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変態が7匹

レオ君から手紙が届いた。

レオ君からの手紙は私の下駄箱にはいっていた。

何回も何回も手紙を書いて、全然返信が無いから、やっぱり私は嫌われちゃったのかと思ったよ。

でも、レオ君は私に手紙をくれた。

嬉しかった。

やっと私の想いが届いたんだ!

って思った。

もらった手紙を抱き締めた。

そして、その手紙に書かれていた内容は、



やっぱり私の事を信じる事が出来ない。

でも、本当に僕のいう事を信じてくれるなら、

僕の事を好きだと証明してくれるなら、

私との関係を考えて良いというものだった。


そして、その証明とは、

『レオ君の目の前である事をする』

というものだった。


人の前でそれをするというのはとても勇気が必要だ。

誰だってするけど、それは人の前でするような事では無い。

しかもそれを見たいというのも理解出来なかった。

大体、そんなものを見ても不快なだけだろう。

しかしレオ君はそれを見たいと言ってきた。

今、たくさんのラブレターをもらっても全てを断っている理由というのがそれだという。

その変わった趣味?のせいで、誰かと付き合う気にはならないのだそうだ。

そして、手紙の最後にはこう書いてあった。


もし、この手紙に返信するのなら早い方が良い。

返信が無ければ、違う女の子にこの内容の手紙を出す。


これには慌てた、

返信は早い方が良い。

と、書いてあるのだが、その期限は書いていないのだ。

どうしよう。

早く返事をしなければ違う女の所にこの手紙が行くことになる。

でも、人前で、レオ君の前でそんな事は恥ずかしくて出来ない。

でも、でも、


早く返事をしなければ、違う女の子とレオ君は付き合っちゃうのかもしれない。

そんなの、そんなのそんなの嫌だ!

私はレオ君の前でそんな事したくないけど、付き合うために喜んでする女が必ず居るはずだ!

そうすると、

その女とレオ君は、

どうしよう、どうしよう。

そんなの我慢出来ない。

レオ君に一番相応しいのは私なんだ、他の女共に取られるなんて絶対に許せない。

そうだ。

他の女に取られてたまるか、

そうだ、これはチャンスなんだ。

このチャンスを他の女にくれてやる理由はない。

そもそも、とりあえず、オッケーで返信すればいいのだ。

そして、レオ君からの手紙がくる間にゆっくり考えればいい。

嫌なら行かなければ良い、しなければ良いだけだ。


それから私はペンを持つと、簡単な手紙を書いて、レオ君の手紙にあった届け先に手紙を持って行った。

その場所は学校の敷地にある森の中で、木がたくさん立っている。

指示された木には空洞があってその中に手紙を入れる。

が、その時、中には既に一枚の手紙が入っているのを見つけた!

もしかして、私以外の女にも?

慌ててその手紙を引っ張り出すと、女の手紙では無く、ほっと息をついた。

レオ君のだ。

宛名は私になっている。

封筒を破って中を確認すると、


『それ』をする場所と日時が書いてあった。


一応人気の無い場所を選んでくれたみたいだ。

しかし、問題は日時だ。

明日の夕方だ。

もっとゆっくり考える時間が欲しいけど、それは与えてはくれなかった。

とりあえずその日はそれで家に帰って、モンモンしながら寝た。

そして問題に気付いたのは朝だ。

私はそれは一日に一回しか出ない。

そうすると、朝出してしまえば、夕方レオ君と会ったときにはもう出来ない。

だからいつもは朝しているそれを夕方まで我慢しなければいけないという事になる。

夕方まで我慢を出来るものなの?

不安を抱きつつも我慢したまま家を出た。

その時点では、

『何とかなるかな?』

なんて思っていた。

しかし、それは間違いだと知るのは午後になってからだった。

私の最大の過ちは、恐らく、お昼ご飯を食べた事だろう。

お弁当の半分程を食べた所で、お腹が急激に動き出したのだ!

