表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

作者: 坂本 光

 遠く昔の話だが、ある所に同じ人がいた。それは同じ人間ではなく、同じ人だった。

 その人は世界各地にいた。元は1人のはずなのに…。

 世界各地にいた人の名が、「アモーレ・ヴィンチ」と言う名だ。アモーレはイタリア語で「愛している」を表しており、ヴィンチは「ヴィンチ出身の〜」と言う意味らしい。

 アモーレ・ヴィンチは先程も言った通り、元は1つなのに世界各地に存在していた。おかしな話だ。

 しかし、その事実を解明した人間がいた。その人間はアメリカの人間であった。その名も「スピード・ジョンソン」と言う。

 スピード・ジョンソンはアモーレ・ヴィンチについて論文アモーレ・ヴィンチについての中でこう語った。「私は長年の研究によりアモーレ・ヴィンチの正体を突き詰めるまでに成功した。そのため、この研究結果を皆に報告しよう。アモーレ・ヴィンチと言う人は、現実世界に存在しているのではなく、人間の心の中に生息しており、人間にとって煩わしい存在であることに違いない!」と、、、良いようにまとめたとは思うが皆、納得がいかなかった。皆は納得こそはいかなかったが、どちらでも良いと言う顔をし始めた。

 それからと言うもの、皆に認めてもらったと勘違いをしたスピード・ジョンソンは鼻を高くした。

 ここから、アモーレ・ヴィンチとスピード・ジョンソンの短い戦いが始まった。

 まず、スピード・ジョンソンはアモーレ・ヴィンチは十字架が嫌いと言う仮説を立て、皆に十字架を配り着けさせた。しかし、十字架を受け入れられないと言う者達がいた。

 そうすると、スピード・ジョンソンは、十字架をしない者達を殺すように全世界に指示した。各国は従った。全世界の半分が殺された。

 次に、アモーレ・ヴィンチは世界の淡水の川から発生しているとして、淡水の川を全て枯らすようにした。

 それからと言うもの、淡水の川が無くなった事により、様々な人が命を落とした。世界の殆どが死亡した。

 ここから生き残った者は、二人しか居なかった。最後の二人は、自分だけ水を確保していたスピード・ジョンソンとその心に住んでいるアモーレ・ヴィンチだった。

 その後、スピード・ジョンソンとアモーレ・ヴィンチは同年同日に亡くなった。

 これで戦いは終わり、世界から人と人間が消えた。

 近くにいたネズミが言った「人と人間は愚かだ。最強で最弱なのかもな。」と、ここでネズミはヘビに食べられて死んだ。

 これは、半年間で起こった出来事だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