救出作戦開始
遠い日の光景が蘇る、小さな少女と手を繋いで駆け抜けた。
場所は商店街、俺が先で先導して行く。少女は笑っている、そのはずだ。
――真っ白に曇った顔しか見えない。
同じ学校に共に通い、一緒に下校する。
少女は隣りにいて笑っている、そのはずだ。
――真っ白に曇った顔しか見えない。
時が過ぎて少女は美人になった、彼女との時間が嬉しくて、何度も抱き締めた。
そんな彼女の顔は柔らかな笑みをしている、そのはずだ。
――真っ白に曇った顔しか見えない。
幾度と思い返しても必ず顔が曇り、笑顔がはぎ取られたかの様な映像しか上映されない。
やめてくれ、彼女の顔を取らないでくれ。
返せ。
思い出の欠片を、歪む前の記憶を。
だから俺は足掻く、全てを取り戻す為に。
たとえこの身が爆ぜようと。
彼女を取り戻す。
「佐波くん、大丈夫?」
柔らかな声に意識を戻された、どうやら自分の世界で溺れていたらしい。
声の綱を辿るとそこにはマギサが心配そうにこちらを見詰めていた。
「……俺は大丈夫だ。それよりもここにまこちゃんがいるんだな?」
「ええ、間違ない。……佐波くん、ここには仲間が全員いるはずだから油断しないで、すれば必ず死ぬ。もしかしたら私も……」
「だいじょうぶ、わたちがまもってあげゆ!」
ガッツポーズするネリスが可愛らしく、少しだが緊張が緩む。
だが、ここからは危険だ。ネリスを連れて行く訳にはいかない。
「ネリス、お前にはすっごい重要な任務を与える。良いか?」
「にゅにゅ、じゅうようなにんむ。うん、わたちがんばるよ、なにをするの?」
「良いか、ここで他の仲間が入ってこないか見張ってるんだ。これはお前じゃないと出来ない、頼むぞ!」
「にゅにゅ! わたちがんばる!」
付いて来るなと言っても素直には利かないだろう、ああ言うしかない。済まないなネリス。
しんと静まり返った町外れの廃れた工場が不気味だった、人気が無く、周りは生い茂る木々が目立つ。肌の感覚が湿気が多いことを教える、おそらく近くに池か沼があるのかもしれないな。夜の世界で風にざわめく木々の囁き更に不気味さを増す。
聞いた話によるとここはバブル時代に缶詰工場として稼働していたらしいが、バブルが崩壊後、その泡に飲まれた。人里から離れた場所の為、買い手は無く、未だ廃墟のままだ。
奴等はここにいる、人が来ず、建物はまだしっかりと立っている。
隠れ家には丁度が良い。
「さてと……行こうか佐波くん。本当は逃げた方が懸命なんだけどね」
「ああ。じゃ行って来るぞネリス、しっかりと見張ってるんだぞ?」
「にゅにゅ、まかせといて! わたちがんばるもん!」
いよいよ敵の真っ直中に飛び込む、果たして待っているのは希望か、それとも絶望か。
この二つ以外に何かあるなら教えて欲しい。
息を潜め、巣窟へと踏み出す。
出来る限りの静けさを保つように心掛けながら建物へと近付く。聞こえるのは心臓の鳴き声だけ、不思議と虫の鳴き声は聞こえて来ない。
おかしい、これだけの自然があふれているのにも関わらず、虫のざわめきが無い。
まるで削り取ったかの様な静けさだ。
「虫の鳴き声が無いな」
「きっとそれはあいつらのせいね、虫達が危険を感じて逃げ出しているのよ。それか震えているかのどちらか」
小声で話しているのにやけにはっきりと聞こえた、それだけ静かなのだ。虫が危険だからと逃げ出す、それが奴等の強大さを表す訳か。
「佐波くん、建物の中に入ったら私語は禁止ね。きっとそれだけで見つかる。……もしかしたら向こうは気が付いてるかもね」
「それでも進むしかない。俺はまこちゃんを助け出す、必ず」
「……そっか。うん、なら行こう。決意が固いのなら」
「ああ」
