うたを探す旅
どこかにある、ぼくのうたを探しに
ずっとむかしに旅にでた
いろんな人のうたを聞き
いろんなうたを教わった
でも、ぼくのうたは見つからない
ぼくのうたはないのだろうか
そう思いながら、いつのまにか寝てしまった
なにか心地よい音が聞こえてきて
ぼくは目をさました
あたたかい日差しと、さわやかな風
鳥のさえずり、木々のざわめき
ああ、ぼくが探していたうたは
ぼくのまわりにたくさんあったんだ
長い旅だったけれど、後悔はしていない
ぼくはこれからもうたを聞き、うたをうたう
ぼくをとおして生まれたうたは
ぼくの音色をかなでていく