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CHICKE逃げ!!  作者: 阿羅修
第二章 《鳳凰山の老師・修行編》
11/24

第9羽 ~亀の仙人~

村長が教えてくれた場所は、俺がこの世界に(ニワトリ)として目覚めた山から

ちょうど反対方向にある山だった。山の(ふもと)から直線距離で5か6km程。

まあ、計りなんてないから大体だけど。そんな距離を無心で歩くのももったいないので

思考を巡らせながら進んでいく。


(村長が用意してくれた鉄爪…… この世界の文明を考えて、ハイスペックすぎる。

なんか、”情報記憶合金”? とか言ってたし。いや、現代日本でもまだ新しい方の

技術のはずだろ! この世界は不思議なことが多すぎる。そもそも、帝って……)


そんな事を考えつつ、スタスタと歩いていくと、意外と早く山の(ふもと)まで着いて

しまった。


「なんや、アンさん。そないに急いで進んで。急いでもいい事無いんよ?」


急に、帝の使いに声をかけられ、慌てて歩みを止める。


「……っえ? 俺、そんなに急いでたか? ただ普通に」


「そないやったら、どうして” 瞬足(しゅんそく)”なんて使うん。アテが何度呼びかけても、なかなか答えてくれんかったしなァ」


そんなつもりはなかったのだが、いつの間にか”早く強くならなきゃ”という気持ちが

高くなって、無意識に急いでしまったのか。


「ごめん、心配させちゃったな。んじゃ、”普通に”歩いて行く……っ!!!」


そう、普通に歩こうとしたのだが、運命というのは残酷だ。いつも俺に試練を

与えてくる。そう、今の状況のように……


ズコォ…………


「あ、アンさん。そないな古典的ボケは要らんて。フフッ」


木の根っこに足を引っかけて、壮大にすっころんだ。



■■■



「か、体中が痛ぇ。てか、折れてる。絶対折れてる。これじゃ空も飛べないわ」


「いや、空飛べんのは最初っからやないの。何言うとるん。さ、男なんだからシャキッと歩き!」


「も、もう無理。マリカしよ…… って、ん? アレは何だ!」


俺たちが発見したものとは?!


「ほう、まだ形残っとったんか。ま、あの爺さんやたらと綺麗好きやしなァ」


「……で、アレ何?」


「何って、 寺院(じいん)に決まっとるやないの」


良質な木で作られた門構え、その奥にはこぢんまりとしているが、存在感のある

木造の建物が見えた。もう、現代日本には存在しないはずの完全木造の寺院。それは、

ある意味ファンタジー感ある建築と言ってもいいだろう。

その、現実からかけ離れた建築物だから圧倒されたのか…… もしくは。


「ほほう、鶏が迷い混んでしまったか。ここは虎がよく出る。早く(うち)に入りなさい」


その建物から出てきた、この爺さんのせいか。

仏教徒だからか、歳だからか分からないが、髪の毛は生えていない。

その代わりのように、長くのびた白髪の(ひげ)が生えていた。


服装は、修行僧又は仙人のような服に、亀の甲羅のような凹凸がある(よろい)を着ている。

それは、仏が身につけているような、強い神秘性があった。


っと、驚いている場合ではない。この人が誰なのか聞かなくては。もしかしたら、

自分の助けになってくれるかもしれない。


「あ、あの。貴方がここの 御院主(ごいんじゅ)さんですか?」


「……ほう、しゃべる鶏か。 干支幻獣(えとげんじゅう)の一匹がなぜここにと思うたが、なるほどのぅ。また、(みかど)の悪ふざけが始まりおったか」


(話がかみ合っていない、と言うより…… この老人、勝手に自分の世界に入っていったぞ)


「……ふむ。ならば、この鶏の(こうべ)に居るのだろう? 出てこんか、帝の使いよ」


老人の声に反応し、俺の頭から半透明の”何か”が出てくる。

それは、見覚えがないはずなのに、最近見たかのような錯覚におちいった。


「う~ん、最近は 比内(ひない)はんの中に居たから、体が(にぶ)ってしゃあないわァ」


銀髪の髪を腰まで伸ばし、その腰には大きな尾が九本生え、頭には動物のような耳が付いていた。

動物的要素があるものの、高校生ほどぐらいの女の子と大差ないような背格好だ。

ただ、胸はでかい。その体に、 巫女装束(みこしょうぞく)を身にまとっている。

そして、出てきた時と同じように、服も含めたその全ては、半透明になっている。


「……え、どちらさん?」


いや、もう話の流れ的に誰かは分かるのだが、思わずそう言いたくなった。

だってそうだろう。いつも頭の中に居た存在が、いきなり外に出てきたと思いきや、

狐っ娘(きつねっこ)”だったなんて、どこのラノベだよ。


「いや、いやいやいや。アンさん、話の流れで分からんかったの?」


「分かるわボケ! いや、聞きたくなるだろ普通。てか、出られるならそう言えよ最初に!

いきなり出てきて心臓飛び出るかと思ったわ!」


「でも、そこの”ジジィ”が出てこいと言うてから出てきたんやし、いきなりでも……」


「おい、私をジジィとは…… 貴様、殺されたいんかのぅ?」


「ま、このジジィはどうでもいいんよ」


「いや、良くないだろ! なんか荒ぶる鷹のポーズしだしたぞ! ぜってぇ殺される!」


そう言っている間にも、「コォォォォ……」と、気を練るような呼吸をしている。

てか、何? 知り合い? 仲悪いの? 何でそれ言ってくんなかったの?!


「死にさらせぇええええええ!!!!」


「「ぎぃやああああああ!!!!!」」


帝の使いと、巻き込まれてしまった俺は、亀の仙人によって 粛正(しゅくせい)されてしまった。

三ヶ月以上放置していました。

今は色々あって、活動を再開していますが……

いつ休載になるか分からないので、ご了承をお願いします。


P.S.

この小説だけで考えたら4ヶ月ですね。

あっという間に過ぎましたが、自分の中で

様々な事が起きました。伝えられる日が

来るのを待っていてください。


P.S.のP.S.

ブックマーク数30突破しました。

減っていくか心配ですが、減らさずに

待っていてくださった人達もいますし、

その人達のために書こうかなと。

一番は自分のためですが。

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