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天秤傾く12世界

薄明の海月

作者: 時ノ宮怜

消えない後悔が 足を止める

何回、最初の一歩を歩むのだろう

いつかはと夢に見る

あなたと共にと夢想する

帳はおりて、世界は眠りにつく

私だけが今ここにいる


もっともっと溢れればいいのにな

寂しさを忘れるほどに溢れて零れるくらい

いつもの夜

孤独の月

慰める星々の落涙

でも、私は誰の隣にも居れはしない

あなたは私を置いて先に行く

光の道を


だから泣いて鳴いて哭いて嘆く

独りで揺蕩う

だけど無くて亡くて綯い交ぜる

私を探して

あなたが輝けばあなたを恨まずにいられる

寂しい私はあなたの光に吸い込まれる

光に温度はあるのだろうか


私は暖かさが欲しい

光降り注ぐ暖かさが欲しい


私は見上げる

私は見続ける

ずっと明るいあなたを見続ける

独りで輝くあなたを見る

眩しいあなたから逃げたい

逃げたくても離れられない

私に足りないものはそのすべてなのかもしれない

立ち止まるこの場所以外のすべてかもしれない


それでも夢に見る夢を見る夜は必ず来るから

私は空いただけではない亡くした心が忘れてしまう


だから死にたい(生きたい)死にたい(生きたい)死にたい(生きたい)といつも思う

顔は見上げたままで足元も見ずに

誇り高く美しく輝くそれは届かぬ月

私は海を揺蕩い続ける

それしかできることはないけど

あなたに置いていかれたくない私はあなたの見える場所を探す

ずっと輝き続けるあなたの影にも光がさすように

私は海に浮かぶ月


消えない後悔が 足を止める

何度も、最初の一歩を歩んでいこう

いつかはと夢に見る

あなたと共にと希望する

夜明けが来なくても

私は今あなたの隣(ここ)にいる

あなたに尊敬する人はいますか。

近くにいたのに遠くへ行ってしまった人はいますか

その人と肩を並べるのに躊躇うようなことはありますか

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