10月1日 前日譚
田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。ぼく単体で番外編が作られるってことは、やはり真の主役はこのぼくってことっすね!
どうも皆さんこんにちは。田中です。
今、ぼくたちは高橋さんの家に向かってます。
そう!ピザパーティーのためです!
詳しくは本編の9月30日をご覧くださいっす。
あっ、ぼくたちってのはぼくとバイトのみんな feat. 店長の息子さんです。
今日突然声をかけたにも関わらず、ぼく除いて5人も集まってくれました!
一旦コンビニに集合して、みんなで一緒に向かってるとこっす。
まあ高橋さんの家を知ってるのがぼくだけっすからね。
そういえば店長の息子さんとははじめましてでした。
店長そっくりっす。瓜二つっす。
しれっと小説にサイン貰っちゃいました。へへへ。
男女比はちょうど半々っすね。
クリスちゃんが来れなかったのは残念っす…
おっと、そろそろ高橋さんの家に着きますね。
えっ、ああ、あのマンションっすよ。立派っすよねー
…事故物件どころか幽霊一家が同居してることは黙っときましょう。
19時集合でしたね。ちょうどいい時間っす。
インターフォンを鳴らして、っと。
…?出ませんね…ん?電話?
高橋さんからっすね
どうしたんすか?えっ、どうしてももう少し研究室を離れられない?
どうするんすか⁉︎もうみんな集まってますよ!
先に始めておいてくれ?飲み物も準備してる?
まったく…早く来てくださいよ!
ということでみなさん、家主が遅れるそうです。
勝手にあがって始めちゃいましょう。(ガチャ)
へ?これっすか?これは合鍵っすけど…はっ⁉︎
ち、違います!ぼくと高橋さんはそういう関係じゃないっす!
これは…ほら!この部屋!ここにぼくの漫画を置かせてもらってるんで、その管理のために鍵を借りてるんすよ!
それ以外のなんの意図もないっす!
…えっ?高橋さんの方に下心があるだろうって?
…それはほんとに無いっす。断言できます…
いや、ほんとになんでもないっすから…ほら、そんなことよりピザも頼んじゃいましょう。
あ、コップ出しますね。たしかこっちの方に…
えっ、なんで知ってるのかって?
そ、そりゃ何度か遊びに来ましたし…
えっ?…ぼく一人でですけど…
いや、だから付き合ってないですって!
ちーがーいーまーすー、そんなんじゃないですー
ほら、ピザどれにするんすか?頼んできますんで。
えっ?ピザはこっちで頼む?とりあえず座れ?
なんすか?なんでコップを持たせるんすか?
じっくり話を聞く?いやだからこれ以上何もないっすから…あとぼくお酒弱いんで…
だ、だいたいぼくが高橋さんを好きなわけないじゃないっすか!
ぼっちだし、変な人ですし。
でしょ!何考えてるかわからないでしょ!
…
…そこまで言わなくてもいいんじゃないっすか?
高橋さんは意外と話も聞いてくれますよ!なんたって優しいですし!
はあ⁉︎そんなところが好きなの?って…な、な、な、なんでそうなるんすか!///
そ、そんなことより乾杯しましょう!ほら、ほら!
あー!高橋さん!遅いっすよー!
何やってんすかー、もー!
飲んでるに決まってるじゃないっすか!飲まなきゃやってられないっすよ!
はあ⁉︎誰のせいっすか!誰の!
自分の大胸筋に手を当てて考えてみたらどうっすか⁉︎
責任とれー、責任ー
えっ、何すればいいかって?
そうっすねー うーん …zzz
本編10月1日に続きます。
田中が酒を飲んだのは、照れ隠しや気まずさから勝手に飲んだだけで、決して周りが無理矢理飲ませたわけではありません。