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今日は何の日 番外編  作者: 毎日がエブリデイ
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4月10日 100の日

高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。100といえば百物語。

田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。100といえばカメハメ殺法100手。

ここはとある郊外の舞台裏。


「なんだよ、郊外の舞台裏って…舞台裏に郊外もなにもないだろ…」


「はい、というわけで番外編っすね。メタ発言全開でお送りするっすよ」


「なんでまた今日は番外編なんだ?わざわざ本編を休みにしてまで」


「それはっすね、実は昨日の9月16日分で第100話だったんすよ」


「そうだったな。よく100日も続いたもんだ」


「いえ、日にちとしては99日目なんすよね」


「えっ?あっ、そうか。8月6日が前後編で2話あったからか」


「そうなんすよ。武さんたちの紹介をしてたらあまりに長くなったんすよね。肝心の記念日に行きつかなかったんで、急遽前後編だったってことにしたんすよ」


「そうだったな」


「その修正のために、キリのいい100回で番外編を挟もうってわけです。特別感もあってごまかせますし」


「全部思惑ばらしてるけどな…で、この後はなんの話をするんだ?」


「というよりこの話を作った時点で目的は達成してるんで、あとはダラダラするだけっすね。ほら、タバコでも嗜みながらだべりましょ。一本どうっすか?」


「タバコってこれココアシガレットじゃん…一本もらうわ、ありがとう」


「さてなんについて話しましょうか。あ、でも何か記念日の話はしときますか。このお話の3つのルールのひとつですから」


「3つのルール?初耳なんだが」


「ご存知ないんすか?まあ今作ったんですけど」


「なんだよそれ…ちなみにどんなルールなんだ?」


「1つ 必ずひとつは記念日を紹介する」


「まあそれはそうだな。元々のコンセプトでもあるし」


「2つ 店長のおすすめコーナーの商品を登場させる」


「あー、たしかにそれも皆勤賞か」


「3つ オチが思いつかないときはおすすめコーナーの商品でおとす」


「…たしかに何話かあったな。つーかそれ言ったら今後やりにくくなるだろ…」


「ちなみに今日の店長のおすすめコーナーの商品はこのココアシガレットっす」


「へー。あのコーナー、普通のものも売ることあるんだな」


「コーナー一面にぎっしりココアシガレットが並んでましたけど…」


「…前言撤回するわ…さて、記念日の話だったな」


「お願いします!せっかくだし100に関連した記念日とかないんすか?」


「ああ、あるぞ。4月10日は100の日っていう記念日だ」


「想像以上にストレートなネーミングっすね…どんな日なんすか?」


「一般社団法人人生100年時代協議会が制定した日だ。長寿を願い、老舗の商品を利用する日、そして65歳の4月10日を『終活開始日』として定着をはかるのが目的だそうだ。日付は1月1日から数えて100日目にあたることが多いかららしい」


「な、なんか100回記念にはあんまりふさわしくないような…」


「そうかもな…俺らが老後の話をしてもどこに需要があるんだって話だしな」


「しょうがないっすね。じゃあここはお便りを紹介して場を繋ぎましょう」


「どこから来たんだ、そのお便りは…」


「えーっと、ペンネーム イニシャルTさんからのお便りです」


「誰だ…?というかこの話イニシャルTの人しか出てないだろ」


「ぼくと高橋さん、あと田所さんと店長、武さん、貴子さん、太一くんもそうですね。クリスちゃんは滝川ですし。あっ、でも高橋さんの弟さんは叶太くんじゃなかったっすか?」


「いってもあいつも高橋だしな」


「あっ、そうか。ちなみに妹さんはなんていうんすか?」


「春香だ。高橋春香。いや今は結婚して立石春香になったか」


「やっぱりイニシャルTなんすね…」


「話が逸れたな。お便りの内容は?」


「そうでした。『田中さん、高橋、こんにちは。いつも楽しく拝見しております。』」


「待て、なんで俺だけ呼び捨てなんだ」


「まあまあ、細かいこと気にするとハゲますよ。えっと続きは…『高橋、細かいこと気にするとハゲるぞ』」


「うるせえよ!先読みしておちょくられると頭くるな…まあいいか。続きいこう」


「相変わらず切り替え早いっすね…『お二人に質問です。高橋は彼女いない歴=年齢の男(笑)ですが、田中さんの性別は明言されてませんよね?ぜひ教えて欲しいです。よろしくお願いします。 追伸 私は筋肉モリモリマッチョマンだと思ってます』」


「ツッコミどころが多すぎる…えーっと田中くんの性別か」


「最初は茶髪のチャラ男のイメージで書き始めたんすよね」


「そうそう。でも男同士の会話を書いてても楽しくないから女の子っぽいイメージに変えていったんだよな」


「じゃあ女の子確定でいいじゃないっすか?なんで明言しないんすか?」


「明言してなければ後付けで設定作れるじゃんって理由らしい」


「最低な理由っすね…どんな設定を作るつもりなんすかね…」


「たとえば男の娘だとか」


「…それはアツイっすね!ぼくはその設定を推しますよ!」


「君自身のことだぞ…それでいいのか…」


「もちろんっすよ!ぼくっ子で後輩キャラで男の娘なんて最強でしょ!オーバーキルっすよ!」


「…まあ君がいいならそれでいいか…」


「そんなわけでぼくの性別は可能性無限大っす!ペンネーム イニシャルTさん、わかりましたか?」


「どんな結論だよ…」


「このコーナーではみなさんのお便りを募集してるっす。採用された方には店長のおすすめコーナーで使える商談中の札をプレゼント!」


「…これはおすすめコーナーの商品でおとしたことになるのか?」

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