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頭に「い」のつく映画といえば?

 小さい頃の「鬼ごっこ」という遊びを思い出して下さい。


「鬼」に追いかけられ、タッチされたら「はいオマエが鬼ね」という感じで、「鬼」という役割が人から人へ移っていくルールでした。


 もしも「鬼」役を、人に移すためには、特別な「条件」がいるとしたら、難易度は一気に跳ね上がるんじゃないでしょうか……?


 これから紹介する映画は、子供の頃の懐かしい遊びを思い出させてくれ……はしません。一言でいえば、アダルトな鬼ごっこ。 


 頭に「い」がつく映画、「イット・フォローズ」を紹介します。


内容は「R-15」指定となっていますが、そういう箇所は、ここではサラリと軽く流しますので、全年齢でいこうと思います。


原題は「It Follows」。


2014年のアメリカ映画。監督・脚本はデヴィッド・ロバート・ミッチェル、出演はマイカ・モンロー、キーア・ギルクリスト、ダニエル・ゾヴァット、ジェイク・ウィアリー、オリヴィア・ルッカルディ、リリー・セーペほか。


 あらすじはこんな感じ。


女子大生のジェイは、恋人のヒューとデートの帰り、車の中で関係を持ちます。

ジェイにとっては、好きなカレシとの初エッチ。


行為を終えてひと息ついていると、ヒューはジェイにクロロホルムを嗅がせ、気を失わせます!


目覚めたジェイは、山奥の廃墟にいました。


そばにいたヒューは、「信じられないと思うが聞いてくれ」と告白を始めます。

エッチによって他人に移るという“呪い”の話を。


その“呪い”に憑かれた者は、人間の形をした怪物「それ」に追いかけられる。


「それ」は、知り合いの姿に化けて接近してくる。

「それ」は、ゆっくりと歩き、“呪い”に憑かれていない人間の目には見えない。

「それ」が、“呪い”に憑かれた者に追いつくと、捕まえて殺す。


バーで酒を飲み、見知らぬ女性と一晩の過ちを犯し、この“呪い”を移されたというヒューは「本当にごめん」と謝罪します。


「お前も早く、誰かと寝て、移すんだ。女なんだから、簡単だろ」

 ヒューはそんなことを言います。


景色を見下ろせる、廃墟の窓から、ジェイの目には、不気味な「それ」が見えました。

夜の草原の中、不気味な女性が、ヨタヨタとこちらに向かって歩いてくるのです。


「歩いてくるだけだから、車で移動すれば時間が稼げる」と、ヒューはジェイの拘束を解き、自宅まで車で送り届けたあと、行方をくらましてしまいました。


翌日、学校で「それ」に追いかけられて恐怖を感じたジェイは、友人たちと共に一晩過ごします。


家の中でも、追いかけてきた「それ」に遭遇したジェイは、家を飛び出して逃げ出します。


友人たちと、隣人のグレッグ(イケメン)の家に避難していたところ、「それ」に襲われそうになったジェイは車で逃げますが、交通事故を起こして意識を失います。


目覚めると、そこは病院のベッド。

ジェイは、見舞いに来てくれたイケメンのグレッグに事情を話しました。

するとグレッグは「俺に移せよ」と言ってきたので、ジェイは彼と肉体関係を持ち、彼に“呪い”を移したのですが……。


数日後、「それ」がグレッグの家に入るのを目撃したジェイ。

グレッグは殺されてしまいました……!


そして、「それ」は追いついて人を殺したあと、ひとつ前の順番の“呪い”に憑かれていた人物……ジェイのところに向かってくるのです!


他人とエッチすることによって“呪い”が移り、呪われた人物を殺す怪物「それ」は、「様々な姿に変身して、徒歩で追ってくる」という斬新な設定のホラーです。


呪われていない人には「それ」の姿が見えないため、遠くからヨタヨタと歩いてくる人間がいると「なあ、みんなにも見えているか? 近づいてくるあの女が」と確認して、見えればOK、見えなければ「それ」である、という判断方法も独特です。常に誰かと一緒にいないと、自分だけでは判断できない。


しかも「それ」には物理攻撃が効くのです。


幽霊のような存在で壁などを透過してすり抜けてくるわけではなく、家の中に入る時はドアを壊したりガラスを割ったりしてくるので、呪われていない人たちにも「透明人間が暴れているような感じ」でその物理現象は認識できます。


銃や電撃でダメージを与えることもできるし(死ぬわけではなく、しばらくすると復活するので一時的な足止めにしかなりませんが)、オカルトでありながらも、どこか地に足の着いた“存在”であるあたりが、これまでにない発想。


ジェイを演じるマイカ・モンローが美少女なのもいいですよねー。

作中の男たちは「俺に移して!」ってなるもの。


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