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変態が8匹

私のお兄ちゃんは世界で一番カッコいい。

なんせ、小等学校を飛び級で卒業してしまったのだ。

しかもその年の首席で。

それだけじゃない。

剣術の道場に行けばあっという間にその剣術をマスターしてしまうし、

しかもカッコいいのだ!

妹の私でもうっとりしてしまう。

そして、そのお兄ちゃんが遠くから歩いてくるのが分かった。

「お兄ちゃん!!」

私は走ってお兄ちゃんに抱き付こうとするが、

『ベシィ!』

盛大に転んでしまった。

笑いながら立ち上がって、こっちに向かって歩いてくるお兄ちゃんを見るが、

お兄ちゃんの視線は私の下の方に、

自分の体の下の方を見るとスカートが捲れ上がっていた。

私のパンツがお兄ちゃんに丸見えになっていた!

お兄ちゃんは私のパンツを見ていたのだ!

私は慌ててスカートを下ろして、

「お兄ちゃんのエッチ!」

と言った。

全然見ても良いんだけど、

だけどお兄ちゃんは、

「見てねぇし!全然見てねぇし!それに妹のパンツなんて、なんでも良いし!」

と言った。

珍しい。いつも冷静沈着のお兄ちゃんが慌てていた。

それを見て私は、

私は、

「あれ~、転んだ時にゴミがスカートの中にぃ、入っちゃったかもぉ!」

私はそう言いながらゆっくりとスカートを上げた、

その時、お兄ちゃんを見ると確かに私のスカートの中をチラチラと見ている。

「やっぱり見てる!」

お兄ちゃんを指差して言った。

「い、いや!見ちゃいねぇよぉ。そのぉ、ゴミがどこかなぁなんてょ~、ピ~ョロ~」

最後には口笛まで吹き出した。

こんなお兄ちゃんは今まで見たことが無かった。

お兄ちゃんは私のパンツが好きなの?

それから私は自分のパンツを使ってお兄ちゃんをからかう事にした。

私のパンツをわざと見える場所に置いてお兄ちゃんの様子を観察するのだ!!





剣術の道場に通い始めて3年が経った。

学校を飛び級で卒業して、3年。

クラスメイトにフルボッコにされて、フルボッコ仕返して3年って事。

そこそこ様になったと思う、まだまだな部分はあるかもしれないが、単身で迷宮に潜るだけの力は付いてきたんじゃないかな。

だけどなかなか奥義を教えねぇんだよな。

あの師匠、

まぁ、俺に奥義を覚えて俺がこの道場に来なくなったら、俺目当ての女の子も来なくなるだろうし、そうなったらこの道場も経営が危ないか。

教えるに教えられないのかな?

でも、俺に奥義を教えないのならむしろ、この道場にはもう来ないんだけどな。

俺に奥義を教えないのなら俺もこの道場に義理立てする必要も無いし。

そうだな。

通う道場変えよ。

それがいいや。

なんの道場が言いかな?

フェンと同じ亀剣に行こうかな?

フェンと同じなら師匠も奥義を教えてくれないなんて無いでしょ。

亀剣はフェン曰く、防御に特化した剣術というか、盾術だそうだ

フェンの先祖は戦争でこの亀剣術を駆使して、自分達の倍以上の敵を何度も追い返したそうだ。

そうやって攻めてくる敵を追い返す事で時間を稼ぎ、その戦争を和平へと繋げた事があるらしく、フェンが自慢していた。

死人が最も少ない戦争だったそうだ。

確かに立派だ。

相手としても流れた血が少ない方が許せるというものだろう。

亀剣か、でも名前が微妙なんだよな。

なら、蛇剣か?

ここはいろんな武器を使うらしい。

槍を使う鳥剣などなど。

他にも色々あるらしい。

まぁいいや、フェンに聞いてみよ。

もうすぐ家に付くその時に家の方からエリーが走ってくるのが見えた。

エリーは女の子だし、俺の家は貴族でも無いので学校には通っていない。

地球から転生してきた俺としては男も女も学校に通うべきだと思うがこの世界では一般的では無いらしい。

フェンの父親が学校に入る事をお父さんに進めてきたが、断っていた。

その代わりに、フェンの家、ガザ家で始めた事業。

民間学校に通っていた。

民間学校は日本でいう寺子屋みたいな感じで、ごくごく小規模な学校だ。

簡単な読み書きと計算を教えてくれる。

拘束時間も短くもちろん俺より先に家に帰っている。

エリーが俺に近付いてくると、

『ベシィ!』

と盛大に転んだ。

エリーは気にした様子も無くそのまま立ち上がるが、

スカートが捲れ上がって、スカートの中が露になっている。

うんうん、エリーにはやっぱり白が一番似合う。

今日も白のおパンツだ。

なんてゆっくりと鑑賞していたら、

「お兄ちゃんのエッチ!」

と言われてしまった。

「見てねぇし!全然見てねぇし!それに妹のパンツなんて、なんでも良いし!」

おパンツを見ていたのに気付いたらしい。

エリーは慌ててスカートを下ろす。

いかん、いかん。

ついつい凝視してしまったらしい。

そして、エリーは何を考えているのか、

「あれ~、転んだ時にゴミがスカートの中にぃ、入っちゃったかもぉ!」

と言って、少しづつスカートの裾を持ち上げる。

するとチラチラ見えるおパンツを見ようと、俺の視線もチラチラ、

「やっぱり見てる!」

エリーは俺を指差して言った、やっぱり気付かれた!

