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変態が9匹

あれから妹は静かなもので、

特に様子が変わった感じはしなかった。

変わったのは俺の後にお風呂に入るようになったぐらいか。

さすがにな、自分のおパンツの臭いを嗅ごうとした兄の前にお風呂に入ってパンツを危険に曝したくはないだろう。

しょんぼりとしながらフェンの後に付いていく。

龍剣の使い手に会いに行くためだ。

「今日もマーニャ、顔を青くしてプルプルしてたぞ?」

フェンが言った。

マーニャは前に俺を苛めていた女で、俺がお仕置きをしてから大人しくなったそうなのだが、それが少し変で、

「絶対にあれ、ガマンしてるぞ?」

フェンが俺を見て言った。

あれとは、一日に数回、人によっては0回お手洗いで出す、あの大きい方の奴だ。

「お前が変な事するから、変なスイッチが入ったんだよ」

どうやら、フェン曰く、月に何度か排泄をガマンしてるような時があるらしい。

「えぇ?そんなの知らねぇよ。そんなのさ、元々そういう資質が有ったんだよ。人間には口唇期、肛門期ってあってさ、その肛門期の親の教育がよくなかったんだよ」

実際どうだか知らんけど、

「何だそれ?」

「なんだろうな」

そんな事は今の俺にはどうでも良い。

そんな事より妹だ。

大好きな妹、俺を大好きだと言ってくれた妹、

それが無くなってしまったのだ。

「え?肛門期って何?なんでそうなんの?」

フェンが聞いてきた。

「うるさい、黙れ。亀剣を習いに行くぞ?」

「それは止めて!でも何で?何でそうなるの?」

うぜぇな、こいつ。

「親が一番最初に子供をコントロールしなければいけないのが、排泄なんだよ。だから排泄ってのは親の支配の象徴でもあるわけ、親の支配の象徴である排泄を自分でコントロールしたい、そんなもんだろ?」

フェンは考えるような顔をして、

「ゴメン、もう一回言って?」

と言った。

だろうな!!

「言わねぇよ!」

このボケぇ!!





それから龍剣の使い手が居るという建物にきた。

スッゲー、ボロボロ!

一応道場なのか?広い庭があったりはするが廃屋って感じだ。

フェンが恐る恐るドアを開ける、

「こ、ここで良いんだよな?」

なんて言っている。

ここの道場の主にはフェンの父親が話を通したらしいが、、。

建物の中はジメジメしている。

しかも、なんか汚ねぇな。

ゴミがそこらに転がっている。

しかも、何だか、、、。

酒臭い?

おパンツの臭いは好きだが、お酒の臭いはちょっと、、、。

そして、より酒の臭いのする場所へと進むと少し開けた場所に小さな女の子がいた。

その女の子は恐らく酒が入っているだろうビンを抱えて寝ていた。

それからフェンは驚く事を言った。

「あぁ、あの人が龍剣の使い手の、『ヴィルマ』さんだ」

「え?あんな小さな女の子が?」

「そうみたいだね、龍剣をマスターすると見た目をある程度変えられるそうだよ。こう見えて本当は30代後半らしい」

え?マジで?

そんな事が出来んの?!

って、事は。

って、事は!

体を小さくすれば俺も銭湯の女湯に入れんじゃね!!

俺は気が付いたら土下座をして、

「師匠!弟子にしてください!」

と叫んでいた。

これが出来ればおパンツを被る事は出来ないが、

鑑賞する事は出来る!!

おパンツを買うことは出来ないが、おパンツを鑑賞する事は出来る!!

これが今の俺の最善の一手!

