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CHICKE逃げ!!  作者: 阿羅修
第二章 《鳳凰山の老師・修行編》
12/24

第10羽 ~昔話は今へ進む[世界観説明2]~

「ふん、最近の若者は礼儀がなっとらんようだのぅ」


まるで、悪ガキを捕まえたときのように首根っこを掴まれ、寺の中へ”放り”込まれた。

今は、俺と帝の使いが仲良く揃って正座し、お説教タイムだ。


「い、いや。俺…… 何も無礼なこと言ってませんよね?」


そう反論するも、一瞬不思議そうな顔をするだけで、俺の話は気にもしていないようだ。


「ふん、仕留め損なったか。久々の”鶏肉”だからのぅ……」


その言葉に俺が、「いや、鶏だけと食用じゃねぇ~よ!」と突っ込む前に。


「ほう、なら”糞ジジィ”を仕留めて、スッポン鍋にでもしてあげようかんなぁ……!!」


「予定変更するかの。さて、”化け狐”はどんな味がするんだろうのぉ!」


おいおい、なんか二人の間に火花が飛んでるぞ…… ってか俺、完璧に 蚊帳(かや)の外か。

んで、この状況。どうしたものか…… って、一つあるか。


「厖-ボウ-!」


俺の体(毛)は一瞬で膨れ上がり、部屋を埋め尽くした。


「むごがぎぎぐげがぐが!」 「がー! ぐがぐう!」


さすがの老人と帝の使いの二人(?)も身動きがとれない(俺自身も動けない)

ようで、ただ「むがむが」と言っているだけだ。


「と、とりあえず。俺の話聞いてくれませんか?」



■■■



とりあえず、暴れ回る帝の使いを縛り上げ、爺さんに話を聞くのだが。


「で、食用ではない鶏とやら。要件は何かの?」


「いえ、そうだけどそうじゃないです…… えっと、カクカクシカジカ」


「ダイ●ツミニバン…… ふむ、転生してこの世界にか。ほう、帝の奴……

やはり、あの世界を利用してきたか。まあ、”あの方”には伝えておるし、

彼奴の悪さが増えただけかのぅ」


俺の端的な話でもちゃんと伝わったようで、安心したが。また、一人の世界に入って

考え出してしまった。いや、俺は全く分かってないんだが。お~い、爺さん?


「ふむ、鶏よ。少しの間、老人の昔話に付き合ってもらえるかの?」


「は、はい! って、もうこの世界については……」


「――この世界じゃない。お主の世界の話よ。いや、違うな。私がお主の世界を覗き

調べ上げた、”(みかど)”についての話をするかの」



■■■



幻獣達が生活範囲を広げ、人間の住処が縮小していき、約1000年程の時が経った頃、

村に、 白子(しらこ)……アルビノの男の子が生まれたそうな。


その男の子は村人に”()み子”として扱われ、まるでそれが普通の事のように

小屋に監禁しだした。


赤ん坊の頃から毎朝、毎晩。死なない程度の暴力と食事を与えられ、永遠とも感じる

辛く苦しい人生を生き抜いていた。だが、それも齢七歳にして唐突に終わった。


忌み子担当の食事係が食べ物をくすねるようになり、男の子はみるみると痩せ細り

遂には死んでしまったそうな。


それを知った村人は、食事係を小屋の地面に生き埋めにした後……

少年を疫病神として、祀り始めた。災いを呼ぶとされていた 白子(しらこ)を殺してしまった

という事で、村人達が恐れた結果の行為だった。


そんな村人の恐れと、男の子の強い恨みが集まり……その村には強い念が

渦巻くようになった。そのせいか、この世を漂っていた男の子の霊が強い力を付け、

 いつしか 人神(ひとかみ)と呼ばれる存在にまでなってしまった。

神の域に到達した彼の恨みは、恨みを晴らすことにしか使われないのは、目に見えていた事だ。


まず彼は、有能な人間を地下世界に、他はお互いが殺し合うようにたぶらかし、

人間の数を減らし始めていく。

この事で大半の人間は死滅しだし、残された人間には”嘘の歴史”を後世に伝えることを

約束させ、不自由ない暮らしを与えた。


そんな中、ある一匹の幻獣が彼の前に立ち塞がった。それは、人間達から”五霊神”と

呼ばれる中の 一柱(いっちゅう) 鳳凰(ほうおう)だった。


だが、鳳凰は人間を守ろうとした結果…… 彼と、彼にたぶらかされた人間によって

殺されてしまう。その行為は、彼の身を隠すのに使われ、鳳凰は”人間によって殺された”

と嘘の歴史が伝わっていった。


それからは、残った人間に幻獣の虐殺、人間同士の共食(ともぐ)い、虐殺を行わせ、

四霊神以外の生物は全て死んだように見せかけた。


そんな光景を、呆然と眺めていた〝ニホン〟の神様だった黄龍-コウリュウ-は、全て彼が仕組んだ

罠だと知らずに〝ニホン〟を消し去ろうとし始める。


その時、神様の目の前に〝1人の少年〟が現れた。その少年は、


「どうせ消すなら、僕にこの世界を頂戴よ。君達も住まわせてあげるから。

きっと、いい世界にしてみせる」


そう言い、少年は世界を複製し、創り変え。

陽央(ようおう)〟と言う、新しい世界を作りあげた。


その少年は、後に〝(みかど)様〟と呼ばれ、沢山の幻獣を創りだし、平和な

世界を築きあげはじめた。


裏で再成長させている、”ニホン”と呼ばれていた世界を眺めながら。



■■■



俺は、その話を聞いた後…… 静かに帝の使いを見たが。その顔には、深い”憎悪”が

見て取れた。


本日二回目の投稿です。

お詫びも兼ねての投稿です……


P.S.

章構成をし忘れていました。

第二章 《鳳凰山・修行編》となったので、

よろしくお願いします。まあ、ネタバレです( )


P.S.のP.S.

この話に出てくる世界、歴史が色々と書き換えられ、

本当の歴史がどれなのか、分からない状態だとは思います。

物語が進むにつれ、真実が見えるので、今しばらくお待ちを。

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