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今日は何の日 番外編  作者: 毎日がエブリデイ
16/17

4月9日 その後

高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。

田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。

ここはとある郊外のマンションの一室。


「そういえば高橋さん、最近よくテレビつけてますね」


「ああ、どちらかというと無音より少し音がある方が集中できるたちでな。特にみてなくてもテレビをつけたり、ラジオを流したりするのが好きなんだ」


「へー。あれ?でもちょっと前までつけてなかったじゃないっすか?」


「武さんたちがいるときはつけないようにしてるんだよ。ラップ音が聞こえにくくなっちゃうからな。メールは意外と疲れるらしくて、基本的にラップ音で意思疎通してるし」


「なるほどー てことは今日も武さんたち外出してるんすね。最近多いっすねー」


「あー…まぁそうだね」


「? なんか歯切れの悪い言い方っすね?何かあるんすか?」


「えーと…武さんたちが外出してるのはその…気をつかってるというか…」


「気をつかう?誰にっすか?」


「その…俺たちにだけど…」


「えっ?なんでですか?ぼくたちの仲なのに…」


「いや、その…ふたりっきりにしてあげよう、的な?」


「あっ…///な、なるほどー それはそれは…」


「最近は田中くんがくる予定を伝えると、わざわざ夢枕にたって『その時間、みんなで外出するから!人目があるといろいろできないでしょ!いろいろ!』って言ってくるからな…まったくあの人たちは…」


「いろいろ…/// …でも…」


「ん?どうした?」


「高橋さんって、そういうのしたいって言ってこないですよね?その、いろいろ…」


「あー…///まあ、その…大事にしたいというか…がっついたらひかれるんじゃないかとか…あれこれ考えちゃってな」


「やさしいというか、ヘタレというか」


「うっ…」


「でも…ぼくはしたいですよ…?/// その…いろいろ…///」


「…ッ‼︎ …」(テレビの電源オフ)


「あ、た、高橋さん…」


「…」(ズイッ)


「あっ…///…‼︎」(目をつぶる)


バチン


「…やっぱり隠れてたんですね、武さん…」


「…えっ?」



ユーガッタメール!


『ニャ、ニャー』


「猫の鳴き真似はメールでやっても意味ないでしょ!まったくもう…」


「…もしかして貴子さんもいたりとか…?」



ゆーがっためーる‼︎


『チュー、チュー』


「この出歯亀幽霊夫婦が…」


「最低っす…せっかくもう少しで…」(ブツブツ)


「まあ…また今度な」


「…言質取りましたからね」

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