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フロスブルグの薬売り  作者: 李音
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第4話 シェルリと山小屋の少女

 シェルリがリドの館で奮闘している頃、ロディス城では大変な騒ぎが起こっていた。

「そこに王子はいるか!!」

 宰相のディオニスが、数人の騎士を引き連れてエリオの寝室に迫ってきていた。部屋の扉の前で二人の近衛騎士が守っていて、ディオニス等に立ちはだかった。

「貴様ら、何のつもりだ!? わたしは宰相であるぞ!」

「宰相様、穏やかではありませんね。まず、ご用件を伺いましょう、我々から王子にお伝えいたしますので」

「そんな悠長なことしていられるか!! 王子は死刑囚を勝手に別の牢に移したんだぞ!」

「その事に関しましては、何とも言い様がありませんが……」

「貴様らでは話にならんわ、どけ!!」

 ディオニスは怒り狂って歪んだ真っ赤な顔で言った。すると王国騎士たちが出てきて近衛騎士二人を押さえた。近衛騎士達は特に抵抗はしなかった。多勢に無勢という事もあったが、この二人は王子の所業の意味が分からず、戸惑っていたからというのが無抵抗の要因だった。

 ディオニスはノックもせずに王子の部屋に踏み込んだ。普通の国ならそれだけで重罰を受ける行為だが、実質的にロディスを支配しているディオニスに躊躇はなかった。中にはエリオとルナリオンがいた。

「王子! 何を考えておるのですか! 死刑囚を勝手に自分のものにするとは、大変な問題ですぞ!」

 エリオはディオニスの姿を見ると勉強の分からない子供のような顔をして首を傾げた。

「ルナリオン、こいつは何を言っているんだ?」

「はあ、多分、王子がお気に入りになった御婦人の事だと思いますけれど」

「アリア・フェローナを無断で別の牢に移したでしょう!  あれは重罪を犯した死刑囚なのです! すぐに王国騎士団に身柄を返して下され!」

「ああ、あの綺麗な女の人の事か。死刑囚という事は、死刑になって殺されてしまうという事だよね? そうだよね、ルナリオン?」

「はい、そうでございます、王子」

 エリオとルナリオンの悠長なやり取りに、ディオニスは密かに歯軋りしながら我慢していた。

「あんな綺麗な人を殺すなんてもったいないよ、だから僕のものにしたんだ」

「いい加減にしなさい王子!! いくら何でも勝手が過ぎますぞ!!」

 ディオニスは王子を殴りたいのを我慢しつつ、唾を飛ばしながら怒った。それに対してエリオは、うざったそうに顔をしかめる。

「うるさいな! あの人は僕の物だ! 誰にも渡さないぞ! もうお前とは話したくない、出ていけよ!」

 エリオはそう言うと、ベッドの枕を持ち出してディオニスに投げつけた。王国騎士が止める間もなく、宰相の顔面に枕は命中した。柔らかい物なので顔に当たっても痛くはないが、ディオニスは怒りを燃やしながら屈辱に耐えた。

「ぐうう……こうなれば、力づくでもアリアを返してもらいますぞ!」

「それはいけません」

 凛とした声で言った女騎士に、宰相だけではなく騎士たちの視線も集中した。ディオニスは名ばかりの騎士隊長を睨んで忌々しそうに言った。

「近衛騎士隊長よ、何がいけないのだ、申してみよ」

「わたくしども近衛騎士団は王子の直属であります。王子からアリア・フェローナの守護を頼まれている以上、忠実に任務を遂行いたします。王国騎士団がアリア様を奪おうと言うのであれば、わたくしどもは命がけでそれを守ります。つまり、城内で王国騎士と近衛騎士の戦いが起こるということです。そんな事になれば国内だけではなく、諸外国に対しても悪い影響を及ぼすでしょう。その辺りの事をよくお考え下さい」

 ルナリオンが本気になって言うので、ディオニスは阿呆になったように口を開けっ放しにした。その後すぐに、体内に身を焦がすような憎悪が噴きあがった。

 ――この女は、どうしてこんな馬鹿王子の言う事を忠実に聞いているんだ!? この女も馬鹿だ! 王子も馬鹿なら、周りにいる人間も馬鹿だ、これは手が付けられん!!

