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10 映画後


『映画』


「あの映画、面白かったね! もう1回見たいね」


 私はショウに映画を観た感想を正直に伝えた。


 今日見た映画「ラーキングソウル」は、有名な作家による漫画が映画化されたものだ。高校の部活が決められなかった男子、高島がくじ引きで部活を決めたところ、吹奏楽部に入ることになった。彼にはもともと楽器経験は全くない。しかし、彼を含め誰も知らなかったことだが、実右派彼には音楽の才能がある。そんな高1男子の物語だ。


 「これね、実は私のアイドル仲間のしふぉんって子が勧めてくれてた漫画なの。しふぉんちゃん、実は結構この漫画の古参でね、3年前の夏から読んでたらしいの」


 その漫画は、2年前の5月ごろからに流行り始めたが、私はしふぉんちゃんの影響で割と昔から知っていた。どうやら、ショウは流行り始めてから知ったようだった。


 ショウは、「そろそろ昼ごはんにする?」と提案してきた。私としても、時計を確認すると、もう1時だしちょうどいいね、と思い同意した。


 私たちは、学校の最寄り駅であるC北駅の近くの7階建てショッピングモール「Nポート」で映画を見た。大型商業施設で、6階にはゲームセンター、3階にはフードコートがある。私たちはエレベーターに乗って、3階まで下りていった。


 私は結構麺類が好きだが、ショウは私以上に麺類(特にそば・うどん・ラーメン)が好きな自信があると自負していた。昼ご飯は二人ともフードコートのうどんにすることに決めた。混んではいるが、座れなくはないので、私たちはリュックを椅子にかけて席をとった。


 「ここ来るの、私は初めて」

 

 考えてみれば、ここに来たことは1度もない。ショウは地元ということもあって中学生のころからよく来ていたようだが、大体の場合は1人で、特に、女子と来たのはなっちが初めてだったと言っていた。


 「食べ終わったら、カラオケでも行く?」

  

 思いがけないショウの提案に、私は思わず「いいね!」と言った。私たちは、軽くうどんを食べて、カラオケがある建物まで向かった。


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