慌ててお弁当を片付ける。

それからが地獄だった。

どんどん狭まる感覚。

どんどん流れる冷や汗。

しかし私は、

未来永劫続くかと思うような長い時間を強い心で耐えてみせた。

そして、最後の授業が終わって、

指定の場所へと向かった。

もちろん休み休みだ。

しかし、心は焦る、

早く、早く、早くしないと出てしまう!

焦る心を落ち着かせながら、

何とか待ち合わせしていた場所にたどり着いた。

しかし、そこにはレオ君は居なかった。

もうダメ、お腹はパンパンだよ!

我慢出来ない!

もう、もう無理!!

そう思ったその瞬間、

『ガサガサ』

と音を立てて誰かが歩いてくる音がした。

そっちの方向を見ると、

レオ君だ、レオ君が来てくれた!

レオ君は私の方へと歩いてくる!

私は、

「もう無理!もう無理!!レオ君!見て!!」

そう言って、スカートを捲し上げ!

パンツを下ろすと、

レオ君にお尻を向けて!

一気に排泄した!

もちろん大きい方だ!!

緊張していた筋肉が一気に弛緩する。


『あぁ。き、気持ちいい』


私はやりきった。

我慢出来た!

そんなやりきった気持ちで、レオ君の方を振り返ると、


「え?きったね!なにやってんの?」


と、レオ君が言った。

私は一気に地獄に落ちた。





「え?きったね!!何やってんの?」

「え?レオ君が見たいって!!」

マーニャはレオの方へとお尻を向けたまま振り返るような格好で言った。

「なに言ってんの?俺はお前が『誠心誠意謝りたい』っていうからここに来たんだぜ?それがお前の家の謝りかたなのか?」

レオがそう言うとマーニャは慌てて赤いパンツを履いてスカートを降ろした。

マーニャの顔は真っ青になっている。

「そ、そんな。

ち、違うの。違うの!」

それから、『イヤー!』って言ってマーニャは走り去った。

マーニャが見えなくなると俺はが茂みから出て、

「良いものを見せてくれるって言ってたけどまさかこれ?!」

と、レオに聞いた。

レオは、

「そうだよ。フェン、お前、嫌そうな顔をしてるけど、実は嬉しいんだろ?」

なんて言いやがる!

「嬉しくねぇよ!変態じゃあ、有るまいし!レオは嬉しいのかよ!」

「いや、俺も趣味じゃあ無い。でもこういうのが嬉しいって奴も居るんだよ」

ほんとかよ。

俺とレオは、レオの家に向けて歩き出す。

今日もレオの家で勉強だ。

「とりあえず俺はノーマルだよ。そんな変な事に興味は無いよ」

「そんな事言って、俺のお母さんのパンツ、盗むなよ?!」

「盗まねぇよ!!」

心外だ!

確かにイーニャさんの事は好きだけど、

パンツなんて!

だってパンツだぜ?

何でパンツを盗むなんて発想に!

そんな、パンツなんか。

そうだよパンツなんて。

そうか、パンツだな。

パンツだよな。

パンツって、パンツだよな。

パンツなぁ、

パンツ。

でも、

それならむしろブラの方が、、

そう、ブラだ。

服越しでも分かる大きな胸を思い出す、

ブラ、

ブラ、

ブラジャーか、、、。





家に帰ると服を着替えてベットに頭を突っ込んだ。

最悪だ!

レオ君にとんでもない所を見られてしまった。

私はきっと嵌められたのだろう。

誰かが、フェンの下駄箱に入れた手紙を盗んで私をこんな目に合わせたのだ。

悔しい!

誰?誰が私をこんな目に!

レオ君の顔を顔を踏ませたあの女かしら?

それとも、レオ君と戦うようにけしかけて、指を斬られたあの男?

それとも、

それとも、

誰が、誰が私を嵌めたんだ?!

心当たりが多すぎる。

くそ、くそ!

毛布にくるまってお腹を触る。

パンパンだったお腹はスッキリしていた。

今ではペッタンこだ。

朝からずっと我慢して、我慢して、

やっと出した時の感じを思い出した。

気持ち良かった。

そして、それをレオ君に見られて、

私は、私は、

凄く恥ずかしかったんだけど、

でも、あの瞬間はとっても、

気持ち良かった。

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