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地獄世界のヘルヴェルト  作者: 生獣屋 芽怠
第十二章 インターミッション
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【外典】思考


 深淵へ、深く深く。


 果てなく、枝は続く。


 終焉を観測した、日常を眺めた、行く末を見詰めている。


『ここもダメだった……』


 観測者に徹してここで垣間見る、夢のようなものに近い。


『……ああ、それでは悲しいな』


 その思いに連動する行動は本来有り得てはならない事象を誘発するだろう、だがと奥底では決意を固めていた。


『……『横』が壊れてしまう前に手を伸ばす』


 分かれ道に指を指すように。


『ただそれだけだ』


 異端には異端を。


『彼女の『最初』として私は……』


 それに、個人的に、私情も混ざる。


『やはり、私は観測が苦手らしい』


 自身に呆れつつ枝を伸ばす。


 底より向かうは一つの意思、果てより巡り来るは一つの意志。


 難しく言葉を紡ぐ悪い癖を咎めつつ、要は……。


『苛めちゃダメだってこと』


 他人事ではないので。


 さあ行こうか、あなたの元へ。

 

 深層から手を伸ばす。






 

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