100 2次試験 2
寝起きでも解くことができるほどには標準的な問題が多い印象がある。どうやっても解けないような問題もゼロではないが、多くはそこまで難しいといった印象を受けない。どちらかというと、計算ミスをしないことが目標になってくる感じだ。
化学もそこまで難しい問題はない。教科書を見ておけば何とかなると思えなくもない難易度だ。私は、数学と化学を順に見返していた。
気づいたら6時38分。私はスマートフォンを確認したが、ショウの既読はついていなかった。私は私服に着替えて、もう1度ベッドに横たわった。
道がわからなくても時間に余裕が出るよう、あと20分でホテルをチェックアウトする。私は1回外に出て、冬の寒い風を身体にあてた。
凍えるほどには寒いものの、別にそれが嫌というわけではない。むしろ心地よいとさえ感じるほどだった。
気づいたら7時になっていた。私はチェックアウト後、受験ということを話して荷物を預かってもらった。
「頑張ってくださいね」
ホテルの従業員はそう伝えてくれた。私はホテルを出た後、バスを利用して大学まで向かっていった。
そこまで迷うこともなく、かなり早く大学についてしまった。朝ご飯を食べていなかったことに気が付いた私は、近くにあったコンビニエンスストアのイートインスペースで適当なカップ麺を食べ、昼ごはん用の鮭おにぎり2つと納豆巻き、お茶を買った。
集合時間は9時だが、あと1時間半くらいある。私は試験が行われる教室に向かっていき、過去問を復習した。
周りを見渡した感じ、(まだ全然来ていないが)知っている人はいない。ヘリアンサスガールズを知っている人はいるのかとか、ヘリアンサスガールズのメンバーはいるのか、とかも気になったがどうやらいないようだった。
ふとスマートフォンの通知が来る。ショウが起きたようだった。しふぉんもだいたい同タイミングで起きたようで、同時に連絡が届いていた。
「ショウ:おきた
ショウ:ついに2次試験の日だ!
しふぉん:おはよー! もう少しだけど受験頑張ろう!」
私は、2人に頑張ろうと書かれているラインスタンプを送った。