愛する者を失った者が辿り着く所は
「久美⋯⋯⋯、何でこんなことになったんだ~」
遡る事数時間前の事
俺達4人はいつものように授業が終わり、一緒に帰っていた。
俺の名前は了。恋人の久美と友人の零とその恋人の美沙である。いつものようにたわいない話をしていた。
今度の日曜日はどこに行くの了。
久美は行きたいとこはあるのかい。
私は、今回リニューアルされたレジャーランドに行きたいかな。
私もそこに行きたいなと、美沙も同意してきた。
俺と零は2人して笑っていた。
それじゃ何時にする?10時に駅前広場でいいんじゃない。
よっし、じゃ日曜日の10時に駅前広場に集合な、みんな遅れるなよ。
遅刻常習者のおまえが言うなよ了。
大丈夫、その日は私が迎えに行って連れて来るから。
久美が迎えに行くなら大丈夫だね。じゃないと了が大変な事になるから。
美沙それはひどいよ、私は慎ましくお淑やかな女の子ですよ。
久美がそんな事を言ったので、俺達3人は大きな声で笑ってた。
と、そんな時俺達4人の足元を、不思議な光が包んでいた。
「なんだ、これ?」 「何よ、これ?」俺達4人は同時に声を上げてた。
俺は久美をかばい、零は美沙をかばっていた。
足元の光はいっそう輝きをましてゆき、俺達4人を包み込んでいく。
俺が最後に見たのは、まわりの風景が歪んでいき、そして意識を失った。