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宿屋探し

読んでいただきありがとうございます!書き方が何回も変わりますが優しく見守ってください!

キリマは冒険者ギルドを出る


「確か宿屋は地図の左下に書いてあったから、あっちに行けばいいのか」


キリマは初めに見た地図を思い出し、宿屋の方向を確認する

その方向は冒険者ギルドなどの企業などがあるのではなく、住宅街や商店街がある方向だ

その道を歩いていく



横には何の肉か分からない肉を売っている店、日本の人参やナスに似た野菜を売っている店、怪しげなアクセサリーを売っている店などもある

その数々の店を見て回る



肉の串焼きを売っている店があった


「おじさん、串焼き1つ」


おじさんはコクリと頷くと熟練の職人のような手つきで1.2.3 肉、野菜、肉と順番に串に刺していく、それはこちらも見ていて気持ちが良くなるほどの洗練された動きで美しかった

そしてとうとう串焼きができた

おじさんは串焼きを右手に、左手の手のひらを出しながら伸ばした

ちなみに串焼き1本は銅貨1枚だ

キリマは左手で串焼きを受け取り、右手で銅貨を出す

この銅貨は先程の優しい門番さんが初めての旅なら、と宿代と少しの食費代をくれたのだ

あの門番さんには感謝してもしきれない


「ありがとう」


キリマはおじさんにお礼をし、手に持っている串焼きを口に近づけた、そして1番先の肉をひとつ、串から口で外しながら食べる

その瞬間、キリマの口の中では落雷があったかのような衝撃があった

この肉は元の世界で食べていた肉よりも脂が多く、フワフワかのような柔らかさなのだ、しかもキリマは先程、転移後初の戦闘をしたばかりなのでキリマの体は疲れきっていた

それもあってかそれは元の世界の串焼きとは比べ物にならないくらいの美味しさで、あまりの美味しさにキリマは両手を掲げた

串焼きは一瞬にして無くなった



そして再び街を歩き始めた遂に宿屋街らしきところについたキリマはここに来て間もないため、良い宿屋を知っている訳もなく、やむを得なくなり、街で歩いている人に聞くことにした



とそこに、路地裏のようなところから急に飛び出してきた身長は低い使い古されたローブのようなものを被った子にぶつかった


「痛っ!って、君は大丈夫?」


ローブの子は何も話さずただコクリ、と頷いた

今はぶつかった直後で倒れている状態なので起き上がる、その後にローブの子に手を差し出す

ローブはその手をつかみ起き上がる

キリマの手を掴む時にローブから少しだけ出た腕は肌は元の世界のモデルのような白さと細さをしていた

多分この子は何かと訳ありなのだろうとひとりで考察する

だがそんなことを考えている時にその子はローブ少しはたいて砂を落とし、また急いだ様子で走り出す


「あ!ちょっと待って!」


キリマはその子を呼び止めようとしたがもう遅かった

だがキリマが呼び止めるのが早くても結果は同じだっただろう



先程の子はなんだったのだろう…と少し頭の中がモヤモヤするが、まずは宿なので次はちゃんと聞き込みを開始する

まずは冒険者のような格好をしたパーティーだと思われる人達に声をかけてみる


「すみません、この近くで安くて良い宿屋はありますか?」


冒険者 (風) の人達は少し驚いた様子だったがすぐ仲間と話し始めた

キリマはそれを見つめながら話が終わるのを待つ…


30秒後

話が終わったようだ


そしてその中のリーダーのような人が優しく笑い少し前に出る


「俺はこの「銀の火車」のリーダーをしているラーディだ、宿を探しているようだが予算はどれくらいだ?」


「銀貨6枚です」


「そうか、ならこの先を50m先に行った左側に「宿屋クルス」という看板があるところがある、そこならそれぐらいで部屋を借りられるよ」


キリマはまさか1発でこんなに良い人に出会えるとは思わなかったが良かったのでお礼を言う


「ありがとうございました、まさか俺も一回目であなた方のような良い人に会えるとは思わなかったのですごく感謝しています」


「そうだったのか、こちらも良い人と言われて気持ちがいいよ、ありがとう」


そう言って別れる

だがキリマはふと自分の重大な失敗に気づいた

それは何故自分は宿屋を人に尋ねたのか、ということだ

ただ知るだけならリズで調べた方が断然早いのだ

それに気づいたキリマは恐る恐るリズに話しかける


「リズ…その…さっきはごめんな、リズに聞けばよかったのに他の人にも聞いたりして」


(大丈夫ですマスター、少し拗ねていますがまぁマスターがこの街の方とコミュニケーションを取れることはわかったので)


「ありがとうリズ様!」


(そんなこと言っても私にはききませんよですがまぁ宿屋に関してはあの方たちが言っていた「クルス」という宿屋でいいと思います)


「そうなのか、わかったありがとう」


そう話しているとその、「クルス」という宿屋の前に着いた

扉を開ける

正面にはカウンターがありその左右に2階へ続く階段がある

カウンターにはこの宿の看板娘のような少女が立っている


「こんにちは、宿屋をご利用ですね。1泊銀貨5枚と銅貨8枚です」


その子はギルドの職員さんと同じで優しく微笑み丁寧に接客をする


「ああ、1泊でお願いします」


キリマはそう言って銀貨6枚を出す


「はい、わかりました。銀貨6枚ですね。お釣りは銅貨2枚です」


その子はそう言って銅貨を差し出す

その後に部屋の鍵を差し出す


「お部屋は2階の1番奥の入って右側の部屋です。ごゆっくり」


鍵を受け取ったキリマは、2階へ上がる、そしてあの子の言った通り1番奥の部屋に入った


部屋の中にはベッドとクローゼット、そして机が置いてあった

ベッドを見たキリマはこれまでの疲れが一気に込み上げてきたのかベッドにうつ伏せに倒れ、そのまま眠ってしまった…

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