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プロローグ
ずっと嫌いだった、目が見えなくなるクシャリとした笑顔、常に人の背中にいて何かに怯えていた用な姿も、そのくせしてしっかりと芯はあるところとか、身体強くない癖に頑張って、頑張りすぎて身体を壊すところとか、人の覗いて欲しくないところまで見えてしまうところとか全部嫌いだった。私が持ってない強さも弱さも持ち合わせていたからなんだと思う羨ましかったのだろう、きっと。
だからあの人を好きになってやろうと思った、そしてこの思いであの人を振り回して無茶苦茶にしてやろうと思った。
…ここまででお気付きだろうが私は相当性格が悪い。まぁ、そんなのもあの人には見透かされて理解されて別れられたのだが。
これはそんな私が若干自嘲気味に語るかつての恋愛話である。え?興味ない?……聴いていってくれよ、人の不幸ってのは蜜の味って言うじゃないか。まだまだエピローグでしか無いんだからさ。