 いくら権力を持ったディオニスでも、城内で戦いを起こすなど出来ない愚行だった。ルナリオンが本気である以上、力づくでアリアを奪い返す事は出来なくなった。ディオニスは憤懣に満ちた顔のまま何も言わずに王子の部屋から出ていった。

 その後、ディオニスは自分の書斎の机に座って酒をあおった。王子の愚行の事を思うと憎くて飲まずにはやっていられなかった。

「あの、馬鹿で愚かで、おまけに好色のくそ餓鬼が! 余計な事をしくさりおって!」

 ディオニスはワインを片手に、空のグラスに深みのある赤の液体を注ぎ込むと、それを一気に飲んだ。そうして瓶詰のワインを半分ほど空けた時に、扉を叩いて一人の騎士が入って来た。

「宰相様、脱獄したアリア・フェローナの娘の事ですが」

「おお、何か分かったか?」

「脱獄の手引きをしたのはグラニド将軍のようです。娘が脱獄した日に、牢屋の近くでグラニド将軍を見かけた者が何人もいます。娘の脱獄と同時にグラニド将軍も姿を消していますし、間違いないかと思われます」

「おのれ、裏切者めが!」

 ディオニスは槌を打ち込むように机にワインの瓶を叩きつけた。半分ほど残っていた液体が微量に飛んで報告に来た騎士の顔に降りかかる。

「追手からの情報はないのか?」

 騎士は白のハンカチで顔を拭いてから言った。

「一度はシェルリ・フェローナを見つけたということですが、男と一緒にレインブルグに逃げ込んだということです。捜索を続けていますが、行方は掴めていません」

「一緒にいた男と言うのはグラニドだな」

「いえ、錬金術師ローデンの話によると、若い男だったという事ですが」

「若い男? 一体何者だ? ……まあ良い、とにかく娘を探し出たら脱獄の罪で処刑せよ!」

「はっ!!」

 騎士は脱獄だけで年端もゆかぬ少女を処刑などやりすぎではないかと思いながら、ディオニスに敬礼していた。ディオニスにとっては、アリアの特効薬の存在を知るシェルリも始末せねばならない人間となっていた。アリアとシェルリ、この親子を消さなければ特効薬を薬王局のものとして出すことが難しいからだった。

「それと、アリア・フェローナの身柄をこちらに渡すように、侍女どもに王子を説得させろ」

 ディオニスはそう言うと、騎士に犬を追い払うように手を振って見せた。すると騎士は無言でもう一度敬礼してから去っていった。


 リドの館ではシェルリが走り回っていた。特効薬の作成に墳血症の少女の世話と、やることが山ほどあった。

 シェルリは特効薬の作成以外は墳血症の少女につきっきりで看病していた。館に来てからずっと少女は眠っていた。シェルリが額に水で冷やした布を置いたり、鼻に詰めたカーゼを代えたりと、かいがいしく世話をしていると、やがて少女は目をさまし、不思議そうな顔でシェルリの事を見ていた。

「あ、目が覚めたんだね。気分はどう?」

「お姉ちゃん誰? ここは山小屋なの?」

 この少女は、自分が山小屋に居た事を自覚していた。シェルリは首を横に振って言った。

「ここは山小屋じゃないよ。病院みたいなところで、これから貴方の病気を治すんだよ」

「病気を治す? お姉ちゃん、わたしの病気治せるの? わたし死ななくてもいいの?」

 少女は自分が死ぬ為に山小屋にいたことまで理解していた。あまりにも残酷な現実を受け入れていた少女をシェルリは柔らに抱擁した。

「大丈夫だよ、お姉ちゃんが必ず助けるからね。病気が治ったら、お父さんとお母さんに会いに行こうね」

「うん」

 少女は涙交じりの瞳で笑顔を浮べて頷いた。それからシェルリは少女と色々な話をした。少女の名前はミルティースと言って、村ではミースと呼ばれていた。好きなものはソーセージと苺ミルクで、父親がそれなりに大きな農場を経営していて村の中でも裕福な方だった。村では墳血症が広がっていて、次々と人が死んでいるという。ミースは山小屋に連れていかれる人間を何人も見ていて、その中の誰一人として村に戻る事はなかった。子供は感覚でものを理解する、ミースは山小屋に連れて行かれる人や、それに同行する人々の雰囲気から、山小屋に行った人は皆死ぬのだと感づいていた。

 シェルリがさらに話を聞いていくと、ミースの記憶は山小屋に連れて行かれたところで途切れていた。ミースが眠るまでは父と母が側に居てくれて、ミースは父と母がずっと山小屋で看病してくれるものと思い込んでいた。それを知ったシェルリは寒気がした。もしミースが、山小屋に一人置いて行かれた事を知ったらどんなに悲しむ事だろうか。もしミースが誰にも見つけられず、あの山小屋で一人さびしく死んでいったとしたら。何という悲惨なのだろうか。シェルリは、ミースが山小屋に一人残された事実は知られてはならないと思った。

 それからは、ミースは安心して食事も取った。墳血症の少女は良く食べ、そして良くしゃべった。まだまだ元気なので、シェルリは少し安心した。しかし、墳血症の病状が急速に悪化する事をシェルリはよく知っている。意識のあるうちに出来るだけ体力を付けさせる必要があった。スープには滋養のある龍の尻尾、又はリュウニンジンと呼ばれるエルク草の根っこを煮出し、食事の後には苺ミルクに蜂蜜で甘みを加え、ローヤルゼリーを少々入れたものを飲ませた。特効薬がない以上は、ミース体の抵抗力で墳血症に挑むしかないのだ。


