出雲禁断の玉騒動!邪悪な妖術師と変態お清め儀式!?
神々の国、出雲。その聖域である出雲大社の最も奥深く、禁域とされる岩窟。そこには、古より奉られてきた「国作りの玉」の一つが、禍々しい赤黒い光を明滅させ、不気味なうなり声を上げていた。そして、その玉の力を悪用せんとする「黄泉戸を開く者ども」の妖術師、黄泉返の黒主が、桃色助平太一行の前に立ちはだかる!
「ククク…よくぞ来た、星の欠片に導かれし虫けらどもよ。この『荒ぶる国魂の玉』の力、存分に味わうがよい!そして、お前たちの魂もまた、我が主への良き贄となるであろう!」
黒主は、両手に持った黒曜石の呪具を掲げ、甲高い声で呪文を唱え始めた。すると、暴走する国魂の玉から、さらに強烈な妖気が溢れ出し、岩窟全体を揺るがす!
「おおおおおっ!この背徳的なまでの暗黒のオーラ!そして、あの玉の、破滅へと誘うかのような妖艶なる輝き!まさに、堕天使が舞い降りたかのような『禁断のエロス』!この助平太、その深淵を覗き込み、その『闇の美学』を、我が筆で白日の下に晒してご覧にいれましょうぞ!」
助平太は、邪悪な妖気に包まれながらも、その瞳は新たな「美」の発見に爛々と輝き、早くもスケッチブックを取り出さんばかりの勢いだ!
「このド変態!こんな時にまで何言ってんだゾ!あの玉、なんかヤバいんだ!」プルルンが助平太の頭の上で叫ぶ。
黒主が呪文を唱え終えると、岩窟の壁から、無数の黒い影の手が伸びてきて、一行に襲いかかってきた!それは、玉の妖力によって呼び覚まされた、この地に眠る不成仏霊たちの怨念か!
「うわあああっ!なんだこの手は!?」辰五郎が鳶口を振り回し、影の手を薙ぎ払う!
「数が多い…!しかも、実体がないのか!?」カゲリもクナイで応戦するが、影の手はするりとかわし、一行の体にまとわりついてくる。
小鈴は、山伏の法術で破魔の結界を張ろうとするが、あまりの妖気の強さに、印を結ぶ手が震えてしまう。
「あわわわ…!き、効きませんわ…!こんな強い邪気、初めてです…!」
その時、影の手の一本が、小鈴の修行着の裾をめくり上げ、その柔らかな太ももにいやらしく絡みついた!
「ひゃああああっ!な、なんですの、このいやらしい手は~!?」
小鈴は顔を真っ赤にして悲鳴を上げる!
「おおおおおっ!小鈴殿!そのおみ足に絡みつく影の手!なんと!なんと羨まし…いや、けしからん光景でござるか!しかし、その恐怖と羞恥に歪むお顔!そして、その無防備に晒された白い太もも!実に、実に…『闇に咲いた一輪の純潔の華』!この助平太、その『危機的お色気』を、しかと記録させていただきますぞ!」
助平太は、小鈴のピンチに興奮しながらも(?)、的確に影の手の「美しい瞬間」をスケッチし始める!
お福はといえば、影の手が自分の周りをうろつき始めたのを見て、
「あらあら~、このお手々、なんだか美味しそうなお饅頭を運んできてくれそうですわねぇ。わたくし、あんこたっぷりの黒糖饅頭が食べたいですわ~」
と、どこまでもマイペースに、影の手にお菓子の要求をしていた。影の手は、お福のあまりの食欲とマイペースぶりに困惑し、一瞬動きを止める。
「黒主殿!その歪んだ魂もまた、ある意味では『美しい』!しかし!真の美とは、他者を苦しめるのではなく、共に悦びを分かち合う、この助平太のような『愛と変態の調和』の中にこそ存在するのですよ!」
助平太が、黒主に向かって変態的説法を繰り広げながら、おもむろに懐から取り出したのは…なんと、お龍から餞別として貰った「超強力・南蛮渡りのおならの素」であった!
「この『聖なる香り』で、貴殿の歪んだ魂を浄化してご覧にいれましょうぞ!」
助平太は、それを勢いよく黒主の顔面に投げつけた!
「な、なんだこれは!?ぐふっ…こ、この臭いは…!?」
黒主は、想像を絶する悪臭に顔を歪め、呪文の詠唱が途切れてしまう!その瞬間、影の手の動きが鈍った!
「今だ!あの玉をなんとかするんだゾ!」プルルンが叫ぶ。
「しかし、どうやって…?」カゲリが呻く。
その時、お福が、暴走する国魂の玉の放つ赤黒い光を見つめ、小首を傾げた。
「あらあら、あのピカピカした玉、なんだか…とっても甘くて辛そうな、不思議な金平糖に見えますわねぇ。ひょっとしたら、ちょっぴり舐めてみたら、お味が分かるかもしれませんわよ?」
そう言うと、お福は、戦闘そっちのけで、よろよろと国魂の玉に近づき、その表面をぺろりと舐めようとした!
「お福殿、危ない!」
しかし、お福が玉に触れようとした瞬間、玉から迸る強烈な妖気の奔流が、なぜかお福の体を優しく包み込み、そして…お福の脇腹のあたりを、まるで戯れるかのようにくすぐり始めたのだ!
「ひゃっ、ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃーーーーっ!だ、だめですわぁ~!玉様までわたくしをこちょこちょするなんてぇ~!あっはっはっはっはっは!」
お福は、その場で腹を抱えて大爆笑し始めた!その純粋で底抜けな笑い声は、岩窟全体に響き渡り、黒主の放つ禍々しい妖気をかき消していくかのようだった!そして、お福の笑い声に呼応するように、国魂の玉の赤黒い光が、徐々に清らかな黄金色の光へと変化していくではないか!
「な、なんだと…!?儂の妖力が…このぽっちゃり娘の笑い声ごときに…!?」
黒主は、信じられないといった表情で、その光景を見つめている。
助平太は、その奇跡的な展開に目を丸くし、そしてすぐに恍惚の表情を浮かべた。
「おおおおおっ!なんと!なんという『聖なるこちょこちょ』!そして、その結果生み出される『浄化の爆笑』!お福殿のその『福々しいお色気』と『こちょこちょ弱点』こそが、この世の邪気を払う最終兵器だったのでござるか!この助平太、今、猛烈に…猛烈に…『お福様の脇腹の聖域』を、この手で確かめてみたいという衝動に駆られておりますぞ!」
「お前のその衝動は後だ、ド変態!玉が…玉が元に戻っていくんだゾ!」
清らかな光を取り戻した国魂の玉は、静かに祭壇へと収まった。黒主は、力の源泉を失い、その場に崩れ落ちる。
「…馬鹿な…儂の…儂の黄泉への道が…こんな…こんな下らないことで…」
助平太一行の、奇想天外にして変態的な「お清め(?)」の儀式は、こうして出雲大社の禁域に、一応の平和を取り戻したのであった。しかし、黒主が残した不気味な言葉と、未だ姿を見せぬ「黄泉戸を開く者ども」の首領の影は、一行の行く末にさらなる波乱を予感させる。
そして、お福は、まだ少しだけくすぐったそうに肩を震わせながら、助平太に満面の笑みで尋ねるのだった。
「ねえねえ、助平太様。わたくし、なんだかとっても良いことをした気がしますの。ご褒美に、あのピカピカしてた玉、やっぱり一口いただけませんかしら?亅




