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104 2次試験 4

 四国を離れて3年近くたつうえ、ヘリアンサスガールズのメンバー以外とは殆どあっていなかったせいもあり、誰なのかとっさには思い出せなかった。彼は、私を見て思い出したようだった。


「ヘリアンサスガールズ、復帰するの?」


 私が地元アイドルのメンバーになったことは中1のころ私が活動開始してからすぐ話題になった。彼も、私と話すことはあまりなかったが定期的にライブに来てくれていたようだった。


 中学校卒業後は私と違う高校に進むことになったということもあり、ヘリアンサスガールズの存在はすっかり忘れてしまっていたようだった。しかし、今日私を見て3年ぶりに思い出したという。


 私も木下くんのことを少しずつ思い出した気がした。そして、受験はそんな失敗はしていないと思う、たぶん復帰できる、と言った旨のことを伝えた。彼は、それはよかった、と言ってくれた。


 その後、私と木下くんは、高校生活の話で盛り上がった。アイドル活動”休業中(卒業はしていなかった)”、私が横浜で生活し始めてすぐに元アイドルだということがバレたこと、そしてその人と今付き合っているということ。木下くんも、こっちはこっちで楽しんでいるということを教えてくれた。


 それぞれ違う町で暮らしていても、お互い楽しんでいるということは同じなのかもしれない。そう思うと、ショウたちと別れた後もうまくやっていけるような気がした。


 私はバスに乗って徳島駅前で降りた。彼は汽車に乗って南の地元まで帰るということで、じゃあね、と言って私と木下君は分かれた。私はホテルで荷物を受け取って、空港まで向かっていった。


 私は飛行機に乗り込んで、羽田空港まで向かったのち電車とバスで家まで向かっていった。


 受験に関してはさっきも言ったがそこまで失敗はしていない。よほどのことがなければ合格するという感触だった。私は、帰りのバスの中で、このことヘリアンサスガールズのグループLINEと軽音部の3人、そしてしふぉんに伝えた。


 しふぉん・ショウは2日目もある。私の結果が、彼・彼女の希望になってくれたらいいなと思っていた。


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