 ミースを寝かせた後、シェルリは特効薬の作成を続けようと、リドの工房に入った。そこにはリドがいて、長机の上でシェルリの取ってきた薬草を種類ごとに分けていた。シェルリの姿を見ると、リドは言った。

「あの娘はどうじゃ?」

「はい、とても元気ですよ。今は安心して寝ています」

「そうかそうか、そりゃよかった。そうじゃ、薬草を分別しておいてやったぞ、完璧じゃろう」

 シェルリが机の上の薬草をよく見ると、似たような形をした薬草が何種類かあり、それが一緒になっていた。そこからリドに薬草の知識がない事がうかがい知れる。シェルリは何食わぬ顔でお礼を言って、後でそっと分別し直そうと思った。

「おじいさんに、聞きたいことがあるんだけど」

「何じゃ、改まって」

「あの山小屋のことです。病気の人を隔離して殺すなんて、村の人たちは、どうしてそんな酷い事をするの?」

「病人にとっては確かに過酷な仕打ちだが、病気を治す手立てがなく、それが伝染病ときたら、隔離して殺すのがもっとも現実的で安全な方法じゃろう。しかし、誰もあんな事をしたいなどとは思わん、やる方も辛かろうな」

 シェルリは確かにリドの言う通りだと思った。村で行っている事が正しいとは思えないが、そうするしかないという現実も理解できた。悲惨な現実をなくす為に自分が成すべきことは、特効薬を一日でも早く作って売る事だ、それが自分の使命なのだ。シェルリはそう思い立ち、特効薬の作成にとりかかった。


 アリアは少し前にシェルリが居た牢に移されていた。牢番には常に五人もの騎士が付き、外にもかなりの数の騎士が居て厳重に守っていた。アリアは最初、たった一人の女を監視するには大袈裟すぎると思っていた。やがて出てきた食事は前の牢に居た時とは比べ物にならない程に豪華で美味だった。風呂などは前の牢では地下の暗い浴室でごく短い間に水だけしか浴びさせて貰えなかったのが、今度は客をもてなす為の綺麗な浴室に案内された。もちろん、浴槽にはお湯がたっぷりはってあり、石鹸やタオルは上等のものが置いてあった。アリアは湯に浸かって一息ついた後に考えた。聡明な彼女は、急に待遇が変わった事から何が起こっているのか的確に推測していた。

 ――あの騎士たちは、わたしを監視しているのではなく、守っているんだわ。誰が何の為にこんな事を?

 どうなっているのか良く分からないが、今すぐに処刑されるとは考えにくい状況になっていた。アリアは油断は出来ないと思ったが、いくらか安心していた。

 アリアが牢に戻るとそこに毛布が用意されていた。これも前にシェルリに与えられたもので、アリアは毛布で体を包んで温まりながら、それからはシェルリの事ばかり考えていた。アリアは店が燃やされた事を前の牢に居た時に、牢番から聞かされていた。娘が今どんな思いでいて、どこで何をしているのか、考える度に母の胸は痛んだ。

 それから四半刻程経つと、牢番の騎士達が急に誰かに向かって敬礼して、牢の前から去った。それと入れ替わりにルナリオンが牢の前に現れた。

「アリア様、わたくしは騎士隊長のルナリオンと申します」

「知っていますよ、美人で評判の騎士隊長さんですね」

 ルナリオンはアリアの言葉を受け取って微笑で返してから言った。

「貴方の娘さんの事でお話があるのです」

 それを聞いたアリアは、毛布を跳ね除けて立ち上がり、小走りでルナリオンの前まで来た。空気が動いて通路で燃えているランプの炎を揺らし、同時に炎は彼女たちの姿を複雑に照らして影が揺らいだ。