「い、いや!見ちゃいねぇよぉ。そのぉ、ゴミがどこかなぁなんてょ~、ピ~ョロ~」

とりあえず口笛を吹いて誤魔化した。

怪しむエリーの手を引いて家に帰った。

全く、油断も隙もない。


家に帰ると当然のような顔をしたフェンがいる。

まぁ、当然なんだけどさ。

フェンはお母さんとお茶を飲んでいる、こいつ多分俺のお母さんが好きなんだよね。

人妻好きとはなんともな。

これもまた一つの変態だな。

絶対に報われねぇよ。

お父さんとお母さんはラブラブだからな。

そろそろもう一人ぐらい家族が増えるかもしれない。

そんな感じだ。

フェンに合図して二階へと誘う。

フェンのお勉強タイムだ。

こいつは頭が悪い、

なんと言うか、前世の俺の様な感じで、何度教えても同じミスをするのだ。

そして、飽きっぽく諦めやすい。

本当に前世の俺の様だった。

きっとこいつも駄神の呪いに掛かっているのだろう。

哀れに思いつつ、何度も教えていると、最近では自分の悪いところが分かったんだろう。

ミスが減っていた。

勉強があらかた片付くと、

「琥剣の道場辞めようと想うんだけど」

と俺が言うと、

「えっ、何で?」

とペンを置いてフェンが言った。

「だって、全然奥義教えねぇんだもん」

フェンは少し考えるような顔をしてから、

「確かにな。レオが奥義を覚えて道場に来なくなったら、レオ目当ての女子も来なくなるもんな」

そうなったら道場は月謝が貰えなくなり収入が激減するだろう。

「そりゃ分かるけどさ、俺には関係無い」

「でも、良いのか?『奥義を教えなきゃここを辞めるぞ』って言えば教えてくれるんじゃ無いか?」

「そんなのゴメンだね。そんな情けない真似をするぐらいならさっさと辞める」

「そうか、でも辞めてどうするんだ?他の道場に通うのか?」

「あぁ、それで亀剣はどうかと思ってさ」


『ガタ!』


フェンが椅子から突然立ち上がって俺を凝視している。

「や!止めてくれよ!」

フェンが言った。

「何で?」

「お前の方が頭が良いのは良く良く分かってる。運動神経も俺の何倍も良いだろう。だけど、流石にこれでお前が亀剣を習い出して、俺がお前に抜かれたら俺はもう死ぬね!」

フェンは断固拒否といった様子だ。

「そう?俺がフェンを追い抜いて、亀剣のコツをフェンに教えるよ?」

「止めてくれ、そのコメントだけで俺のプライドはズタズタだ」

気のせいだろうか。

フェンが涙ぐんでいるように見える。

「じゃあどうしようかな?」

「他の道場なら何でも良い!!ガザ家で口利きをしても良い!!頼む!亀剣だけは止めてくれ!!」

「おっおぅ」

そこまで言われたらやむ終えない。

というか、名前がイマイチだし別にね、、、。

「じゃあ、なんかオススメある?」

「、、、龍剣」

フェンが眉間に皺を寄せて言った。

「龍剣?」

「あぁ、習得が難しくってな、引き継ぐ人が居ないって父さんが嘆いてた」

へぇ。

「強いの?」

「最強だって、ただし習う人を選ぶらしい」

「じゃあそれ、頼むよ、紹介してよ」

フェンは俺が亀剣に入門するのが、よっぽどイヤだったらしく快諾した。


フェンが帰ると、

「お風呂入って!」

と、一階からお母さんの声がした。

俺は、『ほーい』と言って手ぶらでお風呂に行く、

中に入ってドアを閉めると、さっきまでエリーがお風呂に入っていたのだろう、

エリーの服が脱いで置かれていた。

その一番上にはエリーのおパンツがあって、思わず見てしまう。

その妹のおパンツをどうこうしようなんて思わない、

そりゃそうだろ?

だって妹だぜ?

そんなまさか、ちょっと臭いを嗅いだり、

被ったりなどしない。

そう、しないよ。

俺は一本筋の通った変態だからな。

おパンツは愛しているが、

妹の事は違う意味で愛してる。

しかし、

可愛い白おパンツだ。

名は体を表すと言うが、

『おパンツは体を表す』

って感じだな。

しかし、この世界に転生して思ったのは、

ネット社会バンザイ!

これだよ。

この世界じゃあ、全然使用済みおパンツが何処にも売ってない!

売ってるのかもしれないがそんな所、聞いた事が無い!

もちろん、何処で売ってるか聞くなんてもっての他だ。

だから全然この世界に来てからおパンツの臭いを嗅いだ事が無いのだ。

そう思えば妹のおパンツすら嗅ぎたくなるというものだ。

そうだ、これだっておパンツだ!

