうだな)と納得し、帝の使いの膝から降りた。すると、いきなり
スゥ……っと、帝の使いが俺の頭に入ってくる。
「アテも付いていくわ」
その言葉に、俺はごく自然に「分かった」と返事してしまったが……。
この判断が、後に大事件を起こすなんて、誰も予想が付かなかった。
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「爺さん! おはようございます! ちょっと聞きた……」
本堂の扉を開けた瞬間、何かが俺の頭上から降ってきた。それを、
俺は左へ受け流すことができずに、直撃してしまう。そして、分かった……。
「金色のペンキだこれ!」
ずっと嗅いでると、頭がキマってきそうなこの臭さ。ベトベトさ。うん、
ペンキだ。って、なんでこんな物が頭上から……。そう感じているうちに、俺の
体に変化が訪れ始める。ペンキの色が、俺の体を染め上げ、馴染んでいく。
そんな状況に目が点になっていると、奥から爺さんがノコノコとやってきた。
「ふむ、成功のようだな。お主がそろそろ、”妖”の力を扱える体になると
思ってな。そのために、修行に役立つ力を授けた。と言っても、進化するまで
の、臨時的な物だからのぉ。まあ、後々いらなくなるスキルだ」
「って事は、これやったの爺さん……いや、”ジジィ”のせいか」
金色の、やけに神々しい翼を輝かせながら、ジジィに突っ込む。
って、翼がどんどん光ってく。ってか、翼そのものが発光してるような……。
そんな事を考えながら突っ込んだ俺を、爺さんは軽く受け止めてからニヤリと笑い。
「ふむ、ちゃんとスキルも使えてるようじゃの。その、悪目立ちする光こそ、
その金色の体の恩恵。スキル名”煌-カガヤキ-”だのぉ。そして、お主の今の姿を
名に表すなら、”金鶏”と言ったところか」
「ジジ……いや、爺さん。アンタ、一体何のスキルを……。こんなの、”神様”の
ようなスキルじゃないか。他人にスキルを与えるなんて、神の使いでも……」
そんな俺の言葉を、おどけた様子で「はて、ジジィ? なにも聞こえんのぉ」と
返されてしまった。この爺さん、俺が知った事が、正体の全てなのだろうか?
次回更新は、早めにしようと思います。
できれば、平日の内に。
そろそろモチベが上がるので。
P.S.
スマホは、とりあえず今月の25日までは
なんとかなりそうです。多分……。
P.S.のP.S.
そんな中、俺は未だにチキンクリスプを
食べています。やめられない止まらない。