工場内に侵入を開始した、ドアに鍵は掛かっていなかったからすんなり入る事が出来たが、妙だ。まるで入って来いと言ってる様な不思議な感覚だった。本当に誰かいるのか疑問を持つな。
不意にマギサを見てみるとサングラス越しでも分かる不安げな表情だった。つまり奴等はいると訴えているのだ。
静かでカビ臭く、仄暗い世界。今日は月が出ているから多少先が見えて助かる。何やら大きな機械が数台ある、缶詰めのラベルを貼る機械らしい。ラベルに劣化した文字で美味しい秋刀魚の蒲焼きと明記されていた。
使われて無いから錆だらけだ、他にもコンテナが床に積み上げられ、明細書らしき紙も散乱して虫食い穴だらけ。
そんな工場をある程度進んだ時だ、妙な物音が噛み付いた。何かが蠢く音、それも複数。前方に天井、後方に左右。
何かが俺達を囲んでいるらしい。
「佐波くん、どうやら喋って良いみたい。相手にこっちは丸見えらしいから」
「らしいな。マギサ、何がいるのか分かるか?」
「これはきっと蟲ね、ロゼリアのチビねこんなせこい真似するのは。佐波くん気をつけて、蟲は皮膚を食い破って中に侵入し、内臓を食べ尽くすから」
何だと、ちくしょうそんな得体が知れないものがうじゃうじゃ居やがるのか。さっそく結晶の碧を発動し、蟲を警戒する。マギサも黒い粒子を出す。
互いの背中を合わせ、あらゆる攻撃に対応する形をとる。
と瞬時、目の前にぼとりとどす黒い何かが落ちる。
芋虫の様な姿で赤色斑点の様な目、ギザギザの口、全身が濡れており、気持ち悪い。これが蟲、まさかこんなのが周りに居るなんて。気持ち悪さに嫌気がさしていると突然蟲がくの字に体を曲げ、飛翔。
真直ぐこちらに向かって来やがった。
「来やがった!」
氷を小さい球状に構築させて高速に放った、見事に命中して蟲は不音を奏でて地に落ちる。
「きもいぞあれ」
「佐波くん上!」
マギサの叫びが視線を上に引っ張り上げた、空中からおびただしい蟲が降って来る様子が映し出されて嫌気がさした。
「任せて!」
天へと手をかざし、マギサは黒い粒子を向かわせた。槍状に形を成し、次々と蟲を滅する。凄まじい量だ、上を埋め尽くしている、まるで天井全てが生きているかの様に蠢いていた。
上はマギサが引き受けたが、左右前後は俺が守らないと。そう決意してから蟲が襲って来るまでのインターバルが短かった。
気が付いた時には遅かった、地面いっぱいに蟲が這う。それら全部が体をくの字へ。
「さ、佐波くん!」
「分かってる! 任せろ!」
先制攻撃だ。氷の弾、針、それらをすぐに作りだし蟲の大群を穿つ。飛び掛かって来る前に仕留める、いくら結晶の碧とて使うのはただの人間、大量に飛び掛かられたら対処が難しい。
結晶の碧は手に触れられる物を凍らせる力と、触れた氷を操る力。空気中の水分を凍らせ集めて形を成し、操る。一匹一匹を凍らせてたら今頃肉塊だ。
休み無く撃ち続ける、マギサも同じだ。あんなのが頭上から襲って来たら一瞬であの世、もとい、ヘルヴェルトに行っちまう。
数分が経過すると蟲の数は両手の指程になっていた。
「はぁ、はぁ、これで最後だぁ!」
特大の塊を作り出し、蟲を一掃する事に成功出来た。
あれだけの大群だったため、この部屋は氷だらけになってしまった。
「うう、寒いよ佐波くん。私は冬が嫌いなんだから」
「はぁ、はぁ、……何でだ?」
「だって寒いもん。寒いの嫌い。やっぱり春だよ、暖かいし。ああ、夏は熱すぎだから論外」
「あっそ」
こんな最初で体力を消費させられるとは、とにかく早く行かないと。まこちゃんを助けるんだ。
「行くぞマギサ、先を急ぐぞ」
「もう人使いが荒いんだから。佐波くんってS?」
「違う」
「じゃあM?」
「違う!」
「……SでもMでもない? ……と言うか物足りない? ひゃあ! 佐波くんって実はもの凄く変態なんじゃ!」
殴って良いか?
