桃太郎No.1
これは昔の昔のさらに昔のことである。
「おう、ばあさんや。ちょっくら薪を調達してくらぁ!」
「はぁ?当たり前のことをなーに今更言っとんだ?あ゛ぁ?さっさと行ってこい。ゴラァ!」
「ヒイィイ!行きますよ。行きますよ」
こうして、おじいさんは薪を取りに山に…………「弁当プリーズ」………行きませんでした。
「たっく、しょうがない老いぼれだねー。弁当ぐらい山で調達してこいよ」
「わしは老体に鞭打って薪を取りに行っとるんじゃ!弁当ぐらいあって当たり前じゃろ………「あ゛?」…………すんません。なんでもありません」
「ほらよ。梅とカカオとカツオの切り身だ」
「わーい。わし、嬉しいなー!」
「さっさと行けやゴラァ!」
「ジジイ薪調達隊第1班ただ今行く所存でございます!」
「うむ。しばらく帰ってくな!おk?」
「は!では行ってまいります」
「ちっ、あのババアめ。こき使いやがって。いつか……………「いつかなーに?」………い、いえ。なんでもございません。麗しき奥様」
いつの間にかジジイの首には磨かれた包丁が当ててあった。
「さてと、あのクソジジイもいったし、スマホRPGでもやるか………………ん?なんじゃね?この大量の服は」
ばあさんの怒りパーロメーター99/100
「あんのジジイめ。こんな、か弱いばあちゃんにあんな大量の汚れきった、見ただけでも魂が汚れそうなもん置いておくな。帰ったら、八つ裂きに………いや、十字架に張り付けて、火あぶりとでも行こうか。ひっひっひ」
ばあさんは高速で十字架を作り上げ、オイル(爆破物)を撒き、ライターを装備して、ジジイの帰りを待った。
「遅い!遅い!これじゃぁ、オイルが乾くじゃろ!さっさとせんか!これだから最近の年寄りは………」
あのー。あなたも年寄りですよ?
「あ゛?死にたい勢かな?」
ヒィィ!ばあさんの顔が一瞬般若に見えた。
「…………しかたない。洗濯でもするか」
ばあさんは推定300キロある洗濯物を小脇に抱え、川に行きました。
「どっこいしょ。やれやれ。ヤルか」
そのまま、洗濯を始めたばあさん。その下流はいまでも魚が住めないような猛毒地帯となっているらしい。
ドンブラコドンブラコ
ついにこの物語のメイン。でっかい桃に包まれた桃太郎が登場。
「ん?なんじゃね?でっかい桃?SNSにアップしとくか」
その時代にスマホがあったかどうかは知らない。