その1、投稿テスト
執筆と投稿の練習も兼ねています。
僕は立っていた。視界には緑色が広がっている。くるぶしや膝に届く丈のものが多く生えている。風が少し強く、乾燥した空気だ。なだらかな起伏があるため地平線は見えない。
一歩踏み出してみる。サクッという心地いい音が鳴る。裸足になって歩き回りたい気持ちを抑えて高い場所を目指す。起伏が続いて遠くまでは見えない。近くを見渡すと道があった。そこだけ草が生えず地面が露出していた。急いで近づく。その地面は踏み固められてあった。車輪の跡も多く確認できた。
人の跡を確認して安心し、根本に気付く。ここは、どこ。ジーンズのポケットをまさぐる。尻ポケットに財布、右のポケットにスマートフォンが入っていた。スマートフォンはバッテリーが切れているようだ。財布を開いて中をみる。ポイントカード、学生証、千円札が三枚、一万円札が二枚入っている。
学生証を手にとって気付く。僕は僕の名前を知らない。聞いた事もない名前がそこにあり、しかし顔写真は確かに自分なのだ。鳥肌がたった。学校名を確認する。知らない。校章を確認する。知らない。担任の先生を確認する。知らない。学生証をしまう。出身すら思い出せない。僕は健忘症に罹った。そう考えてから訂正する。忘れたのでは無く失った可能性もあると。そして後悔する。ひどく恐怖を感じた。僕は道路から離れてその辺で嘔吐した。
機能を理解して使いこなしたいと思います。
最後のほうは飛躍しすぎかなとは思いましたが筆を入れ直すのが面倒です。