兎にも角にも、蟲は滅したのだ、先に進むのが妥当だろう。歩き出すとマギサがまた妙な事を良いながら追っかけて来る。
気のせいか、緊張感が腐食した様に感じるが。ま、蟲が襲って来たなら向こうに俺達がいると知られたからだろう。なら、黙って進んでも無意味だ、相手が人間だったら多少は意味があっただろうに。
「佐波くん」
「どうした、まさか奴等が近くにいるのか?」
「……佐波くん、どうしても訊かなきゃならない事がある。あのね……本当はドS? それともドM?」
本当に腹が立ったので拳骨をのしを付けて頭にプレゼント。
と言うか、何でドが付いてるんだドが。
「さてと、冗談はここまでだ。良いなマギサ」
「え、私本気で訊いてたのに……って、そんなに睨まないでよ、あははは」
「楽しそうですわねマギサ。羨ましいですわ」
緊張感が心の臓を握り潰そうと伸ばし始め、触れられた。悲鳴を上げ、血液が全身を駆け巡るペースがアップし、嫌な汗を噴き出させた。
第三者の声だった。ああ間違ない、奴等の仲間の1人らしい。発生源は真後ろにある出入り口、俺達が入って来た場所だ。
「メイディア、趣味が悪くなったんじゃない? 覗きの趣味が出来たみたいね、ロゼリアに似て来たの?」
「まぁ、失礼しちゃいますわね、あんな女と一緒にされるのは愚の骨頂ですわ。……でも、マギサが戦う姿は優雅で見ていて飽きませんのよ?」
「あっそう。それよりもここにいるのは何で?」
「ふふっ、訊かなければ分からない程おつむが小さいのかしら、それとも嫌味ですの? それなら小さな女ですわね?」
あいつも奴等の仲間なのか? 華奢な体をしていて、強そうには見えない。だが、油断は出来ない、外見だけで判断出来るなら楽なもんだ。現実は違う。俺達二人を前にあの余裕の笑み。
リーゼスと同じ様に悪魔なのかもしれない。
「それにしてもただの人間ですのに良くやりますわね。蟲共を凍らせてしまうなんて……不思議不思議ですわ」
「そうだね、こいつ普通じゃないよ。キヒヒヒヒ、楽しめそうじゃん」
別の声が、それは反対の扉からだ。一人の少女が立っている、ニヤリと不気味な笑みをしながら異様さを部屋に浸食させて。
「ロゼリアも来たか。あんた達って暇人?」
「キヒヒヒヒ! マギサ、そんなにワタシ達が怖いの? キヒヒヒヒ!」
「下品な笑い方は相変わらずね。このチビチビチビ!」
「今チビって言ったな、それも三回! 許さないし! あんたなんかワタシの可愛い蟲に食べられれば良いんだ!」
わらわらと少女の背後から蟲が蠢き、這い出し、地に広がる。さっきまでの数とは比べようなど考えたら馬鹿をみる。
反対側の扉を飲み込み、建物の一部となったかの様に壁、床、天井が黒一色。
「キヒヒヒヒ! 絶望って言葉が大好き! もう終わりだしマギサ、それとその他野郎!」
「ふふっ、わたくしも好きですわよ絶望。さてと」
女は突然信じられない事を始めた、自分の右手を口に運び、中指を舐める様に入れ、噛み切る。
それを噛み、砕き、飲み込んだ。
その刹那、手の平に黒い球体が出現する。
「佐波くん、あの女、メイディアは私が相手をするから。チビのロゼリアを頼むわ。良い、絶対にあいつの目を見ちゃダメだからね、良い?」
「あ、ああ、分かった」
目を見るなってことは何かの能力を持ってる訳だな、果たしてやれるのか、まさか2人も出て来るなんて。リーゼス1人に2人で苦戦したんだぞ?
だがやるしかない、やらなきゃ殺される。
真っ先に破壊音を奏でたのはマギサが相手する女だった、手の平に浮遊する黒い球体が千切れながらマギサを穿った。だが、体に当たる事無く地面に窪みを生むだけ。
標的から抜け出たマギサは粒子を手に集め剣へと変化、そのまま切り掛かる。
が、女は怯む顔を一切拝見させず、球体の弾丸を撃つ。黒い剣が弾丸を弾く。それを何度と続けて攻防の筋書きに相成った。
「よそ見してていいの? ワタシは構わないけどね。そっちが後悔するだけだし、キヒヒヒヒ!」
「……まこちゃん、皆川真を何故狙った? 知っている事を全て話せ!」
「キヒヒヒヒ、佐波峻、年は19、一年の時に留年した。好物はバナナ、苦手なものは蜘蛛。部屋はいつも整理されており意外と几帳面。シンプルなものが好ましく、無駄なものを置かない。でもベッドの下には三冊のエロ本を隠している、つもり。タイトルは人妻との優雅な日々とナース服全集を実践に、それから……」
「止めろ! な、何でそんなに俺の事を知っていやがるんだ!」
「キヒヒヒヒ! 覗いたから、皆川真の記憶を覗いたから知ってるよ! 皆川真の力が暴走してマンションの空間をねじ曲げてヘルズゲートを壊し、亀裂を生み惨劇を生んだのを! 地獄の住人や“消滅したケルベロス”、結晶の碧に紅の帰還とか色々! キヒヒヒヒ、そっか、皆川真が『縦』の者と接触してるなんて思いもよらなかったし」
