パパ活再開
パパ活なんて、今時それほど珍しくない————。
みんな言わないだけで、結構な数の女の子たちが裏でやっている。清楚ぶってるアイツだって、彼氏持ちのあの子だってみんなみんな隠れて稼いでるのだ。
何故なら、時給1000円ちょっとのバイトを放課後に数時間、週に3、4回やるよりもずっとずっと稼げるから。土日は一番の稼ぎ時だけど友達と遊びたいし、出来る事なら少ない労力で沢山のお金が欲しい。
彼氏持ちのミサは、彼氏の誕プレ費用を貯める為にパパ活を始めたらしい。だけども、そのことを彼氏が知ればどうなることやら。
パパ活をやるのに可愛いに越したことはないが、必ずしも可愛くなければ出来ないなんてことは無い。
何故なら、パパたちが求めるのは若い女の子との時間だから。多少垢抜けなくてもそれはそれで良いらしい。それに、顔面なんて正直メイクでどうとでもなる。
女は愛嬌とはよく言ったもので、実際に愛想良く笑ってさえいれば大抵のことは何とかなった。
SNSで獲物がかかるのを待ち、簡単な交渉ののちに顔合わせをする。
初めて会う時は殊更慎重に、決して二人きりにはならない。例え、幾度ものデートを重ねて打ち解けたとしても、絶対にパパへの警戒心を解いてはならないのだ。
若さとは限りあるものだ。パパ活女子はそれを惜しみなく利用し、消費する。
そして、それを刺激と快楽を求めるパパたちに買ってもらう。
即ち、『Win-Winの関係』だ。
一人きりでいると、どうにも泣きたくなっていけない。夜の闇には底知れない不安が常につきまとう。
だから、うららはほんの少しの安寧と光を求めてネオン街に繰り出すのだ————。
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「高木さん、お待たせしました!」
「久しぶりだね、ハルカちゃん」
「しばらく連絡出来なくてごめんなさい⋯⋯。ここ最近、大学の課題に追われて忙しくて⋯⋯⋯⋯」
うららは態とらしく申し訳なさそうな表情を作る。
都内でも有数のラグジュアリーホテルのラウンジのソファに腰掛け、ニコニコと人の良さそうな笑みを浮かべる細身の壮年の男性————高木さんはうららの初めてのパパだ。
彼はパパ活のイロハをうららに教えてくれた人で、他にも数人の女の子と繋がりがあるらしい。
「ハルカちゃんが謝る必要は無いよ。何せ、学生の本分は勉強だからね」
「ありがとうございます」
「じゃあ、そろそろ行こうか」
そう言って、高木はソファから立ち上がり、うららに手を差し出した。
次回、R指定の入る展開にはなりませんのでご安心ください。
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