そうだよ、

おパンツだよ。

いかんいかん、おパンツを差別する所だった。

おパンツを差別するなんて、変態の道を外れる所だったよ。

ではでは、

おパンツに手を伸ばして手に持つ。

まだ少ししっとりしているとても良い手触りだ。

では、

鼻に近付けて。

いざ臭いを、、、


『ガタ!』


部屋の隅から物が動く音がした!

音の方を振り返ると、部屋の隅に隠れてたエリーを見つけた!


「フォォー!!!」


み!見られた!

エリーと目が合う!

お母さんが台所から『ドタドタ』と走ってくる音がする。

「どうしたの?!」

お母さんが風呂場に入ってきて言った。

「あっ!エリー!夕飯のお手伝いしてって言ったでしょ!こんな所に隠れて!」

お母さんがエリーの腕を引っ張って出ていった。


オワタ。

俺、オワタ。


前世で母親にパンツ被っている所を見られ自殺した事を思い出した。

父親のため息。

母親の泣き声。

妹の軽蔑の目差し。

俺はこの世界に転生してから最初は学校で苛められはしたが、充実した人生を送ってきた。

前世とは違うハイスペックな体は俺に生きる喜びをくれた。

そして、俺の整ったルックスは人にチヤホヤされるという希な経験をさせてくれた。

しかし俺は相変わらず、

おパンツ大好きの変態だった。

これだけは変わらなかった。

そう、俺は自分の妹のおパンツの臭いを嗅ごうという変態である。

そして、変態とは決して変態と明らかにはしてはいけないものだ。

変態だとバレた瞬間に地獄が待っているからだ。

それが、俺が変態だとバレてしまった。

それも妹に。

その妹のおパンツの臭いを嗅ごうとしている所を見られたのだ。

妹に。

もう自殺はしない。

しかし、この家はもう出て行かなければならないだろう。

違う町に行ってそこでおパンツを被ろう。

俺はもう終わった。





お風呂に入った後、体を拭いて新しい服を着ると、

自分の脱いだ服の中からパンツを取り出して、脱いだ服の一番上に置いた。

そして陰に隠れてお兄ちゃんが入ってくるのをずっと待っていた 。

私のパンツを見てどんな反応をするのだろう。

楽しみでドキドキした。

お母さんに言われて、お風呂場に入ってきたお兄ちゃんは服も脱がずに微笑ましそうな顔をしながら、案の定私のパンツを見ていた。

なんだか、うれしいような、くすぐったいような、

そんな気持ちになる。

お兄ちゃんはそうしてひとしきり私のパンツを見ると手を伸ばして私のパンツを持った。

そして、ゆっくりとそのパンツを顔に近付けていく、、、

え?ちょっと!


『ガタ!』


思わず動いてしまい音を立ててしまう!

そして、お兄ちゃんと目が合った!

お兄ちゃんを今までに見たことの無い顔をして、


「フォォー!!!」


と、大きな声を出した。

その声に駆け付けたお母さんに捕まって夕飯のお手伝いしてご飯になった。

お兄ちゃんはずっと下を向いて決して私を見ようとしなかった。

しかし、お兄ちゃんは何をしようとしたのだろう?

私のパンツを持って顔に近付けて、そう、鼻の前にパンツを、、、。

もしかして私のパンツの臭いを嗅ごうとしたのだろうか?

まさか!

何でパンツなんか、まだシャツだったら分かる、

私もお兄ちゃんの臭いを嗅ぐのが大好きだからだ。

前はよくお兄ちゃんのベットに忍び込んで一緒に寝た。

その時は、大好きなお兄ちゃんの香りを嗅ぎながら寝る事が出来た。

大好きなお兄ちゃんの臭い。

そういえば最近は全然嗅いでいなかった。

だって、全然一緒に寝てくれないのだ。

お父さんとお母さんから、

『もう一人で寝なさい』

と言われてしまっていた。

お兄ちゃんも、

『頑張って一人で寝てごらん?』

って。

私は突然寂しくなって、ご飯のお片付けが終わるとお風呂場に行った。

扉をゆっくりと閉めて、洗濯カゴの中を漁る。

すると中からお兄ちゃんのシャツが出て来た。

それを両手で抱えて、その臭いを嗅ぐ。


『ん~!良い匂い!!』


スッゴく安心する。

大好きなお兄ちゃんの匂い。

そして、お兄ちゃんも私の臭いを嗅ごうとしてくれたのなら嬉しい!

でも、パンツなんて、私のシャツにして欲しいかな?

洗濯カゴの上にははお兄ちゃんのシャツを出した時に付いて出て来た、お兄ちゃんのパンツがある。

そんな、パンツなんて。

だって、パンツだよ?

そう、パンツって、

パンツよね?

パンツは、

パンツだから、、、。

パンツって事になるのよね?

パンツ、

パンツ、

パンツか、、、。

これが、、、。

お兄ちゃんのパンツ。

ごくりと唾を飲み込んだ。

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