今、こいつ何て言った? 消滅したケルベロスって言ったのか? まさか、ルベスをいくら呼んでも現れなかったのは……。
「テメェ、答えろ、ルベスを、ケルベロスがなんだって!?」
「あいつは死んだんだよ、皆川真の目の前で! キヒヒヒヒ! それだけじゃないんだよ! 皆川真の母親を殴り、蹴り、服を破い て弄んでやった! キヒヒヒヒ! それに弟を切り付けてやった! ま、殺して無いけど皆川真に弟の血で真っ赤に染まった手を見せた時の顔がゾクゾクしちゃったしぃいい!」
「黙れ!」
怒りが感情を支配し、体中をわなわなと揺さぶる。握り締めた拳から熱いものが垂れ流れる。爪が食い込む程握り締めた拳から。
ただ拉致しただけでなく、恐怖を、悲しみを、絶望を彼女に味合わせたあいつが憎い。
許せない。
「お前は俺が倒す! 子供だからって容赦はしない!」
「子供? ワタシはあんたなんかより何十倍も長く生きてるし! ワタシを子供扱いしたな? 許さないし! キヒヒヒヒ! あんたは蟲達の肥やしにしてやるしぃ!」
ざわつく蟲は地を這いて地面を黒へと変貌させて行く、蠢く黒は悍ましく醜い。だが、そんな感情は怒りが食い散らかしていた。
恐怖を凌駕し、ただ前にある獲物を睨む。手の平から冷気を出す、空気中の水分が塊となって放たれる。地面の蟲に一撃を。触れ、凹み、磨り潰れて行く。
舞う蠢きの残骸と体液、塊は周囲の蟲を一瞬で固体化させ、氷の波紋が広がった。
足が停止をやめ、走り出す。製造し続ける氷を大群の中にひたすら落とす。
再度潰しながら固めて行く。その繰り返し。
「ちっ、数が多い」
「キヒヒヒヒ! 蟲はまだまだいっぱいいるんだから、無駄な足掻きだし!」
下にばかりに気を取られてはいられない、頭上には爆撃を待つ戦闘機がいるかの様に狙いを定め、重力に身を任せた。真下にいてしまったのを後悔したが直ぐに冷静さが飲み込む。
後ろに飛び、第一陣を回避するが第二陣は容赦が無い。素早く槍状にした氷を数発穿つ。突き刺さり、進行する槍。当たらずに通過して行くだけの蟲が槍の急激な温度で凍る。
「くっ、何とか避けたぞ!」
「キヒヒヒヒ、動きがバレバレ。ほら後ろ」
ミスだった、後方にあるのは壁だ。しかも黒い。ギロリと蠢きの正体が睨み付けて飛び出す。
振り返り結晶をくれてやる。瞬きする間に氷の壁に変化するが休み無く蟲が迫って来る。
「良く凌いだね、偉い偉い……キヒヒヒヒ、いつまでそんな事が続くかな?」
「くっ、うるさいチビ」
癪だが奴の言う通りなのだ。まるで無限の数を相手に逃げ惑うだけでは体力が悪戯に消費するだけ。
ならやる事は一つだ。蟲を操る本体を叩く、それしか打開は無い。
だが、地面は黒く、奴までの障害が問題だ。一歩でも足を踏み入れたら瞬時に骨だけになってしまう。
まるで黒い溶岩だ。一匹が動く度に波打つ溶岩。
「キヒヒヒヒ! 絶体絶命って奴?」
「本当にそう思うのかよ、ならその考えを改めさせてやる!」
右手を素早く地面に落とし、触れる。結晶の碧は触れたものを凍らせる。なら、地面を凍らせたらどうなる?
黒い溶岩を目掛けて地面を凍らせて行く。一瞬と同等の時間が蟲が飲み込んだ。
そら、道が出来た。
「覚悟しやがれ!」
怒りが後押しする前進、固まった蟲を道として駆け抜けた。降りかかる蟲を避けながら。
マギサの助言を思い出す、奴の目を見るな。それを守り、視線の軌道を掻い潜り、急接近に成功。
「覚悟は出来たかこのチビ!」
右手を伸ばす、憎らしきこいつに。
「きゃああああ! 止めてぇーー! って、言うと思った?」
ぞわりと悪寒が纏わりつき、嫌な予感が首を締める。
ロゼリアの真下から蟲が飛び掛かるのが見え、右手を横に振るう。瞬時固める事に成功したが、目の前から奴が消えていた。
「ワタシは言ったんだよ? 絶体絶命って」
今まで俺が居た場所にロゼリアは気味の悪い笑いを漏らし、見詰めて来る。
あの一瞬であそこに移動したのか。
「周りを見てみなよ、絶体絶命が分かるから、キヒヒヒヒ!」
上、下、右、左、前後、すべてに蟲が赤い目を光らせていた。
距離は2メートルあるかないか、逃げ道が無くなった。
「キヒヒヒヒヒヒヒヒ! おめでとう、絶体絶命をプレゼントしてあげたから喜んでよ! キヒヒヒヒ!」
「くっ……」
これ全てに飛び掛かられたらいくら結晶の碧でも対応出来るか自信が無い。
追い詰められた。
「さ、絶体絶命を楽しんでる? キヒヒヒヒヒヒヒヒ!」
遠のきそうな意識を何とかとどめる。
足が震え出すのが憎らしかった。




