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天才・新井場縁の災難  作者: 陽芹 孝介
第一部 プロローグ
2/71

……都内…某喫茶店……



都心から少し外れたところにある、百合根町(ゆりねちょう)…都内の割に静かなこの町は、治安も良くて、老若男女の人口比率もバランスが良い。

それだけ、この百合根町は住みやすい町と…人々に認識されているのだ。

その町のとある一つの喫茶店『風の声』で新井場縁(あらいばえにし)は、一人でコーヒーを楽しんでいた。

店名とギャップがあるクラシカルな店内は、お世辞でも広いとは言えず、10人程が座れるカウンター席のみだ。

午後3時を回ったところなので、客は縁一人だけだった。

縁は地元の高校2年生で今年17歳になったばかりだ。

現在夏休み中なので、この喫茶店にしょっちゅう来ている。

Tシャツとジーンズという、ラフなスタイルだが、それも様になっている。

それというのも、縁は身長はそれほど高くはないが、校内でも有名なくらいの美男子で、学力も校内トップの実力を持っている。

それに合わせて、縁は独特な空気を纏っているので、インテリ感が醸し出ている。

縁はカウンターに肘を付けて、店内のテレビで放送中の報道番組を視聴している。

その報道番組では『美人女子大生作家、小笠原桃子の特集』といった、内容のコーナー流れていて、受賞祝賀会のVTR映像が写し出されている。

そんな映像を見ながら、店の店主が縁に言った。

「すげぇな…とうとう最優秀賞獲っちゃったよ…」

縁は言った。

「たっくん、それは違う…運が良かっただけだろ…」

縁に『たっくん』と、呼ばれてる店主は香川巧(かがわたくみ)と言う名前だ。見た目は茶髪の短髪に、あご髭を生やしている。それに肌は色黒で、筋肉質、年齢は27歳で一応既婚者だ。

巧は言った。

「でもよぉ、縁…こんな大変な賞は中々獲れないぞ…」

縁は溜め息を付いた。

「はぁ~っ…。大変な賞だから、たちが悪いんだよ…」

縁が溜め息をした後に店の入口から、一人の女性が入って来た。

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