不退転の決意で入門を決意した。





体を子供の頃の体型にして酒を呑むと効率が良い。

少しの酒で酔っぱらえる。

そして今日も体を小さくして酒をチビチビやっていた。

やる事も無いしな、

龍剣の道場を構えたものの、ここ何年もの間、弟子は一人も居なかった。

最初に道場を構えた時は少しはいたのだ。

しかし、誰も私の教えに付いてはこれず、一人辞め、二人辞め。

次々と辞めてしまい、最後には誰も居なくなってしまったのだ。

そして今日はガザ家の当主が勧める男がこの道場にやって来る予定だった。

まぁ、しかしどうせろくな男じゃあない。

大体の人間は、私の言ってる事がどうせ理解出来ないのだ。

適当に追い払って、いつも通りガザ家に酒代をせびるか、

迷宮に潜るなりして、今まで通りのその日暮らしを続けるのが良い。

もう結婚も諦めた。

そんな高望みしていた訳ではないがすっかり30代後半に入ってしまった。

私はただ、

カッコ良くて、私より強くって、優しくって、お金持ち、

そんな人だったら誰でも良いのに、

なかなか結婚出来なかった。

この国で最強と言われる私より強いというのは、少し難しいかもしれないが、

好きな人ぐらいは私より強くあって欲しい。

こんなの当たり前だ、

女の子は男の子に守って欲しいものなんだから。

そう、私は全然高望みなんかしていない。

していないったら、していない!!

そして、二人の男が建物に入ってくる気配を感じながら、

それを無視して寝転がった。

「あぁ、あの人が龍剣の使い手の『ヴィルマ』さんだ」

「え?あんな小さな女の子が?」

「そうみたいだね、龍剣をマスターするとある程度見た目を変えられるそうだよ。こう見えて本当は30代後半らしい」

多分この発言はガザ家の長男フェンだろう。

可哀想に女性年齢を勝手にばらすとは、死刑だな。

どうやって殺そう、チン◯を千切って口に突っ込んでやろうか?

それともチ◯ポを千切っ尻の穴に突っ込んでやろうか?

どっちにしろ、

まずは◯ンポを切ってやろう。

そう体を起こそうとすると、

「弟子にしてください!」

と、一人の男が土下座をした。

「やだ」

思わず反射で答えてしまう。

「そんな事仰らず!!」

と言って、その男が顔を上げた。

その顔を思わず見入ってしまう!

やべ、めっちゃ可愛い!!

なにこの生き物!

クリクリとしたお目々、

小さな顔。

すっと通った鼻筋、

艶のある唇、

やべ、手込めにしてぇよ。

決めた!

「じゃぁ、とりあえずぅ、一人で迷宮に潜ってぇ、10階の主を殺してきてみてぇ?」

一分一秒でも早く私より強くなってもらう!

そして私が40才になる前には私より強くなって、必ず私と結婚して貰おうか!!

「きっとあなたなら出来るわぁ」

「ハッ!必ずや!」

「あとぅ、私の弟子になるならぁ、うちの道場は一子相伝なのぉ。だからぁ、私との結婚も条件になるからヨロシクね?」

「それはムリです!!」

『チッ!』

勢いに任せて行けるかと思ったが、思ったよりやりおるな。

「じゃあ、とりあえず行ってきてなのぉ~!」

とりあえずレオ君の背中を押して迷宮に行かせた。

まぁ、いい。

必ず手込めにしてみせる。

この国の結婚は男は15才になってからだ。

このレオ君はガザ家の当主によると、11才か、あと4年待ったら私は40才過ぎてるな、、、。

まぁいい。この国のルールなんてどうにでもしてやる!

それにしても、4年後のレオ君か、、、。

きっとカッコ良いだろうけど、今のあどけないレオ君もたまらんな、、、。

そうしたら、その頃には龍剣をマスターしているだろうレオ君に、レオ君の体を小さく、子供のサイズにしてもらって、、、。

大人な体の私とのショタプレイ。

たまらんな。

やべ、ヨダレが垂れてきた。

「じゃあ、僕もこれで、、、」

と言って、ガザ家の長男が出ていこうとする。

「ちょっと待て、お前はとりあえず死ね」

持っていたビンを床に置いて、

右手の触媒である指輪に魔力を込めて空中から剣を取り出す。

「え?何で?それにさっきと口調が違うような」

ヒキガエルのような顔をした男が後退りしている。

「どうでもよかろう?お前は死ぬんだからの」

「え?!な!なんで!!」

「お前は自分のチン◯を自分の口に入れた事はあるか?」

とりあえずこいつを殺して早く部屋を片付けよっと!

排泄期のくだり、適応です。鵜呑みしないでね。

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