「わたしの娘がどうかしたのですか!?」

 今までずっと冷静だったアリアが、気が気ではないという姿でルナリオンに迫るようにして言った。

「シェルリさんは、貴方の代わりに墳血症の特効薬を作ろうとしています。でも、一人では特効薬の完成は難しいでしょう。だから、貴方の力を御貸し下さい」

「あの子が墳血症の特効薬を……」

「それについて詳しくお話する事はできません。今は唯、わたくしを信じてもらうしかありませんわ」

 アリアはルナリオンの真摯な目を見て即答した。

「分かりました、信じましょう。わたしは何をすればいいのですか?」

「特効薬の材料と調合法を詳しく教えて下さい」

「調合法はとても複雑なので、何かに書き記さなければなりません。少し時間がかかります」

「分かりました、必要な物はこちらで用意しますので、お願いします」

 それからルナリオンは、顔から微笑を消して言った。

「本当は、貴方をここから逃がすことが出来ればいいのですけれど、監視の目がとても厳しいのです」

「そうでしょうね。例えここから出られたとしても、王国騎士団は全軍でわたしの行方を追うでしょう、とても逃げ切れません。恐らく、ここにいるのが一番安全でしょう」

「理解して頂けて幸いです」

 ルナリオンが牢から離れる前に、アリアは頭を深く下げた。

「娘の事を、どうかよろしくお願いします」

 それは唯の言葉ではなく、母の願いであり母の祈りであった。その瞬間に、本当の意味でエリオ王子にシェルリが託されたのだ。


「ええい! お前たち、黙れ! あの人は絶対に渡さないぞ!」

 大荒れのエリオに、三人の侍女たちはどうして良いのか分からずにおろおろしていた。それは宰相の命令で、王子に御付の侍女たちがアリアを王国騎士団に渡すように説得を試みた顛末だった。

 エリオが狂乱して椅子を蹴倒し、机を押し倒すと、侍女たちは悲鳴を上げて一所に固まって震えた。

「目障りだ! お前ら、出ていかないか! 出ていかなければ斬るぞ!!」

 王子が腰の剣に手を付けると、侍女たちは恐ろしさの余り、その場に座り込んで泣き出した。その騒ぎを聞きつけたルナリオンが、部屋に駆け込んでくる。

「何事ですか!?」

「王子様が、ご乱心を……」

 侍女の一人が泣きはらした顔を上げて、助けを求める目でルナリオンを見た。

「王子、おやめ下さい!」

「なぁにぃ、お前までこの僕に逆らうのか!」

 そう言う王子の憤怒に満ちた形相と狂犬のような目に、王子の真の姿を知っているルナリオンでさえ背筋が寒くなった。

 エリオは近くにあった花瓶を掴むと、ルナリオンに向かって力いっぱい投げつけた。花瓶が麗しい乙女の顔に迫る。

「きゃっ!?」

 ルナリオンは小さな悲鳴を漏らし、咄嗟に腕を組んで顔を守った。腕に弾かれた花瓶は水と草花をまき散らしながら床に落ちて砕けた。その音に侍女たちはびくついて息を止めた。まともに水を浴びたルナリオンは、花瓶が当たって痛む右腕を押さえながら侍女たちに言った。

「ここはわたしが収めますから、貴方たちは下がりなさい」

 侍女たちはばらばらに返事をしてから、急ぎ足で逃げ出すように部屋から出ていった。

 エリオはルナリオンと二人きりになると、狂人の形相を知性のある美男の面立ちに変え、自分が蹴倒した椅子を起こすと疲れ果てて崩れるようにそれに座った。

「すまなかった、ルナリオン」

「謝る必要などありません。王子のお役に立つのがわたしの務めなのですから」

「君には苦労ばかりかけるね……」

 エリオは目を閉じると、深く深く、自分の中に蟠る嫌なものを吐き出すように息を吐いた。

「時々、愚か者の僕が、本当の僕なのではと思う時があるんだ」

「御冗談を」

「冗談なんかではないよ。僕は愚か者になり周囲の者を困らせている時に、ある種の快感があるんだ。君に花瓶を投げつけた時もそうだった」

 エリオは苦悶の色が濃い顔を両手で多い、指の間から片目だけを覗かせて言った。

「愚か者の僕は演技なんかじゃない、一〇年の間に愚か者の僕が一個の人格として根付いてしまっている。今の僕も、愚か者の僕も、エリオ・ロディスそのものなんだ。いつか僕の全てを愚かしい人格が支配するのではないか、そう思うと恐ろしくなる」

 ルナリオンは、エリオがこれ程に弱気になっている姿は初めて見た。彼女は少し面食らったが、すぐに冷静になって鞭を打つように言った。

「しっかりなさいませ、王子! 貴方がそんな事では、この国は救われません。それに、王子は一人の少女の命を預かっているという事もお忘れなきように」

 エリオはルナリオンの叱咤で奮い立って顔を上げると、表情から苦悩を消して遠にあるものを見るような目をした。

「そうだったね。シェルリ、あの子は今頃どうしているだろうか? とにかく、出来るだけの事はしなければ」

 エリオは愚者と賢者の狭間で苦しみながら国を憂い、一人の少女の事を思っていた。

 抑止力である特効薬の存在が断たれ、墳血症はさらなる広がりを見せていた。フロスブルグは既に壊滅的な状態に陥り、隣町のレインブルグやほど近いロディス城下町を始め、近隣の村々にも次々と墳血症の患者が現れていた。事態は危機的な様相を深めていた。

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